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    nmhm_genboku

    @nmhm_genboku

    ほぼほぼ現実逃避を出す場所

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    nmhm_genboku

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    こちらはツイッターの相互である
    “白バラコーヒー愛し隊”さん
    (通称:白河氏)と共に練り練りした結果の代物である!

    え?なんでそんな事になってるかって?そんなの本誌のはるちょとの解釈違いが生まれているからだよっっっ!!!!あと春マイが多いからマイ春を出せばもっと幸せな話を誰かが書いてくれるかなって思って書きました!へけッ!

    #マイ春
    mySpring

    10.2gの愛を神様にマイ春

    この話を書くまでのあらすじ

    おはこんばんにちは!
    前世はサーモン(鮭)
    今世は生ハム(原木)

    こちらはツイッターの相互である
    “白バラコーヒー愛し隊”さん
    (通称:白河氏)と共に練り練りした結果の代物である!

    因みに白河氏のついったは
    こちら→https://twitter.com/shirobaralove1t=DrwkR_ZVeDzUxSUvu4VrOQ&s=09

    え?なんでそんな事になってるかって?そんなの本誌のはるちょとの解釈違いが生まれているからだよっっっ!!!!あと春マイが多いからマイ春を出せばもっと幸せな話を誰かが書いてくれるかなって思って。

    それでは行ってみよー!!

    ☆☆☆

    人生を生き抜くためには、才能ってのが必要になってくる。一般人の誰もが備わっていて、誰もその才能を開花できずに終わってる。

    人を導くことの出来る才能
    人の話を聞くことの出来る才能
    人との空気を読む才能

    これらの根本的支柱は“読解力”なんていうガキンチョが文字だらけの本読んでりゃ自ずと手に入れることが出来る能力だったりする。因みに俺は漫画しか読んでねぇからそんなもんイチミリも持ってねぇ。

    ガキの頃は良かった。面倒な人間は多くいたけれど、自由に暮らしていたし、何よりマイキー…あの男の傍に四六時中いなくても良かった。逃げられない恐怖という目に見えない感情が付きまとってくるのを何とか振り払いながらここまで生きてきた。生きて、生きて、生き抜いた先に僅かな光があると信じて、兄とも呼べない兄を騙し、王とも呼べぬ凡人を王と呼び、この日を。この自由を手にする日をどれほど待ち望んでいたことか。
    僅か10人そこそこの人間の未来を護る為に一人で闇に堕ちていく男を横目に、何をいまさら、なんて思った。これ以上仲間を犠牲にしたくねぇとかほざく愚鈍な王に、バカかと叫んでやりたくなった。
    おめぇが目を逸らし続けた結果がバジを殺し、妹すら殺し、救いたいと願った男すら殺したんだ。哀れだなぁ。本当に、哀れだ。結局、誰も救えず、救われることのない世界で、一人ぼっちで死にに行くこの王を最後まで見届ける。それが、俺の楽しみだった。楽しみだったのに、まさかあのゴミがこの愚鈍な凡人の結果に声を上げるとは思ってもいなかったのだ。いつもいつも面倒事を持ってくる。いつもいつもこっちの事情を考えずに土足で足を踏み入れてくる。諦めると寛容するは別物で、あの男の世界は、自分が納得する世界に大好きな友達全員揃っていないのを見てしまえば、何かあったんじゃねぇか、なんて勘繰ってくる。しかも世界はあの男とこの愚鈍な王の味方。どうしたら死んでくれるだろうか。

    この王に成り切れない人間の事は俺がよく知っている。自分が何も出来ない人間であることも良く理解してくれているからこそ、俺らに全てを任せてのうのうと生きている。あと少しで自身が犯した罪の重さに嫌悪して死んでくれると思っていたのに、なかなかにしつこい。どうせなら、偽善を翳すヒーローも一緒に死んでくれりゃァ俺の世界は幸せになるんだけどなァ。

    なんて。なんて思っていたのが一週間前だ。誰も使う事のない廃墟で、良い未来だろう?なんて思ってもいないことを口走るこの凡人の言葉を、いつか思いっきり嘲笑ってやろう。そう小さく心に決めていれば、二人っきりで話したいと言われたので、仕方なく廃ビルから外に出る。この後面倒なところと会談があったな、とか、明日は殺しの仕事だ、とか脳内スケジュールを開きながらざわつく周りの視線の先が先ほど自分が出てきた廃ビルの屋上に向かっているのに気が付いて自分も同じように上に向ければ、あの愚鈍な王が居た。

    「マイキー!!??」

    思わず叫んでしまったが、誰でも叫ぶだろ、こんなシーン。ふざけんなよ!俺が何のために隊長を殺したと思ってんだ!お前に使われないようにするためなんだよ!!それを勝手に忠誠心だなんだと言いやがって。ぶっ殺してやろうかって思った。思っただけで行動に移さなかったのは、長年思い続けているあの男への感情が鈍ると分かっているから、何もしなかった。なにも。勘違いすりゃぁいいと思っていた。だからこそ、この状況は酷く高性能な幻覚のように見えた。望む世界がそこにある。あと少しで手に入る。
    あぁ、なぁ、ヒーロー。目の前で零れ落ちる命を救おうと必死になるお前も死にそうじゃねぇか。可哀そうに。そいつに関わっちまったら、まともな幸せなんて手に入らねぇのは分かり切ったことだろうに。面白れぇなァ、世界っつーのは!!助けに来たと宣う偽善者面したヒーローと心中する可哀想な愚鈍な王。きっと明日の一面には、反社のトップと、その男の片割れに居た一般人の死亡がでかでかと飾られて、2人の過去と現在全ての情報が、紙面の海を踊るンだろうな。

