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    @7_kankankan_100

    気の赴くままに書き物。今はエク霊、芹霊。(以前の分はヒプマイどひふです)
    正しい書き方はよく分かっていません。パッションだけです。
    書きかけ多数。

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    POIPOI 32

    @7_kankankan_100

    PROGRESS高校生どひふ夏休みのステップアップ。

    3週目の週末〜4週目のお泊りの始めくらいまで。
    どひふ、夏休みにステップアップするってよ週末、独歩の弟の学童もない土曜日に、一二三は観音坂家に昼食にお呼ばれされていた。お中元で贈られた素麺が多かったので一緒に消化してほしいとのことだ。
    一二三たちが小中学生の頃は独歩の弟が小さかったので母親も家にいることが多くよく顔を合わせて話していたが、高校生になると働きに出るようになったらしくほとんど顔を合わせることもなくなった。年頃でもあるし久しぶりにまともに喋るとなると緊張もあるだろうが、一二三はそれがなかった。まるで昨日会ったかのように自然に観音坂家に溶け込んだ。
    「ママー!久しぶり、元気だった?っていつも俺っちが帰る時には顔見てんね、んはは」
    独歩が低学年の頃はまだ母親のことをママと呼んでいたので、一二三もそれに倣って独歩の母親のことをママと呼んでいた。高学年になると独歩はお母さんと呼び変えるようになったが一二三の方は相変わらずだった。独歩の母親はそれを気に入っていた。我が子はもうどちらもママと呼んではくれないので、その可愛い響きを聞けるのは一二三からだけになってしまった。
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    @7_kankankan_100

    MAIKING供養しようと思ってた学生どひふの夏休みステップアップ話、少し進んだ。
    これ本にしたいと思ってたから進んだのはいいんだけど、小出ししないと死ぬ病にかかっているのでそっと出させてください。後で消すかも。
    【ひとつ前のやつの続きから】


    「合ってる……いっぱいエッチなこと考えてて、実は……」
    独歩は何か言おうとしているが言葉が詰まって何度も息を飲んでいた。一二三はそれをじっと待つ。
    「じ、実は、昨日の夜、お前とのキスを思い出して勃っ……た」
    言った。遂に言ってしまった。
    猥談をしたことがない一二三に生々しい話をしてしまい独歩は一気に恥ずかしくなって、それを紛らわすように一二三を抱きしめる腕にさらに力を込めた。
    「ぐえ。くるしーって。へへ、独歩とこーういい話したことなかったよな。俺っちもやっぱ独歩とはなんか恥ずくってさ。なぁ……勃って、んで、どうしたの?」
    こんな状況で隠す方がおかしいと思った独歩は洗いざらい話した。
    「へ、へぇ……だからさっき布団嗅いだ時にあんなにあせってたんだ。そっか……ここで」
    一二三の脳裏には、独歩が自分を慰めている姿が浮かんで頭がくらくらした。しているだろうな、とは思っていたがいざ聞かされると刺激が強すぎる。小さい頃から一緒で、くだらない話で笑い転げて遊んでいたのに、もう立派に雄の慰め方を知っているのだ。
    一二三は「俺っちのことをガキんちょ扱いしている 5383

    @7_kankankan_100

    MOURNING2月か3月頃に書いてたやつ。
    付き合いたて高校生どひふの夏休みステップアップ話。
    続きはイメージついてるけど手が止まってるので供養します。
    「よっしゃ〜!夏休みだー!」

    終業式を終え、学校の門を一歩越えた一二三は高く突き抜ける夏空に向かって叫んだ。高校二年生、十七歳の夏休みは希望と期待とでぱんぱんに膨らんで弾けてしまいそうだった。独歩と一緒に予定も立てた。四十日じゃ足りないよ、と言う一二三と、四十日で十分だと言う独歩と、意見は相反するもののどちらもな夏休みを楽しみにしている事は間違いない。
    十七歳になった今年はついに音楽フェスにも初参戦する予定で、既に勝ち取ったチケットは無くさないように大切にそれぞれの家の壁に貼られていた。一二三と独歩は一年生の冬に、年末の繁忙期の短期バイトと年賀状の仕分けのバイトを掛け持ちしてこの夏のためにしっかり稼いでいた。チケットを手に入れてもまだ資金はある。それから、プールに海水浴に花火大会に夏祭り、その合間に宿題もやって、それからそれから。
    「独歩、こっち」
    自由の身になってぴょんぴょんと落ち着きなく歩く一二三を、独歩はどこか父親のように見守りながら下校していた。家はもうすぐそこで、勝手知ったる近所の公園の前を通りすぎようとしていたら一二三が木陰にしゃがみ込んで独歩を呼んだ。また蟻の行列 6288

