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    無名@本物

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    POIPOI 19

    無名@本物

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    #CPP

    セレナーデ 後日談(砂浜に並んで座るセレナーデとポコ)
    目の前に広がる広大な海、いつだったかフガと行こうと約束していた場所。
    「海でっかいね」
    セレナーデが膝の上で眠るフガを撫でながらそう呟く。フガは魔法にかけられてからよく眠るようになった。
    ポコはセレナーデの顔を見る。セレナーデは海ではしゃぐ錠前達を見て嬉しそうに目を細めている。
    ポコは気づいていた。
    フガが記憶を無くしたと分かった時誰にも見られないところで1人セレナーデが泣いていたこと。忘れようとして、それでもずっと誰にも言えずに苦しんでいたこと。
    でもポコにはどうすればセレナーデが苦しまずに済むのか、分からなかった。
    「ポコは、ポコもフガもセレナーデの事大好きポコ。ずっと守ってくれてありがとうポコ」
    セレナーデはポコを見、フガを撫でていた手を止める
    「私も2人のこと大好きだよ」
    そういって笑顔を見せポコを撫でる。
    その笑顔はポコの大好きな優しい笑顔だった。
    みんなを安心させるための笑顔じゃない、異星に行く前の、明るくて天真爛漫なセレナーデの笑顔。
    「私も遊んでくるからフガの事見ててあげて!」
    そう言って錠前達の元に走っていく。
    大丈夫、ポコもセレナーデも、もう1人で戦わなくていいんだ。
    いつか、フガが全てを思い出すその時まで、この騒がしい仲間たちと頑張っていこう。
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