Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    くまだ

    @enbun_yum

    文章のみです。主に、ぴくしぶにあげられないような、書きかけて力尽きたもの、短すぎるものを投稿します。

    ☆quiet follow Yell with Emoji 🍙 🍜
    POIPOI 15

    くまだ

    ☆quiet follow

    思いついた萌えを吐き出したかっただけなので、文は雑です

    #モブ霊
    MobRei

    モブくんがゴムつけるのを師匠が邪魔してくる話。 師匠はいつも、僕がコンドームをつけている最中にちょっかいをかけてくる。脇腹を指先でくすぐってきたり、うなじを舌でなぞってきたり、口の端のもどかしい位置にキスをしてきたり。
     そんなことをされてしまうと、元々器用ではない手元は更に狂って、どうにもうまく装着が出来なくなってしまう。
     こんな時ばかりじゃれてくる師匠は、鬱陶しいと思いきや、実のところすごく可愛い。でも、早く先に進みたい僕としては、とてももどかしくもある。
     そんな僕の気持ちを知っているはずの師匠は、追い打ちをかけるように可愛い音を立ててキスをしてくる。
    「モブ」
     低くて優しくて、熱のこもった声が鼓膜を震わせる。そんな声で呼ばれると、とっくに限界まで張り詰めた僕の下半身は切なく痛んだ。
    「ししょ………」
     忍耐の許容範囲を超えてしまった僕は、どうしたらいいかわからなくて情けない声を出してしまう。
    「もう、これ、つけられないです……」
     半透明の薄い膜は、手のひらの上でぐしゃぐしゃになってうずくまっていた。まるで、何かの生き物の抜け殻みたいだ。
    「あーあ、こんなにしちまって」
    「……アンタのせいだろ」
     そんな風に返しながらも、早く最奥まで繋がり合いたい僕の声は震えている。焦燥感で心臓をバクバクと鳴らしながら、僕は師匠の手首を掴む。すると師匠の手首の血管から、彼の早い脈動が伝わってきた。
     この人だって興奮していて、とっくに待ちきれなくなってるんだ。
     そう思うと、焦燥よりもずっと強い劣情が、ドロドロと僕の中に込み上げてくる。
    「ねぇ、師匠……」
     僕は師匠にぐしゃぐしゃな抜け殻を渡すと、そのまま手を引いて、熱く脈打つそこに触れさせた。
    「それ、僕につけて」

    〈おわり〉
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😍😍❤💖🍌🍌🍌😍😍💞😍❤❤❤😍😍😍🌋🌋🌋❤❤❤👏🌋❤🙏🙏🙏🙏❤❤❤❤❤❤❤❤❤☺☺☺👏👏👏💘💘👏👏💕💕💕💕💕☺☺👏👏💯
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    humi0312

    DONE2236、社会人になって新生活を始めたモブくんが、師匠と通話する話。
    cp感薄めだけれどモブ霊のつもりで書いています。
    シテイシティさんのお題作品です。

    故郷は、
    遠くにありて思うもの『そっちはどうだ』
     スマートフォン越しの声が抽象的にしかなりようのない質問を投げかけて、茂夫はどう答えるか考える。
    「やること多くて寝るのが遅くなってるけど、元気ですよ。生活するのって、分かってたけど大変ですね」
     笑い声とともに、そうだろうと返って来る。疲労はあれ、精神的にはまだ余裕があることが、声から伝わったのだろう。
    『飯作ってる?』
    「ごはんとお味噌汁は作りましたよ。玉ねぎと卵で。主菜は買っちゃいますけど」
    『いいじゃん、十分。あとトマトくらい切れば』
    「トマトかあ」
    『葉野菜よりか保つからさ』
     仕事が研修期間のうちに生活に慣れるよう、一人暮らしの細々としたことを教えたのは、長らくそうであったように霊幻だった。利便性と防犯面を兼ね備えた物件の見極め方に始まり、コインランドリーの活用法、面倒にならない収納の仕方。食事と清潔さは体調に直結するからと、新鮮なレタスを茎から判別する方法、野菜をたくさん採るには汁物が手軽なこと、生ゴミを出すのだけは忘れないよう習慣づけること、部屋の掃除は適当でも水回りはきちんとすべきこと、交換が簡単なボックスシーツ、スーツの手入れについては物のついでに、実にまめまめしいことこの上ない。
    1305

    recommended works

    humi0312

    DONE1427で、かわいいものを抱っこしないとだめな呪いにかかった師匠の話。

    *書き上がりました!
     モブ霊タグをつけていますが、師弟みが強いです。
     孤独なホワイティ以前で、エクボがいる時期の相談所。
    かわいいもの「師匠? 師匠、聞こえますか? ……どうなってるの」
    「どうもこうも……」
     ぼんやりとした意識の中に声が聞こえる。眠っていたのか、何やら妙に思考が鈍くて働かない。
    「憑かれちまったみたいなんだがなあ……。何するでもなくこの通りだんまりでよ」
    「いったい何でまた」
    「わからん。依頼人は水子かもしれんと言ってたんだが……、それにしちゃあガキの気配じゃないんだよ」
    「依頼の方はどうしたの」
    「こいつに憑いちまったからか、あっちは霊障も治まったみたいでな。な〜んも感じなかったぞ」
    「そう……。どうしよっか……」
     お手上げ状態といった調子の声ともう一つの声が何か話しているのだが、いまいち内容が頭に入ってこない。状況が掴めないと言わんばかりの声の方は少し苛立った気配を見せていて、厄介事になる前にどうにかしようと顔を上げる。寝ていたからか、ずっと下を向いてたが、見慣れた床から慣れ親しんだ事務所にいるんだと分かった。
    5604

    phnoch

    PAST武新アンソロ https://twitter.com/tksn_antholo 様のヘッダー企画に参加させていただいたやつです!
    霊基異常で乳児になってしまったたなかくんと、これまで一度もたなかくんに可愛いなんて言ったことない(成人男性に可愛いなんて言うのはものすごい失礼なことだと思っている)先生と、巻き込まれている岡田です やりたい放題だね
    武市瑞山が急に購買部でちぎりパンを買い求めるようになった、その前日の話 玉のような子、という表現を知っている者なら、十人中十人がその形容を思い浮かべるだろう。まるまるむちむちとして今にもこぼれ落ちそうな頬、ちぎりパンそっくりの謎のくびれが並ぶ腕、土踏まずのないむくむくの足。全体のシルエットがもう、福々しいほど丸いのだ。霊基異常で赤ん坊になってしまった幕末四大人斬りが一角、武市瑞山の右腕、田中新兵衛である。
     元に戻すには魔力刺激、とにもかくにもスキンシップが一番効率が良いと聞いて、借りてきた抱っこ紐──結構出番があるんだよねぇと制作者のダヴィンチ氏はぼやいた──で腹にくくりつけている。さすがと言うべきか、この義弟は嬰児になっても眉ひとつ動かさない。泣きもせずただ瑞山の胸にもちもちの頬をくっつけ、全てを預けてうとうととするばかりだった。
    1283