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    花子。

    @tyanposo_hanako
    絵や文を気分で楽しんでいます。

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    花子。

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    なんかの王国っぽいひよジュンのパロ。
    身なりを変え、名を偽り、愛する日和から逃亡するジュンの話。
    プロットというか思い付いたセリフをばーーっと並べただけ。誰か書いて。

    供養日和王子が路地裏で転がってた青年ジュンを拾い上げて側近に育て上げる。日和の愛を一身に受けるが、陰謀に巻き込まれる
    偉い誰かの暗殺未遂の罪を擦り付けられる
    ジュンでなければ王位継承権のない日和の仕業と疑われる、みたいな感じで日和を守るために甘んじて受け入れる
    温情で別れを告げる時間を貰えたが、まだ何も知らない日和と一晩愛し合った後に無言で城を去る
    日和の瞳によく似た紫色の大きな宝石をひとつ拝借していく。いつか加工して贈ると約束してくれたアメジストの原石


    逃亡してすぐ、隣街で露店を開いていた宝石商の凪砂と茨に出会う
    宝石の手入れ用具とか、石を保管しておくためのケースか何か無いか見てみる
    石の大きさや材質による、と言われて実物を見せてしまう
    その宝石は大切な人に贈るために、と日和に頼まれて凪砂が工面したものだった
    盗まれたものと思って、取り返そうとする凪砂
    (大事な子、とだけしか聞いていなくてジュンのことは性別も外見も名前も知らない、今度会わせてもらうまで内緒にされてた)

    ……この石はどこで手に入れたの?
    あ、う……
    言えないんだね。どこかから盗んできたものかな
    きみのような子が持つような物じゃない
    この石の価値を知っている? 慎ましやかな生活をするなら一生遊んで暮らせる
    ……私に売って貰えないかな。お金に替えてしまった方がきみにとっても良いと思う。
    この石は、あるべき所へ返さなければ

    ……わかってます、オレなんかに相応しい代物じゃないことくらい。だけどどうか見逃してもらえませんか。口止め料も……少ししかねぇですけど、払いますから
    お願いします、コレをオレから奪わないでください……

    ……何故?お金が欲しくて盗んだのではないの?

    お金になんか替えられません……これは今のオレにとって、何より大事な宝で、支えだから。これさえあれば、この先どんなに苦しくてもオレは生きていけるんです。どこで野垂れ死ぬかも分かりませんけど、墓場まで持って行って、誰にも渡さない……

    でもね、本来の持ち主にとってもその石は大事な宝物。見つけ出して取り返したいと願っているはず。その宝石を持つ限り、一生追われ続けることになるかもしれないよ。

    スっと、ジュンは遠くに見える城へ視線を向ける
    石のことがなくとも、本当にこのまま見逃してもらえるとも限らない、油断したところで追手が来て、始末されるかも
    ……それでも。(もう二度と会えないだろうから

    聞いてもいいかな。どうしてそんなに

    ……オレの、大事な人の目と同じ色をしてるから
    一緒にいてくれるような気がする

    紫色の宝石が欲しいのでしたら、こちらも同じアメジストを加工したペンダントです。少し価値は劣りますが、このペンダントと差額は現金でお渡しすることも可能です
    それでも、ダメなのですか

    はい。これじゃなきゃ駄目なんです
    ……これ、やっぱすげえ価値があるんですね。宝石商の人がそんなに欲しがるなんて

    ……ううん。私はこの宝石を元の持主に返したいだけ。

    ……あのね。この宝石は、親友に頼まれて私が自ら掘り出した物なんだけど
    な、
    ……きみは、日和くんの何?
    あ、オレ……ッ、その、メ……メシ、ちゃんと、食えって……それだけ……あの人に……ッ

    見つかってはいけない、と咄嗟にその場を逃げ出す
    今の自分は日和とその一族を壊そうとした裏切り者、捕まって、日和に侮蔑の目を向けられたら耐えられない

    茨。彼を追って。私は日和くんを訪ねてみる
    アイ・アイ!





    愛し合った翌朝に、宝石と共に消えていたジュンの温もりを想って部屋でひとり涙を零す日和
    もちろん暗殺未遂など信じていない、自分とジュンを引き離したくだらない陰謀への怒りと、何も言わずに去ってしまったジュンへの悲しみに打ち震えているところに凪砂がやってくる

    凪砂くん、無いの、ぼくの大事な宝物……ふたつとも消えてどこかへ行ってしまったね!今朝起きたら、いなくなっていたの。宝石と一緒にあの子が……暗殺の疑いまで掛けられて
    そんなこと……ぼくのジュンくんがそんなことするはずがないのに……!

