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    YOI_heys

    @YOI_heys

    ヴィク勇メイン。オタユリも好き。
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    第1回 ヴィク勇版ワンドロワンライ『ひまわり』で書かせていただきました!
    ひっさびさに本気出して挑んでみましたが、急いだ分かなりしっちゃかめっちゃかな文章になっていて、読みづらくて申し訳ないです💦これが私の限界…😇ちなみにこちらhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17839801#5 の時間軸の二人です。よかったら合わせてご覧下さい✨

    #ヴィク勇
    vicCourage
    #ワンライ
    oneLai

    第1回 ヴィク勇版ワンドロワンライ『ひまわり』※支部に投稿してあるツイログまとめ内の『トイレットペーパーを買う』と同じ時間軸の二人です。
    日常ネタがお好きな方は、よかったらそちらもご覧ください!(どさくさに紛れて宣伝)



    第1回ヴィク勇ワンドロワンライ『ひまわり』


    「タダイマー」
    「おかえり! って……わっ、どうしたのそれ?」

    帰ってきたヴィクトルの腕の中には、小ぶりなひまわりの花束があった。

    「角の花屋の奥さんが、持ってイキナ~ってくれたんだ」

    角の花屋とは、僕たちが住んでいるマンションの近くにある交差点の、まさしく角にある個人経営の花屋さんのことだ。ヴィクトルはそこでよく花を買っていて、店長とその奥さんとは世間話も交わす、馴染みだったりする。

    ヴィクトルは流石ロシア男という感じで、何かにつけて日常的に花を買ってきては、僕にプレゼントしてくれる。日本の男が花を贈るといったら、母の日や誕生日ぐらいが関の山だけど、ヴィクトルはまるで息をするかのごとく自然に花を買い求め、愛の言葉と共に僕に手渡してくれるのだ。

    彼と出会ってからだいぶ経つけど、いつまでも情熱的な愛を捧げてくれるパートナーに恵まれて、流石に自己肯定感が低い僕でも、愛されているなあと実感するひと時だ。

    そんなわけで、ヴィクトルはこの部屋に越してきてすぐに花屋さんと顔馴染みになり、僕は僕でヴィクトルから貰うたくさんの花を、どうすれば長持ちさせられるかアドバイスを求めるうちに顔馴染みになり、今では時々奥さんと夕飯のおかずを交換する仲だったりする。

    そうしてたまに、花屋の売上貢献に努めているお礼なのか、旦那さんがその日一番だと思った花をヴィクトルにおすそ分けしてくれることがある。そのおすそ分けが、今回は夏の定番の花であるひまわりだったようだ。

    僕がひまわりの花束を前に頬を緩めていると、ヴィクトルが僕の肩を抱いてにこにこしながら言う。

    「綺麗な黄色だね」
    「うん、これぞ夏! って感じのいい色合いだね」

    この時期、マッカチンの散歩に出る時に見かける、太陽に向かってすくすくと伸びて咲いている大輪のひまわりと違い、小ぶりなそれは何とも可愛らしい雰囲気だ。
    マッカチンも見慣れないそれに興味津々なのか、後ろ足で立ってくんくんと鼻を動かしている。マッカチンが見やすいようにしゃがんで花束を見せてやると、ヴィクトルがスマホを取り出してその光景を写真に撮った。

    「それ、ネットにあげないでね」

    僕が釘を刺すと、ヴィクトルはこてんと首を傾げる。

    「なぜいけない? 夏の象徴と俺の愛する者たち。とてもいい写真じゃないか」
    「とにかく、ダメったらダメです」

    きっと今の僕は、ヴィクトルからの愛を前に、頬がゆるゆるに緩んでだらしない顔をしているはずだから、ダメです。……なんてことを言ったら、喜んだヴィクトルが抱えきれないほどの薔薇の花束を買って来ちゃいそうだから、心の中だけにとどめておく。

    「さ、じゃあ僕は夕飯の支度の続きがあるから、ヴィクトルには花を活けるのをお願いしてもいい?」
    「ああ、もちろんさ。今日の夕飯は何かな?」
    「それは出来てからのお楽しみ」

    別に勿体ぶるほど立派なメニューのご飯を作ったわけじゃないけど、今日はたまたまデザートも作ったので、ちょっとわくわく気分を味わって欲しくてそう言ったら、ヴィクトルが僕のこめかみにキスをしながら、「楽しみにしてるよ」と言って花を持って洗面所へと消えていった。
    僕は照れ隠しにキスされた部分を撫でながら、キッチンに戻る。

    夕飯は先日たくさん作って冷凍しておいた餃子を焼いただけなんだけど、そこに副菜としてタコときゅうりとワカメの酢の物も付ける。本当はもっと副菜の品数を増やしたいところだけど、お互い仕事をしているのだからあまり無理はしないでねとヴィクトルが言ってくれているので、お言葉に甘えてカロリーオーバーだけはしないように気を付けながら、その時作れるものを作るようにしている。
    いつしか二人で作った餃子を、今日もヴィクトルは口をハートにしながら美味しそうに食べてくれた。そして、デザートはというと……。

