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    Yukkirai_pk

    @Yukkirai_pk

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    ウォロシマ中心
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    Yukkirai_pk

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    ウォロシマ
    超短文ss。
    灰色や青色の目は光の加減によって色が同じに見えっていう話に基づいてる。
    それなりに接触してるしそういう会話してるのでR15くらいだと思う。

    #ウォロシマ
    wolosima

    青灰の瞳 抵抗するように肩を何度も押されたため仕方なく彼女の口を開放すると、シマボシは呼吸を整えようと息を大きく吸いこむ。
    「な、何でこんなところで」
     いつも彼女を抱く時は、夜の室内でのみだった。そのため、いきなり建物の影に引き込まれるという状況に、彼女は少し混乱しているようだ。
    「ちょっと嫌なことがありまして。慰めてください」
     碌な理由など思い浮かばなかったから、適当に誤魔化しつつウォロはまた唇を重ねようとする。しかし、それを防ぐようにシマボシがウォロの口を素早く掌で塞いだ。
    「っ、やめろ! こんな場所で誰かに見られたら……」
     ウォロはシマボシの手首を掴み、口に当てられた手のひらを下ろした。
    「本当ですね。昼から、しかも外で隊長さんがこんなことしてるって知られたら大変です」
     だから静かにするように、と忠告の意を込めて彼女の唇に指を押し当てる。
    「でもそっちだっていつもと違う状況に興奮してますよね?」
    「そ、そんなことはな……」
    「嘘ばっかり。いつもより反応いいですよ」
     耳殻をぺろりと舐めるとシマボシは声と快感を堪えるように目をぎゅっと瞑った。
    「目を開けてください」
     逃げるように顔を背けるその顎を掴んで、前を向かせた。
     太陽から身を隠す日陰、建物と建物の間の薄暗い光の下で恐る恐る開いた彼女の目は、うっすらと灰色を帯びている。
     光の加減であることはわかってはいた。それでも彼女の虹彩が自身の薄墨色の瞳の色に、文字通り己の色に、まるで染まってしまったかのような錯覚さえ覚える。
     ウォロは青灰色の瞳から目を離さない。
    「アナタの目は本当に綺麗な色をしてますよね」
     覗き込んだ目の中では普段の凛々しい青がすっかり影を潜めてしまっていた。
     様々な感情で一杯になった彼女の目を覗き込む瞬間を、ウォロは一等気に入っている。
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    DONE「クー・フーリンが女性だったら」妄想。
    ※FGO第1部のみの情報で書いていたので、設定ズレなどはご容赦ください。

    【あらすじ】
    無事に息子を出産したクー・フーリンだが、スカサハに息子を殺されかける。
    信頼していた師の行動にショックを受ける彼女。
    それでも、兄弟子のフェルディアや女王オイフェ、スカサハの娘・ウアタハたちに支えられながら、子どもを育てようとするが…。
    ミラーリング #10(影の国編:後編)猛犬の息子
     轟く怒声。馬のいななき。赤く染まる川。
     バシャバシャと水しぶきを上げながら浅瀬を渡る。枯れた森を抜けたところで、空に向かって激しく燃え上がる火柱が目に飛び込んでくる。城だ。城が燃えている!
     ──助けて!
     誰かの叫び声が聞こえ、その方向へ向かって走る。
     ──助けて、誰か!
     バチバチと音を立てて炎上する城壁を見上げれば、誰かが自分に向かって手を差し出している。
     ──お願い、誰か。誰か、助けて!

    「……きろ、クー! 起きろ!」
     強く揺さぶられ、目を開けた。オイフェが心配そうな顔でこちらを覗き込んでいた。
    「ひどくうなされていたぞ。大丈夫か?」
    「あ、ああ……」
     いまだ動悸はおさまらない。嫌な夢を見ていた気がする。呆然としながら汗をぬぐったところで、クー・フーリンは慌てて起き上がった。
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