    @7_kankankan_100

    MAIKINGそれなりにエッチな写真を送り合うどひふ
    (書きかけです)この後独歩のターンです。
    独歩は体調によってセックスのアプローチが大きく変わる。疲れているとがっついてくるし、それほどでもなければそれなりに、元気であれば前戯が長い。まるで空腹具合によって食事量が変わる様だ、と一二三は思っている。独歩の思考回路は複雑だが、行動は分かりやすい節があった。
    しかし、普通は疲れていたら体力を使うセックスはおざなりにならないだろうか。店に来てくれる子猫ちゃんの中にも「彼氏が仕事で疲れてて全然相手にしてくれない」という愚痴がこぼれることもあるのだし。
    とはいえ人間は千差万別、独歩には独歩の性質があるのだろう。

    それを踏まえると、昨夜の独歩はやはり元気だったという事だ。前戯が長かったのだ。たっぷり一時間はあっただろうか、実際に計っていないから詳しくは分からないが、一二三にはそれくらい長く感じた。
    そういえばここ最近、ハゲ課長の話も取引先の話もほとんど聞いていなかった。独歩の身の回りだって常に嵐なわけじゃない。残業は相変わらずだが、ちょうど凪いでいる時期のようだった。

    一二三は胸元のむず痒さを感じて、コトコトと煮物を煮込んでいる鍋の前でそこに手をあてた。胸元、特に突出したそ 9239

    @7_kankankan_100

    MAIKING🥂のためにある場所を貸し切りにした👔の話の途中まで。
    あまりに淡々と場面が進んでるので不安になって一旦放流してみる……それで不安が消えることもあるので。
    「一二三、次の休みに予定はあるか?」
    三日ぶりに顔を合わせた独歩は別段前置きもなくそう聞いてきた。二人の予定はキッチンにあるカレンダーに書き込まれいるので、一二三の休みは明後日だと分かっている。独歩が仕事を早く終わらせて(終わらせられるのか怪しいところだが)呑みにでも誘ってくれるのだろうか、と思ったが独歩の口から出た言葉は意外なものだった。
    「別にないけど。家でゆっくりしよっかなーって」
    「良かった。じゃあちょっと早いけど朝の六時くらいに出掛ける準備ができるようにしておいてほしいんだが」
    「六時⁉︎なんでまたそんな早くに。独歩ちん仕事は?」
    「ある。けど間に合うようにできるから」
    「なに、出掛けるってどこ行くの」
    「それは着いてからのお楽しみだ」
    独歩がニッと笑うので、一二三は一気に胸に期待が広がった。独歩が何か企んでいる。それもきっと楽しい事だ。一二三は独歩の周りをうろちょろしてどこに行くのか聞き出そうとするが一貫として秘密だ、と返ってくる。独歩が何かを計画する時、毎回この流れになるのでもはや様式美である。