    「ワオ! コーヒーゼリーとこれは……レモンかい?」
    「うん、レモンのはちみつ漬けだよ。コーヒーゼリーは昼に作って冷やしてたんだけど、さっきひまわりを貰ったから、それっぽく飾ってみたんだ」

    大きな白いお皿の中央には、ゼリーカップで冷やして作った自家製コーヒーゼリーがぷるんと揺れており、その周りには疲労回復時に食べるために常備して作っている、レモンのはちみつ漬けを半円に切ったものを、ひまわりの花びらを模して並べてみた。
    コーヒーゼリーはゼラチンではなく、ドリップコーヒーに寒天を入れて作ったものだ。寒天は食物繊維もとれるから僕のオススメだよ。ちなみにコーヒーゼリーはカップからうつ伏せに出して、ひまわりの種の部分を表現するように、浅く包丁で切れ込みを入れてみた。

    「まあ、組合せとしてはイマイチだけど……ひまわりもどきにしては悪くないでしょ?」
    「うん、素晴らしい発想だよ! 流石俺の勇利!」

    ヴィクトルはひまわりもどきが咲いた皿をパシャリと撮影し、今度こそSNSにアップした。
    タイトルは、『二つのLとひまわり』瞬く間にいいねが付いて拡散されていく。

    僕たちはスマホを置くと、クラッシュさせたコーヒーゼリーを改めてガラスの器に盛って、ローファットのバニラアイスを乗せて食べた。うーん、ほろ苦いゼリーとバニラアイスの絶妙なハーモニーがたまらない!
    あ、マッカチンはコーヒーゼリーは食べられないからね。りんごをすりおろしたものに寒天を入れて固めたものをあげたら、よろこんで食べてくれたよ。
    レモンのはちみつ漬けは、そのまま食べたり、食後のティータイムのアイスティーにも浮かべて味わった。

    というわけで、ヴィクトルと僕とマッカチンの、夏のある日のひと時はこんな風に穏やかに過ぎたのだった。



    時間切れにつき終わる
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    YOI_heys

    DONE第1回 ヴィク勇版ワンドロワンライ『ひまわり』で書かせていただきました!
    ひっさびさに本気出して挑んでみましたが、急いだ分かなりしっちゃかめっちゃかな文章になっていて、読みづらくて申し訳ないです💦これが私の限界…😇ちなみにこちらhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17839801#5 の時間軸の二人です。よかったら合わせてご覧下さい✨
    第1回 ヴィク勇版ワンドロワンライ『ひまわり』※支部に投稿してあるツイログまとめ内の『トイレットペーパーを買う』と同じ時間軸の二人です。
    日常ネタがお好きな方は、よかったらそちらもご覧ください!(どさくさに紛れて宣伝)



    第1回ヴィク勇ワンドロワンライ『ひまわり』


    「タダイマー」
    「おかえり! って……わっ、どうしたのそれ?」

    帰ってきたヴィクトルの腕の中には、小ぶりなひまわりの花束があった。

    「角の花屋の奥さんが、持ってイキナ~ってくれたんだ」

    角の花屋とは、僕たちが住んでいるマンションの近くにある交差点の、まさしく角にある個人経営の花屋さんのことだ。ヴィクトルはそこでよく花を買っていて、店長とその奥さんとは世間話も交わす、馴染みだったりする。

    ヴィクトルは流石ロシア男という感じで、何かにつけて日常的に花を買ってきては、僕にプレゼントしてくれる。日本の男が花を贈るといったら、母の日や誕生日ぐらいが関の山だけど、ヴィクトルはまるで息をするかのごとく自然に花を買い求め、愛の言葉と共に僕に手渡してくれるのだ。
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    YOI_heys

    DONEアラフォー×アラサーのヴィク勇夫婦の話(日本に住んでます)
    短髪オジフォロフと料理する勇利くんが書きたかった。
    私が簡単庶民向けメニューしか作らない人なので、推したちにしょぼい夕飯メニューを食べさせてスマヌと反省してます
    【ヴィク勇】短髪オジフォロフのフクースナー!「よし」

    僕はエプロンの紐をきゅっと締めると、冷蔵庫から食材を取り出した。
    今夜はナスとピーマンと鶏ひき肉のオイスターソース炒めと、豆腐と野沢菜の白和えに、中華風スープを作る予定だ。