    ……群青の髪に、琥珀色の瞳の子
    まさか、凪砂くん、
    ……やっぱり、彼が日和くんの大事な子なんだね。宝石を仕舞うケースを探していてね。実物を見せてもらって、すぐにあのアメジストだとわかったよ。……私は最初お金に困って盗んだのかと思って、買い戻そうとしたんだけれど、彼はお金になんて替えられないと言って手放そうとしなかった。

    それと……ひとつ伝言
    な、なんてっ!?
    ……メシをちゃんと食え、だって
    ……は、はは……馬鹿だね、ジュンくん……




    茨がジュンに追いつく

    メシって……馬鹿ですかオレは……もっと他に言うことあったでしょうに……
    見つけましたよ!
    あんた、さっきの……!
    そんなに警戒しなくても大丈夫ですよ。
    貴方、どうせそんな高価な宝石の扱い方など知らないでしょう。自分が代わりに宝石を守るようにと仰せつかりましたので、旅に同行させていただきますよ
    はぁ……!?
    あの宝石は、閣下にとっても非常に大切な物ですので。閣下の大親友であらせられる隣国の第二王子、巴日和殿下きっての願いでとあるかたのために用意した物だとか
    (……オレの、ため)

    ─これはジュンくんのために用意した、ぼくの物っていう証だね

    ……体良く言ってますけど、盗人の監視でしょ。分かってますよ。


    街を出る前に、身なりをどうにかした方が宜しいかと!
    真後ろに人相書き、日和お手製の精巧な似顔絵
    なんでも、日和殿下の大切な物を奪って逃走したとか(=日和の心です
    日和自身が指名手配してジュンを探し出そうとする




    なんかどっかの街でマスカレード的な仮面付けて楽しむお祭りで邂逅してほしい

    すごい人混みの中すれ違う二人
    仮面で顔の上半分は見えないし、ジュンに至っては髪を伸ばして後ろで括っていたけれど秒でお互い気付く……愛の力……

    (おひいさん……?)
    (今の、ジュンくんだ)
    (……会っちゃ駄目だ、)
    (会いたい……!)
    (振り向いたら駄目だ、もう一度だけ姿が見たいとか、)
    (振り向いて、気付いて、ぼくを見て、ジュンくん!)
    (でも……ッ)

    早くこの場を去らなくてはならないのに、脚が動かない。身体の自由が効かないほどに日和に恋焦がれ囚われてしまっていた。

    欲に負けて恐る恐る振り向くジュン、思いの外に近くにいた日和(引き返してきていた)に身体をビクつかせる

    日和はジュンの頬に手を添えて、指を仮面の下に滑り込ませる。
    でもマスカレードは一夜限りの身分関係なく楽しめる無礼講、素顔や素性は探らないのが暗黙のルール……みたいな
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    花子。

    PROGRESSジュンブラ 個人誌の人魚パロひよジュン小説です!
    網にかかって水揚げされちゃった人魚のジュンくんが苦労しながら陸のカフェでバイトする話。おひいさんはお客さん。
    この話だけちょっとキナ臭いんですけど、あとはほのぼのゆるゆるうっすらラブコメになると思います。
    ようこそマーメイドカフェテリア(仮)◆採れたて新鮮海藻サラダ

    「しゃーせー……ランチどーっすか」
    「ごめんね、悪いけど間に合って……、えっ?」
    レンガ敷きの街中を軽やかな足取りで散歩していた日和は、突如かけられた声の方へチラリと目を向けて、そして思わず足を止めた。
    日和はこの街を治める一族の子息だ、毎日なにかと多忙なのである。つまらない事に時間を使うつもりは無いし、ランチならこの後お気に入りのカフェでとる予定を立てているので、ただの客引きであったなら軽くあしらって通り過ぎるつもりだったのに。そこにいたのは『ただの』客引きではなかった。
    庭のある煉瓦造りの小さな一軒家を改築して造られたカフェテリア、それをぐるりと囲むレッドロビンの生垣の途切れた入口に、それはそれは大きな木製のワイン樽がある。人間一人がスッポリと入る程のサイズ感、実際、声の主であろう濃紺の髪色をした青年の何もまとっていない上半身が覗いている。それから……日の光を受けてキラキラと鱗が煌めく魚の尾びれも。
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