    一体どこに行くんだろう。独歩は休みは滅多に取れないけれど、時間調 4350

    @7_kankankan_100

    DONEどひふ版深夜のワンライのお題「貯金」で書いたどひふです。中学生時代。中学生の頃、一二三はある物を見つけてしまった。
    独歩の部屋の棚の奥、惑星や鉱物、植物や生物の図鑑の後ろに隠れるようにそれはあった。夏休みの自由研究の調べ物に独歩の本を借りようとしただけだ。探るつもりはなくて全く偶然の事だったので一二三はなんの悪気もなくそれを図鑑の後ろから取り出す。クッキーかチョコかが納まっていただろう繊細な花柄が描かれた缶箱。そのままにしておけなかったのは『一二三の……』と太字の油性ペンで書かれた文字を見つけたから。その先に続く文字があるらしいが本に隠れて見えなかったのだ。
    独歩はこんな所に『一二三の……』何を隠しているのだろうか。もしかしたら悪口かもしれない、と一二三はちょっとヒヤリとした。学校で時々独歩にしつこくくっつくなと怒られたりするのを思い出すと、その可能性はあり得る。
    でも仕方がない。独歩にくっついていると落ち着くし、いないとなんだか寂しくてやっぱり側に行ってしまう。眠る時にお気に入りのぬいぐるみを離さない小さい子のようなものなのかもしれない、と一二三は自分で思っていた。これが大人だったら、タバコやお酒のようなやめたくてもやめられないものだろうか。ま 2391

    @7_kankankan_100

    DONEやっていたらベッドが壊れました。というどひふ
    この程度だったら鍵にしなくてもいいなという自分の判断で鍵付きではありません。
    「んはは、合いの手みたい。んふっ……ふ、ふふ」
    一二三は独歩と熱っぽく見つめ合っていたはずだが、ふいっと逸らして笑い始めてしまった。いつもと違って声を上げるような笑いではないのは、真っ最中だったからだ。独歩との繋がりに集中している今は笑いの方にそこまで意識がいかずにささやかに笑う程度しかできなかった。
    「あ、こら、こっち向けよ」
    一二三の顔を見ながらイくのが好きな独歩は、そろそろ近付いてきた限界に備えて一二三の顔をこちらに直した。一二三はごめんねの意味を込めて独歩の首に腕を回した。これでもうどちらもよそ見できない。
    正常位。一二三が上手に足を開いてくれているので、腰を固定して動かさなくてもちょうどぴったりと出入りすることができた。そのおかげで上から覗き込むように一二三を見つめられる。
    「というか…なに、が、合いの手…なんだ」
    ギシッ、ギシッと独歩の動きに合わせてベッドが軋む音を立てる。その音は何故だか随分と大きくそれほど激しく動いているのだろうかと思えばそうでもない。
    時々独歩は性欲が溜まってたのを発散するみたいにめちゃくちゃに動く時があって、そんな時は一二三の呼吸は奪われたよう 2223

    @7_kankankan_100

    DONE20〜21歳くらいのどひふ。大学生独歩が安アパートに一人暮らし。
    えっちの後にコインランドリーに行く二人です。
    コインランドリーまでは歩いて五分。
    深夜十一時に独歩と一二三は洗濯物を抱えてそこに向かっていた。
    独歩は一二三に留守番しているように言ったのだが、一緒にいたいとずいぶん可愛いことを言われて仕方なく連れてきた。さっきまでセックスをしていた一二三は柔らかく甘い雰囲気が抜けきらず、本当はそんな彼を外に連れ出したくなかっのだけれど。
    そんな直後だったら部屋でピロートークでもしていればいいのに、なぜわざわざコインランドリーに行く必要があるのか。それは、潮を吹いた一二三の体液でぐっしょり濡れたカバーを洗濯しに行くためだった。独歩はシーツをかけた布団にさらにパッドタイプの敷布団カバーをかけているので、少し厚手のカバーが濡れるだけで済んだのは助かった。布団まで濡れてしまったら今日は寝る場所がなくなってしまう。
    「ひふみ」
    「んー?」
    「……漏らしたな」
    荷物を持つ独歩の片腕にぴったりと寄り添う一二三の返事はやっぱりまだ声音が甘い。
    「も、漏らしてない!出たの!……いや、俺っちマジでヤバいから待ってって言ったじゃん?なのに独歩がしつこいから」
    なにも揶揄ったわけではない。独歩はただ単純に潮吹きする 2946

