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    @7_kankankan_100

    気の赴くままに書き物。今はエク霊、芹霊。(以前の分はヒプマイどひふです)
    正しい書き方はよく分かっていません。パッションだけです。
    書きかけ多数。

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    @7_kankankan_100

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    供養しようと思ってた学生どひふの夏休みステップアップ話、少し進んだ。
    これ本にしたいと思ってたから進んだのはいいんだけど、小出ししないと死ぬ病にかかっているのでそっと出させてください。後で消すかも。

    #どひふ
    servant

    【ひとつ前のやつの続きから】


    「合ってる……いっぱいエッチなこと考えてて、実は……」
    独歩は何か言おうとしているが言葉が詰まって何度も息を飲んでいた。一二三はそれをじっと待つ。
    「じ、実は、昨日の夜、お前とのキスを思い出して勃っ……た」
    言った。遂に言ってしまった。
    猥談をしたことがない一二三に生々しい話をしてしまい独歩は一気に恥ずかしくなって、それを紛らわすように一二三を抱きしめる腕にさらに力を込めた。
    「ぐえ。くるしーって。へへ、独歩とこーういい話したことなかったよな。俺っちもやっぱ独歩とはなんか恥ずくってさ。なぁ……勃って、んで、どうしたの?」
    こんな状況で隠す方がおかしいと思った独歩は洗いざらい話した。
    「へ、へぇ……だからさっき布団嗅いだ時にあんなにあせってたんだ。そっか……ここで」
    一二三の脳裏には、独歩が自分を慰めている姿が浮かんで頭がくらくらした。しているだろうな、とは思っていたがいざ聞かされると刺激が強すぎる。小さい頃から一緒で、くだらない話で笑い転げて遊んでいたのに、もう立派に雄の慰め方を知っているのだ。
    一二三は「俺っちのことをガキんちょ扱いしている」と独歩に言ったけれど、一二三だって独歩のことをどこか子供扱いしていたからこそ、今こんなに胸がドキドキしているのだろう。
    一二三は独歩の腕の中で脱力して彼の肩に頭を預けた。
    「ダメだぁ……キャパオーバー……。まだちゅってするだけのキスなのに、こんなさあ……」
    「おい! 俺だけ言うなんてフェアじゃないぞ。一二三はどんなこと考えてたのか言えよ。え、と言うか……お前もしてるのか? その……オ、オナニー」
    「やばっ、独歩の口からそんな単語を聞く日が来るとは。……俺っちもしてるよ、オナニー」
    「バ、バカ! そんなはしたないこと言うんじゃない!」
    独歩が急に一二三の頭を叩くので、二人は勢いでようやく離れた。
    冷房の効いた部屋だというのに真っ赤な顔をしている。愛おしいという思いがふわふわと胸をくすぐって、何を言うでもなく二人は自然と顔を寄せ合ってキスをした。
    いつもみたいに、ちゅっちゅと触れ合っていると、独歩はさっき一二三が唇を吸ったのを思い出した。今度は自分もやってみようとそろりと舌先を出して一二三の唇をつつくと一二三の肩がびくっと跳ねる。すると一二三が応えるように舌を出してきたので、一二三も深いキスを知っているのだと理解して独歩はさらに舌を差し出した。
    ぬるりとお互いの舌が触れ合うと体が震えた。初めての経験に完全に臆している。それはどちらともで、二人はそれ以上進めることができずにそっと離れた。
    「き、緊張すんね」
    俯きそう言う一二三の手が震えている。独歩だって震えていて、握ったって震えが二倍になるだけなのに握らずにはいられなかった。
    「お、俺もだから気にするな。大丈夫、ゆっくりやろう」
    「うん……ゆっくり、ゆっくりな」
    手順を確かめ合うように言葉を交わせば、震えていた手は次第に治っていく。
    「なんか混乱しないように確認しといていい?」
    「うん」
    「こういうのってどれくらいで口離せばいーんだろ」
    「どれくらいって……雰囲気?」
    「それ難しそうって今わかったからさ、十秒って決めとかね? そしたらけっこーいける気がする」
    味わったことのない緊張がどれほど続くのか分からないのは大変だし、どちらがリードできるわけでもないのに雰囲気を感じ取るのは確かに難しそうだ。独歩は一二三のその案に乗って、もう一度チャレンジした。