    まずナスとピーマンを食べやすいサイズにカットし、さっと素揚げしておく。素揚げは急いでご飯の支度をしなければならない時にはやらないけど、この方が野菜の色が鮮やかになるだけでなく、ナスはとろとろ感が増すしピーマンも甘味が増すので、時間にゆとりがある時にはやるようにしている。
    肉は合い挽き肉の方がこってりとして美味しいんだけど、素揚げで油を使っているため、カロリーを少しでも抑えるために鶏ひき肉を使う。
    素揚げが済んだらフライパンにごま油を引いて、挽肉をよく炒める。そこに素揚げしたナスとピーマンを加えてざっと炒めたら、軽く塩こしょうをしてほんのちょこっとだけ鶏ガラスープを水で溶いたものを掛けて炒めたら、仕上げにオイスターソースを一回しして、食材全体にほどよく絡ませたら完成。オイスターソースの芳ばしい香りに早くも白米が恋しくなる。
    2945

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    DONEワンライお題「かわいい」です。
    何がかわいいって二人の関係ってことにしようと思ったんですけど、あずにゃんが「かわいい」って言いすぎていでぴが慣れて信じてくれない、みたいな設定でいこうかな、だけ考えて書きました。どっちかっていうと「火」とか「恋」のほうが主題に見える気もします。相思相愛です。


     あれは随分前のことだ。といっても、数か月程度のことだけれども。
    「イデアさんって、かわいいところがありますよね」
     何がきっかけだったか、部活の最中にひとしきり笑った後で、アズールはそうポツリと漏らしてしまった。気が緩んでいたのだ。口から零れ落ちた本音は、もう取り消せない。見れば、ポカンとした顔のイデアがこちらを見つめている。
     まずい。
     一瞬でアズールは、それまでの本気で笑っていた表情をいつもの営業スマイルへと切り替えた。
    「本当に、かわいい人だ」
     繰り返すことで、言葉に含まれた真実を、嘘で上塗りする。我ながら咄嗟の判断でよくできたと思う。思惑通り、イデアは顔をしかめて、「そーいう煽り、キツいっすわ」と溜息を吐いた。よかった。本音だとは思われなかったようだ。アズールはイデアに気付かれないように、そっと胸をなでおろした。



     陸の事はよく勉強したから知っている。人間は、一般に同性同士や親族間で番にはならない。今でこそ理解の必要性が問われ、寛容な社会の形成が始まっているとは言うけれど、それでも一般的なことではないのだ。多種多様な生態を持ち、性的タブーの形が全く異なる人魚の 3062

    れんこん

    DONE第二回ベスティ♡ワンライ
    カプ無しベスティ小話
    お題「同級生」
    「はぁ……。」
    「んんん? DJどうしたの?なんだかお疲れじゃない?」

    いつもの談話室でいつも以上に気怠そうにしている色男と出会う。その装いは私服で、この深夜帯……多分つい先ほどまで遊び歩いていたんだろう。その点を揶揄うように指摘すると、自分も同じようなもんでしょ、とため息をつかれて、さすがベスティ!とお決まりのような合言葉を返す。
    今日は情報収集は少し早めに切り上げて帰ってきたつもりが、日付の変わる頃になってしまった。
    別に目の前のベスティと同じ時間帯に鉢合わせるように狙ったつもりは特に無かったけれど、こういう風にタイミングがかち合うのは実は結構昔からのこと。

    「うわ、なんだかお酒くさい?」
    「……やっぱり解る?目の前で女の子達が喧嘩しちゃって……。」
    「それでお酒ひっかけられちゃったの?災難だったネ〜。」

    本当に。迷惑だよね、なんて心底面倒そうに言う男は、実は自分がそのもっともな元凶になる行動や発言をしてしまっているというのに気づいてるのかいないのか。気怠げな風でいて、いつ見ても端正なその容姿と思わせぶりな態度はいつだって人を惹きつけてしまう。
    どうも、愚痴のようにこぼされる 2767

    岩藤美流

    DONEアズイデワンライ「誕生日」
    いつものハードプレイしている時空のあまあま誕生日。ノーマルなえっちをしたことがない二人にとっては特別なのは普通のことでしたとさ。
    『18日、金曜日ですよね。生憎モストロ・ラウンジの仕事も年の瀬を控えて忙しいので。当日はお伺いはできませんが、祝福しますよ、イデアさん』
     大切な後輩兼友人かつ恋人であるアズールが、いつも通りの営業スマイルでそう言ったのは先週のことだ。イデアは自室で一人、高級そうで繊細なティーカップを眺めている。青を基調とした優雅なそれは、確かにイグニハイドや、イデアの髪に近い色をしていたし、美しいとは思う。けれど、この汚部屋にリーチのかかったオタク部屋には不似合いだ。
     今日は日付変更からゲーム仲間にお祝いされテンションが上がったものの、この学園でバースデーボーイが晒し者になるのだということに気付いて憂鬱になりながら部屋を出た。顔も知らない寮生達にお祝いの言葉をかけられるのは、通りすがりに雪玉でもぶつけられているような気分で、イデアはとても気分が落ち着かなかった。
     購買に行く道、できるだけ人のいないところを……と、裏道を通っていると、ばったりとアズールに出会った。いやもうそれは、教科書に載せたいほど偶然に、ばったりと。
    『ああ、イデアさん。こんなところで会うなんて偶然ですね。そういえば今日、あなた 2794

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