    @7_kankankan_100

    DONEどひふ版深夜のワンライ、お題「最後の一口」で書きました。二ヶ月に一度の定期配送にしている荷物が届いた。
    一二三はどっしりと重たいそれをキッチンまで運び、ひとつずつダンボールから出していく。無塩バター五百グラム、薄力粉一キロ、アーモンドプードルに純ココア。今回はストロベリーパウダーも用意してみた。子猫ちゃんたちへの愛を表現するためにピンクのハートを型どるためだ。
    一二三の提案により、fragranceで一年間限定で行われる一二三の手作りクッキーのプレゼント企画もこれで三回目。大量のクッキーを作る段取りに、初めて作った時は少々手間取ったが三回目ともなれば慣れたものだ。頭の中で手順を描いてその通りに手を動かしていく。家庭用のオーブンだと一度では焼ききれないために数時間がかりの作業となる。休みが半日潰れるが、せっかく料理が趣味なのだからそれを生かせないかとずっと考えていて、ようやく形にできたこの企画を一二三は心から楽しんでいた。評判も上々で、プレゼントする偶数月には限定クッキーを手に入れようといつもより多い予約が入った。
    とは言え、焼いている間はやる事がないので待つ傍らで家事もこなせば一石二鳥だった。
    あと一回オーブンをかければ作業が終わる 2479

    @7_kankankan_100

    PROGRESS昼にあげた分は消したので、また出来たとこまで上げ〜。
    こんなに長くなる予定ではなかったのに。自分が見てみたい場面を追加していったらこうなってしまった。
    それからビタミンも欲しいと、オーガニック野菜の瓶詰めジュース。デパ地下のちょっとお高いこれは、果汁だけでなくすりおろした野菜も混ざってトロッとしているのでなかなかお腹に溜まって独歩も好きだった。

    両手に紙袋を沢山提げて歩く独歩は幸せな気持ちに包まれていた。今回の偏屈医師を担当した苦労なんて、Ωの、一二三の喜ぶ顔を思い浮かべるだけで全てなかった事になってしまうくらいだった。

    食品フロアを出る前に、買い忘れがないかメモに目を通していると閉店十五分前のアナウンスが流れた。独歩はハッとして急いで上の階へと上がる。あとひとつ必要な物があって、それは食品フロアにはないものだった。

    三階に辿り着くとすっかり人気がなかった。フロアカーペットをサクサク踏みしめる音が耳につく。独歩はアロマオイルの専門店を目指していた。
    どうも近頃、一二三はヒートの症状が重いようで苦しそうにする事があるのだ。出産適齢期の二十代半ばを過ぎてもまだ出産経験のないΩに見られる症状で、身体が早く身ごもれと急かしているサインなのだそうだ。

    そうは言っても一二三はナンバーワンホストで、もう数年は仕事を続けたいと思って 5300

    @7_kankankan_100

    PROGRESSΩ超愛されオメガバのどひふの続き。
    オメガバにした意味ある?って感じだけど、きっとあるはず……
    「やったじゃん!帰ってきてすぐにばたんキューだったから心配しちったぜ」
    「いや、上手くいったけどもうめちゃくちゃ手強くて、また十円ハゲできるかと思った」
    「あー、昔できたな」
    「お前のおかげだ。毎日弁当作ってくれたからマシな顔できたと思う」
    「そん……んむっ……!」

    一二三に覆い被さる独歩は、そんなことない、と謙遜しそうな一二三の口をキスで塞いだ。

    「そんなことなくない。こんな不器用なαに愛想を尽かさずいつだってついてきてくれて……」
    「まーたそういうこと言う。その分独歩はいっぱい愛情くれるじゃん」

    目を細めて笑う一二三の顔は溶けるように柔らかく、そんな顔をさせるくらいにはきちんと愛せているのだろうと独歩はホッとした。
    一二三の両頬を両手で包み込み再びキスをする。舌を差し入れるとすぐそこ一二三の舌が待っていて擦り合わせた。一二三も舌を伸ばしてきたのを見計らって独歩はあむっと柔く噛んで吸い上げる。すると一二三の肩がビクッと震えて、それからだんだんと体の力が抜けていった。
    唇を離す瞬間、溜まった唾液が溢れそうになったのでじゅうっと吸い上げると狭い玄関先ではやたらと響いてしまっ 1744

