yoakeーいま見てるこの世界が
たとえ夢物語だとしても
忘れないただあなたと見たあの赤い月も
空っぽになった街も
得体の知れぬものの恐怖も痛みも迷いもすべて
すべてが僕にとっての希望だったと
今なら笑って言える
『 』
渋谷の街 東京タワー
駆け抜けた高速道路
胸にあなたの鼓動をだれよりも近く感じていた
どこまでだって行ける気がしていた
僕らは多分 確かに世界を手に入れていた
高く高く空を超えて
希望も未来も絶望も絡め取って
世界は僕らのものだった
そう、確かに僕らはあの日此処で
たったひとつの存在になったんだ
『 』
右手を翳せば想いは伝わる
絶対的な信頼のもとに培った
僕らだけのやり方で
共鳴する鼓動
僕らはあの日確かにひとつだった
悲しみも喜びもすべて分け合って
生と死との境目で
この世界のすべてを享受していた
『 』
また巡り合うと知っているから
あの日の夜を覚えているから
僕はまだ飛べる
『 』
重ねあう手も唇も
僕らには与えられなかったけれど
幾度も重ねた名前が
互いを呼び合う声が
僕らを繋いでいた
そう、あの日、僕らは確かにひとつだった
『 』
いつかきっとまたふたりで
新世界の夜明けを見るのさ
そうきっと今も僕らはー
「我らの夜明けは今」