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    wakame__d

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    CPP2期

    CPP2期第7話カラフルPOP★プリキュア2期
    第7話
    「やっぱり…予報通り雨降ってきちゃったね」
    「えぇ〜〜やだあ行かないでワタシのかき氷!りんご飴!焼きそば〜〜!」
    「なしなうるさい」

    むせび泣くなしなにいつも通りわかめだが冷たく言い放つ。
    ポコとフガはもちろんセレナーデも共ポジも初めてだという日本の夏祭りをみんなで体験しよう!となしながいつも以上に張り切り予定を組み、浴衣まで準備したというのに生憎お祭り当日の天気は雨。
    「夜までにやんだり、しない?」
    「夜まで、降るらしいよ。」
    「そんなあ〜〜。」
    「夏祭り、行けないポコ?」
    「残念だけどこの雨だと多分…。」
    「レインボーアイスも食べられないフガ?」
    「う〜んあれは屋台限定だし。」

    フ、フガーン!!と雷に撃たれたように固まる妖精2人となしなの姿。

    「ふふふ、ワタシ気づいたわ!夏祭りがないなら作ればいいじゃない!!!わかめだ!ポコ!フガ!みんなに連絡して!スーパー行くわよ!!」
    ワタシやっぱり天才かも。そうにやりと笑顔を浮かべる。

    〜〜〜〜〜〜〜

    「よいっしょっと。」
    「お邪魔します。セレナーデの家って実は初めてかも。」

    「え、わかめちゃん私になったときにお家にいたでしょー?」
    「ちょっと何言ってるか分からないですね」
    「えっ?」
    「え?」

    「邪魔アル運ぶものあるからさっさと退くネ。」
    「セレナーデさんのお家って一軒家なんだ、すごいなあ憧れちゃう!」

    セレナーデとわかめだの後ろからスーパーの袋を抱えた共ポジと小さめのダンボール箱を持つユーロが声をかける。

    「さ!みんな入った入った!お家夏祭りやるわよー!」
    家主でもない錠前がノリノリで進む。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    「みんな順番に浴衣持って来てね私が着付けるから。」
    「あー私のそこのクローゼットに入ってるよ!」
    「ここ?開けるよ。」
    ガタンッ
    バタンッ
    「え、わかめちゃんなんで閉めるの?!」
    「ちょっと心が拒否する柄がたくさんあって。」
    「えっ」
    「え?」

    「でじゃぶフガ?」

    〜〜〜〜〜〜〜〜
    「浴衣、初めて着たけど動きにくいネ、これじゃ戦えないアル。」
    「も〜〜共ポジ!これは戦うための服じゃないの!ワタシ達が可愛く!楽しくなるための服なんだから!ほら!」

    着心地が気になるのかブツブツと文句を言う共ポジの手をなしなが引く。
    赤い金魚が描かれた可愛らしい浴衣と大きな向日葵が咲き誇る黄色い浴衣が空間を鮮やかにする。

    「セレナーデとっても可愛いんだポコ!」
    「えへへ〜ありがとう。」
    水色に白のストライプが入った今風の浴衣を着こなすセレナーデ。
    「ポコとフガもとっても可愛いよ!食べちゃいたいくらい!」
    ポコとフガはそれぞれつまみ細工の花の髪飾りを頭につけている。
    「フガとポコのは色違いなんだフガよ!」
    嬉しそうに愛おしそうにフガがピンクの髪飾りを撫でる。

    「わかちゃんお疲れ様、みんなの分もありがとうね。」
    「久しぶりだったけど上手にできて良かったよ、うん、なしな達よく似合ってる。」
    「みんなだけ?」
    「……かわいいよ。」
    足元に花をあしらった緑のシンプルな浴衣と白をベースとした浴衣の可愛らしい紫の花が隣で揺れる。


    「!!大事なこと忘れるとこだったわ!ほら!みんなー!夏祭り!するわよーー!」

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    「なんか思ったより…。」
    「お酒のつまみ一軍達が集まっちゃった。」
    枝豆、焼きそば、唐揚げ、たこ焼き、机の上に並べられた食材の数々。
    「これは飲めって啓司!わかめだ行きます!」
    「待ちな酒カス!ワタシが先よ!」