    今度は最初から口を薄く開けて口付け合う。舌先が触れたら、一秒、二秒。
    緊張はしているが、一度間を置いたことでだいぶ落ち着きが出て、一二三は独歩の舌の柔らかさを感じることができた。柔らかくてあったかくて、好きだという気持ちが次々に溢れてくる。
    五秒、六秒。もうすぐ終わると一二三が思っていると、独歩の舌がぐるりと大きく動いた。瞬間、首筋がぞくぞくとして気持ちいいと思った。独歩との触れ合いで初めて感じた快感だった。
    くっついているだけとはわけが違う動きに一二三は一瞬意識が別のとこに行ってしまって、独歩に十秒たったぞと言われてハッと意識を戻した。
    「ふぁ……。どっぽ、今、ベロぐるってした……」
    「じっとするのもキツかったからちょっと動かしたんだけど……、い、嫌だったか?」
    「ううん。き、き、気持ちよかった。俺っちも今度やってみたい」

    しばらくすると独歩の母親と弟が帰ってきて、すぐに夕飯の準備が始まる。独歩は弟の相手や手伝いがあるし、この時間になればもうバイバイだ。じゃあまた明日な、と言って一二三は独歩の家を後にするのがいつものことなのに、さっきの触れ合いのせいか一二三はまだ独歩と離れがたかった。
    独歩の肩にぴったりと寄り添ってなかなか手を離そうとしない。独歩はその仕草にきゅんきゅんしてしまった。一二三が可愛い。明日になればまた会えるのに、そばにいてほしいと思った。
    「……もう帰らないと」
    ようやく独歩が切り出すと、一二三は離れそうな手をぎゅっと握って寸でのところで止めた。
    「あ、どっぽ待って……あのさ」
    「なに」
    「夏休みだし、時間いっぱいあるし、二人で色々進めてみない?独歩も、エ、エッチなこと考えてるって言ってくれただろ。俺っちもまだ知らない独歩のこと……たくさん教えて」

    真っ直ぐ見つめてくる一二三の目にはほのかな熱が浮かんでいるように見えた。独歩は顔が熱くなるのが分かって、言葉は詰まるし、でもノーだなんて答えは毛頭なくて、精一杯の気持ちを込めて首を縦にぶんぶんと振った。

    夏休みはまだ七日目だ。あと数十日後、一体どうなっているのか、これから二人で決めていく事になった。


    * * *

    夏休み二週目】
    独歩と一二三はまず計画を立てるところから始めた。
    今日は独歩の家でなく一二三の家で宿題を済ませた。一二三の家も昼間は親は仕事だ。一二三には四つ年上の大学生の姉がいるが、夏休みとは言ってもバイトや友達との付き合いでほとんど家にはいない。昼間はどちらの家も静かなもので、人に聞かれたくない計画を立てるのにはうってつけだった。