    @7_kankankan_100

    PROGRESSΩ超愛されオメガバどひふの続き。
    なかなか進まない
    自然界においては外敵に襲われない強固で安全な巣を作る事ができる雄は雌から選ばれやすい。人間界でもそれは同じだった。そして、番になったΩの特徴として、ヒート時はαが側にいないと不安になってしまい、それがストレスとなって受精しにくい場合もある。最低でも二日は部屋から出ないでヒートを過ごすのだ。そういった部屋に籠るといった点でも準備は重要だった。
    独歩と一二三はまだ子をもうける予定はないが、それでも不安にさせたくない。独歩は過去に一度だけ、避妊具が足らなくなって一二三が眠っている間に買い物に出てしまった事があるのだが、帰ってきたら一二三が泣きじゃくっていたことがある。ヒート時は体が温かいはずなのに、血の気引いたように指先が冷たくなっていて、それ以来準備はひとつの見落としもなくするようになったのだった。

    しかし、社会人になってあまりに慌ただしい日々が続いて、何度か準備を一二三にさせてしまう事があった。せめてもの償いに次のヒートの時には二日と言わず、三日部屋から出さないで睦みあった。
    そもそも優勢種のαが社会に揉まれて働くはずなどない。独歩だって公表していればバース加算されて上役に着くの 1509

    @7_kankankan_100

    PROGRESSヒート期間を安心して過ごさせるのはαの重要な役目、という設定の、Ωが超愛され独自設定オメガバ。ただ準備するだけのSSにしようかなと思ってます。月初め、キッチンの壁に貼ってあるカレンダーに今月の予定を書き込んでいた一二三は、う〜ん、と難しい顔をした。先月から続いている独歩が抱えている案件がひと段落していないようで、カレンダーに書き込まれている彼の予定にほとんど余裕がなかったからだ。

    今月はヒート来るんだよなぁ……今回は抑制剤飲まなきゃかもだな

    三ヵ月に一度、一二三がヒートの時には独歩はきちんと休みを取っている。社畜であっても番になった以上は応えたい。しかし、どうしても、心苦しいがどうしても予定を開けられない場合は、一二三には仕方なく抑制剤を飲んでもらっていた。自然現象を抑えるのだから人によっては副作用が大きい事もあって、一二三は酷く眠たくなるようだった。反動で二、三日は意識がぼーっとしてしまうのも付いてくる。一二三にそんな負担をかけることが申し訳無さすぎて、出来る限り予定は開けるようにしていた。

    つっても、久々に独歩から負のオーラばっしばしに出てたし、よっぽど偏屈センセー相手に頑張ってるんだろうな。相性の良し悪しもあるだろーに、アイツ真面目だしぜってー根を上げずに自分でやりきるぞ〜。上手くいったらお祝いしてやろっと 1643

    @7_kankankan_100

    MOURNINGこれは中学生のにょた一二三と独歩。
    一二三がネグレクト受けてて、独歩が一二三の家族になりたいと思う話。
    続きが全然浮かばなくて断念したやつ。独歩、一二三を幸せにしてやってな。
    一二三の置かれた家庭環境がおかしい事に気付いたのは小学五年生の頃で、そのおかしさが重大な問題だと気付いたのは中学一年生の頃。
    小さい頃は友達の家庭について考える事なんてなかったけれど、成長すれば知恵も見識もついて、物事を深く掘り下げるようになる。そうして気付いた一二三の家の重大なおかしさは、中学一年の夏休みに一緒に宿題をやる為に俺の家に来た一二三が「お風呂を貸してほしい」と言ってきた時だった。多分これが小学生のうちだったら気付けていなかったと思う。

    その日一二三は家には中々入ってこずに、俺を玄関の外まで呼び出した。一二三は俺と少し距離を保って俯いて、あのね、と何か言いたげに何度も繰り返してはそれでも中々話しだそうとはしなかった。いつもだったら近すぎて俺に注意されるのに。
    小さい頃からくっつきたがりの一二三だったが成長してもその距離は変わらず、クラスメイトたちからは付き合っているとよく囃し立てられたりした。でも俺たちは決して付き合ってはいない。一二三の事は可愛いと思うけれど、開けっぴろげに明るい話し方やちょこまかと少し落ち着きのない感じが子犬にそっくりで、一緒にいると友達として楽 4114

