昨夜も“仲良し”したドラロナガチャリ。
ドアノブが回り、玄関の扉が開く。
ドラルクが目を覚ますよりも先に出かけていたロナルドが帰ってきた。
退治人の衣装を着ていることから、早めに仕事へと出かけていたようだ。
「おかえり、ロナルド君」
「おう、ただいま」
ロナルドがドラルクの横を通り過ぎる際、微かだが汗と紛れてふわっと違う匂いがした。
これはまさか……。
「ドラ公ー。今日の飯は……」
「ねえ、ロナルド君」
退治人の衣装を脱いでいる途中のロナルドに、ドラルクは後ろから抱きつくような体勢になり、耳元で囁くように話す。
「昨夜も、気持ち良かった?」
「はぁっ?!」
ドラルクの言葉に、ロナルドは顔だけでなく耳や首までも真っ赤に染めた。
「今日一日中、この匂いさせてたの?
私たちが昨日の夜、“仲良し”した証拠の匂い」
ロナルドのズボンへとドラルクの手が伸びる。
「ロナルド君と、私の、精液が、混ざり合った匂い」
まるで昨夜の出来事の延長線のようなドラルクの声と仕草に、ロナルドは期待の意を込めてごくっと唾を飲む込む。
それをドラルクが見逃すはずもなく。
「ねえ、ロナルド君。
昨日のこと思い出して勃ってきちゃった?」
ロナルドの膨らみかけたズボンの輪郭を確かめるように触る。
「責任取ってあげるから、いまからまた“仲良し”する?」
吸血鬼退治人の仕事も予想以上に早く終わった。
そしてロナルドの期待に応えようとしてくれたドラルクの誘いを無下にはできなかった。
最も、きっかけをつくったのはドラルクだったが。
「……………………する」
ロナルドの消え入りそうな小さな声に、ドラルクは満足気に口角を上げた。