    「キスはしたから、次は触ったり、だよな」
    一二三は数学のノートを一枚千切って、そこに計画をしたためていく。ただ、書く必要があるか? というくらいシンプルで、キス→触る→……と続くその計画書を眺めつつも独歩はあえて突っ込まなかった。突っ込めないくらい一二三が真剣だったからだ。これからの二人のステップアップを至極真面目に考えている。
    「そうだな、触る……だよな」
    「んで、最終的にはぁ……」
    言葉尻が小さくなっていった一二三は、最終的に何をするのか恥ずかしくてとてもじゃないが口にはできなかった。シャープペンを持つ手をぷらぷらさせて紛らわしているが、二人の頭には同じ言葉が浮かんでいてどちらが先に口にするのか、という雰囲気になってしまった。一二三が話をどんどん進めていくので、独歩だって置いていかれないようにと、せめてそれを口にしようと腹をくくる。と、その時一二三の指が動いた。計画書に書き加えているようで、そこには二人が口にできなかった言葉が。
    「最終的には、これ、でいいんだよ……ね?」
    一二三は、セックスと書かれた文字をシャーペンの先でトントンと示す。独歩は一気に心拍数が上がって、耳の奥でうるさいくらいドクドクと心臓が鳴っているのが聞こえた。
    「い、いい。……それでいこう」
    喉がぎゅっと潰れたみたいな声しか出なかった独歩は、今でこんなに緊張してるのに一二三に触れていく今後は大丈夫なのだろうかと、ちょっと情けない気持ちになった。一二三を悲しませないように、絶対に逃げ腰にだけはならない、とひっそりと誓った瞬間である。

    「じゃあいつしよっか。遊びにも行くじゃん、それとは別の日がいっかなーって思って」
    遊ぶ日は思い切り遊びたいということだろうか。それは都合がいい。いつするのか悶々とするよりは決まっていたら心の準備もできる。
    「宿題やる日でいいんじゃないか。終わったらゆっくりしてるだけだし」
    「だね。んじゃ週二回で、最後には夏休みの終わりに、って感じかな」
    またしても一二三の声がすぼまる。積極的に計画を練っているかと思えば、恥ずかしさも有り有りとしていて、独歩はそんな姿を可愛いく思った。学校ではワイワイ騒いでいる一二三がこの夏休みには静かな瞬間が多々ある。去年とはまるで違う一二三の様子は、確実に関係が深まることを示していた。
    大まかに決まったところで、一二三は計画書をノートに挟み直した。
    今日はもうくつろぐだけだと姿勢を崩した独歩は、一二三の本棚に手を伸ばした。読みたくなったらお互いの家に行って読めるので、一二三とは同じ漫画を買わないようにしている。読みたい本を全部自分で買う必要がないのでお得なのだ。
    一二三に背を向けて漫画を物色しているとなぜか背中に温かさを感じた。すぐに一二三だと気付いたが、後ろから手を伸ばして漫画を取ろうとしているからくっついているのだろうか。だとしたら少し待っていればいいのにと思っていたら一二三の腕がお腹に回ってきゅっと抱きしめられた。
    「な、ど、どうしたんだ……」
    「今日ってさ……計画には入らない?次宿題するの三日後じゃん。でも今日も宿題したし、どうなのかな〜……って思って」
    密着していることでさっきまで気にかけなかった一二三の匂いが鼻をかすめて、独歩は固まってしまった。少し前にシャンプーを変えたのには気付いていたが、妙に大人っぽい匂いがする。
    「どうって……一二三はどう思うんだ」
    「俺っちは、今日も入るんじゃないかなって……思う」
    ここまで行動に現れているのだから聞かなくても分かるが敢えて聞いてみると、それはもう今日から触れ合いたいとはっきり言われたようなものだった。
    さっき逃げ腰にならないと決めたばかりだ。次回からなんて野暮なことは言わずに、独歩はお腹に回る一二三の手を握り返した。