    @7_kankankan_100

    MOURNINGこれは一郎と一二三一二三の休日は家で過ごす事が多い。女性恐怖症のために一人では外出しにくく、スーツを着ていれば平気だけれどあれは仕事の時だけだ。休みの日まで着る物じゃない。
    しかし今日はその休日だというのに家にはいなかった。今、一二三が立っているのは待ち合わせ場所の駅前、の人が通らないようなビルの物陰で背を預けてもたれていた。自宅からタクシーでここまでやって来た。
    なるべく視界に女性が入らないようにサングラスをかけてキャップを目深に被るのが一二三の外出スタイルだ。目印をその姿だと伝えてあったお陰で待ち合わせの相手は難なく一二三を見つけられたようだった。
    指定した時間通り、いや五分ほど早いだろうか、山田一郎は胸に社名のロゴとフクロウのキャラクターが描かれた白いTシャツ姿でやって来た。
    「伊弉冉さん、早いっすね。お待たせしてすみません」
    「よー、一郎くん!なんかあって遅くなったらいけねーと思って早く出てきただけだし、今来たとこ」
    「ご依頼ありがとうございます。今日はしっかり務めさせていただきますのでよろしくお願いします」
    一郎は深々と頭を下げてTシャツと同じロゴがついた名刺を差し出した。それを受け取 1186

    @7_kankankan_100

    MOURNING2019年末に本気で書こうとして断念したもの。
    食堂シリーズの幸成さんはここから生まれたキャラ。
    メモもそのまま残してある。
    結婚を考えるどひふ
    六月、幸成と
    七月、お中元
    8月、弟と
    9月、ブライダル写真だけの結婚式
    のすぐ後に、結婚を決めた独歩が実家に呼ぶ。独歩母も怖いが顔を見なければ近くにいてもまあ平気。
    籍を観音坂に入れる。


    ▼幸成一途と一二三
    ▼観音坂弟と独歩
    ▼独歩と母の
    ▼観音坂母から見た伊弉冉一二三という子供
    ▼伊弉冉一二三による観音坂家訪問
    ーーーーーーーーーー⬆︎メモ



    独歩は仕事から帰宅して自宅マンションに着くと、上に上がる前に必ず集合郵便受けの前で立ち止まる。それがどんなに疲れている日であってもだ。不器用ゆえに家の中の家事のほとんどを一二三に任せてしまっていて、せめて独歩ができる事が郵便物の回収だった。疲れているから素通りして家に上がってベッドに倒れ込むだなんて事はしないし、もはや習慣として郵便受けを覗く事が体に染み付いていた。

    今日も帰ってくると郵便物の確認を忘れない。オートロックの出入り口を開け、エントランスを通り、エレベーターの前で止まらず左へ行くとずらりと並んだ郵便受けの真ん中辺りだ。口で言うと、右から何列目の上から何段目と説明が面倒になる位置。それでも独歩はすっ 8220

    @7_kankankan_100

    MOURNING一二三が料理を始めたきっかけみたいなのを書きたかったやつだと思う。
    幼少期。
    一二三の朝の日課は仏壇に朝ごはんを揃える事だ。
    1LDKのリビングにある棚の上、そこに一二三の父親が眠る小さな仏壇があって、朝起きたら一番最初に仏飯とお水を供える。一二三はそれを「とーちゃんの朝ごはん」と呼んでいた。お人形にあげるくらいの小さな器に、朝になったら炊き上がっているご飯をこんもりと盛り、生前に父が使っていたマグカップに水を注ぐ。八歳の一二三には、父親はたったこれだけで朝ごはんが足りるのか不思議だった。
    自分は目だまやきもソーセージもおみそしるもあるのに、とーちゃんだっておかずほしいよね。
    ごく当たり前にそう思って自分の朝食のおかずを横に添えたりした。それを見た母親は仏壇に供えるためのおかずも作るようになった。ご飯とお水の後に、冷蔵庫から母親が作っておいてくれたそれを取り出し仏壇に供えた。
    それが終わると朝の苦手な母親を起こしに行く。一二三は朝早くに勝手に目が覚めるので、保育園の頃から母を起こすのも毎日の事だった。しかし、目覚まし時計より早く動き出す事もあり、母にもうちょっと静かにしててとお願いをされた通りにしたら大遅刻をした事があった。それからは一二三に起こされる通りに 875