    「わかちゃん、なしなさん今日はこれで我慢してくださいね」
    トンっと机に置かれるのはよく冷えたラムネ。
    「なあにこれとってもキレイ!」
    瓶に入ったラムネを初めて見たセレナーデ達宇宙組が目を輝かせる。
    「きれいな玉が入ってるポコ〜!」
    「宝石フガ?」

    「皆さんの分も持ってきたので飲んでくださいね!中に入ってるビー玉をこうやって押してあけるんですよ!」

    ユーロが瓶の口元に手を添えプシュッ…トンっとビー玉が下に落ちる。
    泡が溢れる。
    「!!はやく共ポジ飲んで!溢れちゃう!」
    「??なんで我アルか」
    「いいからはーやーく!」

    シュワッとよく冷えた爽やかな液体が共ポジの喉を通る。
    「…美味しいアル。」
    「ね!」
    「なんで錠前がドヤ顔をするネ、ユーロが持ってきてたやつアル!」

    「フガ!フガ!見てポコ!おじーちゃんになっちゃったポコ!」
    スーパーの袋をカサカサと開け取り出し顔につけたのは白い雲のような甘いお菓子。
    「フガーー!やだフガ!ポコが未来に行っちゃったんだフガ!!!」
    「スペースジョークポコ!」
    べシッべしとフガに顔を叩かれる。
    「甘いポコ!」
    「甘いフガ。」

    「セレナーデ何味にする?」
    「味〜?」
    「かき氷、お家特典で好きなのかけ放題だよ。」
    「氷を食べるの?楽しそうー!」
    わかめだが家から持ってきたかき氷機を抱えセレナーデ達へ声をかける。
    「夏祭りって言ったらかき氷でしょ、ほら好きなのかけて。」
    わかめだから砕いた氷をよそわれた器を受け取る。
    「悩んじゃう。」
    「好きなのでいいの。」
    「う〜ん、じゃあ水色の!」
    「ブルーハワイね、頭キーンってするから食べる速度には注意だよ。」

    ぱくっ、シロップがかかり艶々と輝く氷を口に入れる。
    「美味し〜〜!!」
    もぐもぐもぐもぐ
    早口で美味しいひんやりを口へ放り込む。
    「はうっアタマが!」
    「だから言ったのに〜。」
    頭を抑えるセレナーデとそれを見て笑うわかめだの姿が。

    「わかめだ〜〜!ワタシ達にもーーー!」

    「共ポはいちご?」
    「そうネ甘いアル。」
    「なしなのそれ何味?」
    「にじ味!」
    「入れすぎてモトが何色かもわかんないネ。」
    「真っ黒なんだポコ!」
    「かき氷ってかけ放題のとことか選ぶと大体そうなっちゃいますよね。」
    ユーロが優しくフォローをいれる。

    「ユーロさん以外うるさい!!いくらでも氷を足せばいいのよ!!見てなさいワタシが本当のにじかき氷ってヤツ教えてあげるわ。」

    「暗いままですけど。」
    「うるさい。」
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    「フガそれさっきのやつ?」
    「セレナーデ」
    「綺麗だよねそれビー玉っていうんだって。」
    「ポコが…くれたんだフガ。」

    「そっかあ……ねえフガ、フガはやっぱりポコのこと好き?」
    「すき……フガ!」
    「うん、そうだよね。」
    「ねえフガ私なしなちゃん達にもフガの昔のこと、記憶の事を話したい。それはフガには辛いことかもしれない」
    でも大切な大好きな仲間だから、大好きなフガの事だから

    「……うん。いいよ。」
    「フガ本当にいいの?」
    「フガもみんなのこと大好きだから。」
    本当は少し怖い手が…少し震える。
    でも大丈夫セレナーデと手を繋ぐ。
    さあ1歩ずつみんなの側へ歩こう。


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



    『夏祭りって楽しい。来年もみんなと一緒にいたい。来年は誰が1番多くヨーヨー取れるか勝負したり、お面を買ってつけて歩いて、大きな綺麗な花火をみんなで見るの!
    絶対ぜっ〜〜たいよ!約束なんだから!』

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