    姉の影響か一二三は小さい頃から割と可愛い物を好んでいたように思う。部屋にも可愛い物がちらほらと置かれていて、クマのぬいぐるみは分かるが水色や薄茶色の丸っこい何がモチーフか分からないマスコットもあって、独歩には何が良いのかよく分からないが、一二三がかわいいじゃん、と言うのできっと可愛いのだろう。ステンドグラスみたいなカラフルなガラスの小瓶や、学校でも使っている前髪を留めるための星のついたピン。
    そんな可愛い物に囲まれてこんなことをしていいのか独歩はほんの少し肩身が狭くなったが、一二三と向かい合った途端そんなことはどうでもよくなった。今は一二三のことだけを考えたい。
    「どっちから先に触るとかあんのかな? あ、一緒にする?」
    もう本当に手探りだ。一二三がそんな確認をしてくるので独歩は笑ってしまって、俺からいいか? と聞いた。緊張もしているし手も震えそうだけど、一二三に触れたいという気持ちはずっとあったのだから。
    どうぞ、と一二三が両腕を広げると独歩はその懐に入って一二三をふわりと抱きしめた。背中を上から下に撫でると一二三が身じろいだので、ドキドキしながらTシャツの下にほんの少し指先を忍ばせた。脇腹にツンと触れると「ひょわっ!」と声が上がる。
    「どうした、大丈夫か」
    「く、くすぐったくて。え、ていうか服の下……?」
    それを聞いて独歩はサッと血の気が引いた。一二三との認識が違っていたらしいもしかしたら嫌な気持ちにさせただろうか、と急いで一二三から離れた。
    「そーじゃなくて! ちょっとびっくりしただけ。ホントに独歩とそーなっていくんだなって。でもマジでぜんっぜん嫌じゃないから、むしろ嬉しいから」
    「びっ……くりした……。一二三の嫌なことは絶対したくないからな」
    「ごめんな。もう俺っち大丈夫だから、どこでも触って」
    そう言うと、今度は一二三が自分からTシャツを捲った。露わになった腹部は、プールの授業で水着になった時に散々見ているのにそれとは全然違う感情が湧き上がってくる。
    そっと触れるとさらさらとしていてなんの抵抗もなく手が肌の上を滑る。脇腹を這い上がっていくと胸に辿りつき、一二三を怖がらせないようにゆっくりゆっくり胸の真ん中へ移動した。心臓が独歩の手を跳ね返すくらい大きく拍動している。チラッと一二三を見やると、ふうふうと短い呼吸を繰り返していた。
    「ひふみ……緊張する?」
    「ん……結構恥ずかしい、かも。変だよな、プールの授業とかあって普通に脱いだりするのに、どっぽに触られるだけでこんなさ……」
    「変、じゃないよ……す、好きだから、だろ」
    そうなのだ、好きだからこんなにドキドキしたり緊張したりする。他の誰でもない、独歩に触られるからこうなるのだ。
    「ん、ふふふ、そーだね。独歩に好きって言われて嬉しかったなあ。ちょうど桜吹雪で夢の中にいるみたいだった」


    (ずっとドキドキしてる場面だからどう表現変えるか考えよ……)
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    @7_kankankan_100

    DONE20〜21歳くらいのどひふ。大学生独歩が安アパートに一人暮らし。
    えっちの後にコインランドリーに行く二人です。
    コインランドリーまでは歩いて五分。
    深夜十一時に独歩と一二三は洗濯物を抱えてそこに向かっていた。
    独歩は一二三に留守番しているように言ったのだが、一緒にいたいとずいぶん可愛いことを言われて仕方なく連れてきた。さっきまでセックスをしていた一二三は柔らかく甘い雰囲気が抜けきらず、本当はそんな彼を外に連れ出したくなかっのだけれど。
    そんな直後だったら部屋でピロートークでもしていればいいのに、なぜわざわざコインランドリーに行く必要があるのか。それは、潮を吹いた一二三の体液でぐっしょり濡れたカバーを洗濯しに行くためだった。独歩はシーツをかけた布団にさらにパッドタイプの敷布団カバーをかけているので、少し厚手のカバーが濡れるだけで済んだのは助かった。布団まで濡れてしまったら今日は寝る場所がなくなってしまう。
    「ひふみ」
    「んー?」
    「……漏らしたな」
    荷物を持つ独歩の片腕にぴったりと寄り添う一二三の返事はやっぱりまだ声音が甘い。
    「も、漏らしてない!出たの!……いや、俺っちマジでヤバいから待ってって言ったじゃん?なのに独歩がしつこいから」
    なにも揶揄ったわけではない。独歩はただ単純に潮吹きする 2946