Summer blue sky「い、いきょくちょぉ~~~~!!!」
早番で出勤して来たばかりの俺に半泣きで駆け寄る葉風邪。その勢いに引き気味の声が出る。
「お、おお…おはよう葉風邪、どうした」
「おはよう~~~!あのね、どこから話そう、えっとね」
慌てふためいた結果何一つまとまっていない葉風邪の後方からぎんとましろが現れる。
「おはようございます」
「医局長おはようございます、ちょうどいいところに」
「おはよう、ぎん。ましろ。ちょっと待ってな、葉風邪が」
「ああ、それ、同じ話だと思いますよ」
ぎんはあくびをしながら腕をもじゃもじゃの頭の後ろに組む。呑気にしてそうだからすくなくともぎんにとってはそれほど重要な話ではないのだろうか。
葉風邪は周りに救急隊以外のだれもいないことを確認し、今だと話そうとするが、ましろに念には念をと奥の方に連れられる。TOYのオルゴール音楽が流れるテレビの前になんとなく集合する。
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