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    parvus_yuu

    @parvus_yuu

    ウォロシマに沼ったオタク。
    ここでは、ウォロシマ現パロの短編練習をしたものをアップしています。

    基本的にイチャラブしてるバカップルな話しかないです。
    思いつくままに書いているため、時系列はめちゃくちゃです。
    一つ一つ、独立した話としてお考え下さい。

    無断転載は固くお断り致します。
    ネタ被りはぜひとも拝見したいです(自分の話、定番ネタが多いから被ると思うので…ネタ被っても書き手さんで個性出るし、ウォロシマたくさん見たい…)

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    parvus_yuu

    ☆quiet follow

    ボシさんは現パロでも浴衣の着付けできそうだなぁ…(着物も訪問着とかは着付け出来そう)からの産物。
    原作でも祭あったけど(公式様、ホントありがとうございます)夏祭り…いいよね…

    #ウォロシマ
    wolosima
    #現パロ
    parodyingTheReality

    耳元に彩り紺色の角帯をキュッと貝の口に結ぶと、シマボシはふぅと息をついた。
    「コレで完成だ」
    「ありがとうございます」
    シマボシの部屋の姿見の前で、くるくる回って浴衣姿を確認したウォロは、シマボシに礼を言う。
    「着付けが出来るなんて、器用ですねぇ」
    「実家にいた時に習っただけだ。簡単なものしか出来ない」
    「着付けが出来ないジブンからしたら、充分すごいんですけどねぇ」
    と言いながら部屋から出る気配の無い彼を、シマボシは睨みつけた。
    「着替えるから出ろ」
    「えー。シマボシさんが浴衣着るトコロ、見たいんですけど」
    「断る」
    「うー…分かりました」
    すっぱりと断る時は譲歩する気が無い事を、ウォロは経験則で知っている。これから近所の祭に行くのに機嫌を損ねるのは得策では無いので、彼は大人しく部屋を出た。
    「財布、スマホ、ハンカチにティッシュ…扇子は、必要ですかねぇ…?」
    キィ…ッ
    着ている浴衣の色に合わせた、淡いグレーの巾着に財布や鍵等を入れていると、シマボシの部屋の扉が開く。
    「おお…」
    グレーがかった水色の地の浴衣に青い帯を合わせた姿の彼女に、ウォロは思わず感嘆の声を上げた。
    「な、なんだ」
    「とってもお似合いですよ。うん…すごく、キレイです」
    それきり黙って、ウォロは真剣な眼差しでシマボシを見つめる。そういう時は、彼が世辞ではなく本気でそう思っている事を知っているシマボシは、顔が熱くなるのを感じた。
    「しかし、なぜハイネックを着て?」
    ウォロの質問に、シマボシは呆れたようにため息をつく。
    「キミが昨日、痕を付けたからだろう」
    彼女がトントンと首筋をつつくと、ウォロは昨晩の情事を思い出したらしい。
    「……失言でした」
    「分かればいい」
    シマボシの機嫌を損ねる事態にならず、ウォロはそっと胸を撫で下ろす。
    「……」
    その場から自分の部屋の姿見をちらりと見たシマボシは、小さく首を傾げた。
    「どうしました?」
    「……顔周りが少々地味になってしまってな。髪が長ければ、簪や櫛が使えるんだが」
    浴衣とバランスを取るために普段より少し丁寧にメイクを施したが、やはり髪飾りがあれば華やいだだろうな……とシマボシは思っていた。
    「そんなシマボシさんに、プレゼントです」
    そう言ってウォロが差し出した手のひらの上には、一対のイヤリングが鎮座している。
    五ミリ程の丸いブルームーンストーンが、銀の枠に嵌まっているだけのシンプルな物だ。
    「これは…?」
    「アナタにお似合いだと思って」
    そう言うと、ウォロは彼女の両耳にイヤリングを付ける。
    「ほら、よく似合ってる」
    渡された手鏡にうつった自分の顔をまじまじと見つめ、シマボシはウォロに向かって微笑んだ。
    「…感謝する」
    「気に入って頂けて良かったです。さ、お祭りに行きましょ?」
    差し出されたウォロの大きな手に、シマボシは自分の手をそっと重ねた。
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    ゆき📚

    DONE【sngk】【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅳ
    続きました。現パロです。
    諦める事は無い大学生とその同級生&情緒ががったがたな会社員とその同僚があーだこーだとそれぞれ話しております。割合的には社会人組の比率が高いです。
    相変わらず諸々雑な感じですが
    大丈夫、どんなものでもどんとこい!な方よかったら読んでやってください
    【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅳ 自分の頬に触れたまま静かに泣くその人をただ見守る事しかできなかった。
     「すまない」
     時折落ちる雫に気がつかなければ泣いているのかも分からない程に静かに泣くその人は今どんな顔でその雫を零しているのだろう。
     なんと声をかけたらいいのかそもそも声をかけてもいいのか
     こんな時、きっと名前を呼ぶだけでも何か、
     何か目の前のこの人の涙を違うものにしてあげれたんじゃないのかと
     そう思うのは傲慢なのだろうか
     
     *****
     
     「エレン」
     講義の終わりを告げるチャイムの音が鳴り、静かだった教室内が波の様にざわつき生徒たちが散り散りに教室から出て行く中まったく動く様子も見せずぼんやりとした表情のまま固まっているエレンに隣に座って同じ講義を受けていたアルミンは心配の眼差しを彼に向けながら恐る恐る肩をポンとたたいてもう一度名前を呼んだ。
    9269

    ゆき📚

    DONE【sngk】【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅷ
    今回で一応最終回という風になっております。
    決めたら早いよ会社員、純粋猪突だ大学生、なんやかんやはなんやかんやです!な感じなっています。
    こんなに続くと思って無かったし書いている間に本編はえらい事になってて、いやはや…
    相変わらず諸々雑な感じですが
    大丈夫、どんなものでもどんとこい!な方よかったら読んでやってください
    【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅷ 「約束です。どんな形でもいいから守ってくださいね」
     そう言って笑ったあいつは結局俺を置いていった。
     初めからわかっていた結末なのに変わる事無く迎えたその事実に心はひどく冷え込んだ。
     みんなそうだと思って
     その考えは違うとすぐに否定し
     誰を責めればいいと思って
     誰を責める事などできない事だと言い聞かす。
     「約束ですよ」
     どうして俺を置いていく、置いて行かないでくれ
     
     *******
     
     「あれ?リヴァイさん?」
     自分の名前を呼ぶ声に顔を横に向ければ見慣れた人物と目が合って「やっぱりリヴァイさんだ」と改めて確認すると笑顔を向けてきた。
     「おぉペトラじゃないか」
     「どうしたんですか?あ、待ち合わせですか?」
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