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    煮る斬り

    @Nirugi_ri_giri

    気ままに二次創作をぶん投げていく

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    煮る斬り

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    🦊の夢に👹が出てきた話 🦊👹です
    👹のカバーソングが好きすぎるクソデカ感情と、夢に👹が出てきたって🦊のツイートへの発狂が融合した産物です ふわっとしてるので何も考えず読んでほしい

    #FoxAkuma

    ミスタの初夢 今朝、ヴォックスが夢に出てきた。ミスタが仕事部屋に入ると、デスク前の椅子に座ってコーラを飲んでいた。コーラを飲んでいるだけでこんなにセクシーなのは、イギリス中探しても彼だけだ。たとえそれがミスタの夢の中のことにすぎないとしても。
    「城が燃える夢を見て、目が覚めてしまったんだ」
     ヴォックスは言って、床を蹴って子供っぽく椅子をくるくる回転させた。長い脚の爪先が空で描く美しい弧を目で追いながら、ミスタは言う。
    「城を守るためにそこで戦ったんじゃなかったっけ」
    「夢で記憶を完全に再現できるわけではないようだな。だが、戦って死ぬ方がずっとマシだ。夢の中の私は口もきけず涙を流すばかりで、そこから何か行動したり解決を試みようとしないんだからな。愚かな話だ」
     ヴォックスは甘くけだるい溜息をついた。濡れた唇が艶めいて、ミスタの肌が泡立つ。
    「泣く暇もなかったから夢で泣くんじゃないの?」
    「優しいことを言ってくれる」
     ヴォックスは無自覚に蠱惑的な微笑みを浮かべ、グラスにコーラを注ぎ足した。炭酸がしゅわしゅわ弾けるのが悪魔の囁きに聞こえた。もっとも、コーラを注いでいるのがまさしく悪魔なわけだけど。ヴォックスは、ふ、と息をついて、
    「まあ構わんさ。良く見る夢なんだ。泣いている自分に言ってやりたいね。仇はテンプラにあたって惨めったらしく死ぬから安心しろ、と」
     ヴォックスは顔を上げてにっこりした。冬のイギリスらしからぬ日の光が透き通るように白いその肌を輝かせた。デスクの上のパソコンのモニターと思っていたのはよく見ると窓で、そこから染み入った日差しが部屋の中にあるものの上で燃え輝いていた。シェイクスピアの書物、コーヒーマグ、チェダーチーズプリングルズ、床にうず高く積み上げられた死者の祭壇みたいに鮮やかなエナジードリンクの空き缶の山。
    「記憶というのは不思議なものだ、時が経てば経つほど美しく見える。しかしそれと同時に、領民たちが…確かにともに過ごしたはずの相手が、急速に遠くにいってしまうように感じるのだ。お前たちとの日々もまた―」
     ヴォックスはふと口を噤んだ。しみったれた話はやめない、と言おうとしたまさにそのタイミングで都合よく黙ったのは、自分の夢だからだろうか、とミスタは思った。
     取り繕うように椅子から勢いよく立ち上がったヴォックスに「ジョイコン見つかったんじゃなかったけ」と聞いた。ヴォックスは別の話題を振られてほっとしたように目を細めた。
    「そう、やっと見つかったぞ。これでお前とゲームができる!」
     ヴォックスは小娘みたいな嬌声を上げてミスタに抱きついてきた。コーラの甘ったるい香りとヴォックスの匂いが混ざりあって、ミスタの腹の底をふつふつ沸き立たせた。ミスタが腕を回してその滑らかな手触りを確かめるのと、ミスタの手からスマホが滑り落ちるのは同時だった。ゴツ、とスマホが床に落ちる音でミスタは目を開けた。
     目を覚ましてからもヴォックスの語る夢の風景が頭を離れなかった。燃える城を見つめるヴォックス、その浮世離れした美しい顔を、涙が静かに伝うのを。どこかで見た景色だと思ったのだが、ヴォックスが出したカバーソングのMVの冒頭だと思い至った。あのシーンが随分印象に残っていたので、彼の過去を聞くことはほとんどなかったというのにこんな夢をみたらしい。彼の内心は知る由もないけれど、今も彼は、ニッポンの地の果て、神話的な風景の、終わりと始まりの境い目で涙を流し続けているのだろうか。
     ぼーっと天井を眺めていると、ドアが開いてヴォックスが顔を出した。「いつまで寝ているんだミスタ、早く起きて、ピザの残りを片付けてくれ」
     そこで初めて、昨日ヴォックスの家でピザを食べ、そのまま泊まったことを思いだした。おはようの代わりに、ミスタはふと問うた。
    「ジョイコン見つかった?」
    「どうしてそれを。そう、やっと見つけたんだ。これでお前と配信でゲームができるぞ!」
     言い終わるうちに、ミスタはヴォックスに抱きついた。いいから早く顔を洗ってこい、と言うヴォックスの、夢で味わい損ねた象牙の感触を楽しむ。
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    Gabriel_ishere

    PROGRESS主Luxiem(略偏Shu) / 友情&耽美曖昧向 / 微OOC

    增設:
    * 哨兵與向導之間並無主從關係或體質強弱限制,更與攻受定位無關;
    * 擁有精神體的他們均可自由根據自己的喜好成為哨兵或向導,與其精神體是否肉食性/雜食性/食草性無關;
    * 體質轉換為哨兵/向導後將失去繁衍可能,因此其結合行為只與愛相關。
    小滿未滿02 同居

    在Shu的協調下,五人很快便商議好公共區域注意事項及劃分好各自負責的家務內容。因此在同住的這一週裡,雖也有不少需要磨合的地方,但總體來說彼此相處也算融洽。

    或者,說是因其他哨兵向導未完全匹配成隊,塔未有相關任務安排,致使他們五人未有過多交集而相處融洽可能更準確一點。

    Shu發現在五人中,Luca的作息最為規律,早睡早起之餘,幾乎每天早上都會出門長跑運動一下。平日看到家裏有需要整理的地方也十分主動地收拾好。而Vox,則是五人中最會享受到一個。這段時間,他沒事就會為大家做點精緻小餐食,或待在客廳內看自己感興趣的書,享受悠閒時光。

    作為可提供群體性治療向導的Ike,與三位休長假中的哨兵不同,即便未正式入隊也得配合塔為新人哨兵們提供精神梳理協助,忙碌得很。因此他出任務回來後,總會選擇吃幾口自己心愛的魚子醬吐司便回房睡覺,基本上天塌不下來都不會醒。
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