    「はっ…はは…!」

    アハハハハハッ!!!
    思わず漏れた笑い声が、悲鳴とざわめきによってかき消された。いつか殺してやると願って止まなかった男の最後が、こんなB級映画の終わり方のようにクソだなんて、誰が信じられるものか。酷く悪臭の放つ腐った果実のように、なんてチープな終わり方だろう。

    「仕方ねぇ…」

    これ以上“梵天”を維持するわけにはいかないだろうから、アイツらは俺が殺してやろう。そうすれば、アイツらは大好きな“黒川イザナ”の所へと歩いていくはず。九井は乾に返すとして、あの兄とも呼べないゴミはどうしようかな。なんて、鼻歌も歌い出しそうな軽い心で夜道を歩いていた俺の耳は、そんな浮かれた鼻歌すら聞く気になれないのか、激しい
    ヘッドライトの白い光をスポットライトに、車体の悲鳴を聞き取ることだけに専念していた。

    「ハッ、悪くねぇ人生だな」

    結局ゴミクズひとつ片付けられないまま死んでいく自分の人生など、こんなものだと軽蔑の声をあげ、意識を手放した。

    今度目が覚める時は閻魔様の所で地獄の行き先を決めているときぐらいだろう。そう思っていた時期が、俺にもありました。

    さ、本題に入るぞ、ゴミカス供。

    俺の名前は三途春千夜。享年26。
    俺はあの時確かに死んだはずなのに、目を覚ますと自身の過去の中で一番マシだと思っていた幼少期の所まで、肉体が巻き戻っていた。

    「世界的に有名な探偵小僧の導入でさえ、もっとまともな入り方だぞクソッタレ……!!」

    そう小さくつぶやき、頭を抱えた俺は悪くないと思っている。この時期は面倒な時期だったことは覚えている。兄はクソ、妹も褒められたような存在ではなかったし、なにより俺の口元にあった大きな傷は、その妹の不祥事によるものだったりする。好きになることなど、人生どれほどやり直ししたとしても一生無いだろう。面倒事に巻き込まれることもごめんだ。しかし、だからと言って諦めを纏ったあの時代に戻る方法というのが分からない。最悪だ。ようやく俺の居場所に帰れると思ったのに…。

    「……ハァ、仕方ねぇか」

    どれほど落ち込んだとしても、この身体で出来る範囲は決まっているし、出来損ないの自分が使えねぇのは一番よくわかっている。それにもしもの話、このタイムリープした世界は、神様っつービッチなクソ女が俺のために与えてくれた第二の人生かもしれない。

    「とりあえず千壽のバカをどうにかするところから、俺の人生は始まるんだろうな……」

    あの長兄はどうにもならないぐらいの浪費家でクソってことを教えておかないと絶対あとで後悔する。大体、何が“無比”の千咒だ!どうせあのクソ(兄)の事だから手っ取り早く金稼げる方法って言って金持ち相手にくッだらねぇモン売ってたんだろ!?知ってンだよ!!

    「ハルにぃ~!」
    「あ?」
    「マイキーが完成したプラモ見せてくれるって!」
    「あ~…おけおけ、今行く」

    記憶取り戻して早々にそんなビックイベントしなくてもいいと思うンだけど。そう思いながらも、この時代(2000年)を思い出す。ネットが広がり始め、携帯も主流になり始めたころ。因みにこの時代「キレる17歳」という言葉も雑誌内でよく流行っていた時代だ。そういやこの時特殊警察部隊であるSATが出動する事件があったんだっけ?警察は嫌いだけれど、そう言うのは憧れちまうわ。警察は嫌いだけれど。

    まぁ、それでも尚“昭和脳”がクソみたいに多い時代であり、女は赤、男は青と決まっていたし、ジェンダー化もクソもない時代だ。大きな事件で言うなら日本のやべぇ組織の解体1年前だな。この組織の事が分からんって言うやつのために簡単に言えば若者中心の国際テロ組織であり、ゲリラ組織だ。詳しくは自分で調べろ。しかしそう考えれば黒龍の設立が1995年の2月。その1か月以内には地下鉄で重大事件が起き、宗教団体のトップがその年の5月に逮捕された時代だな、そう言えば。まぁそんな5年前の時代を見る前に今を見ないと…。どうせタイムリープしたのなら、口裂け事件はご遠慮いただきたい。

    「うおー!!かっけぇー!!」
    「オレもほしー!!」
    「バカ!女の子がオレとか言うな!!」

    あー、あったあった、これこれ。いやもうほんとにマジで無理。何が“俺はもうじき家を出る”だよ。それ言う前に千壽の服ぐらい買ってやれっつーの。俺のお下がりだぞ、アイツが着てる服。ンのくせして言葉遣いを注意すんのは土俵がちげぇダロ。マジでクソ。女の子らしくしなさい、男の子らしくしなさいってホント家族内DVだな。死んでほしいわこのクソ。

    「おい!聞いてるのか!!」
    「ハァ~~~……!!、あんさぁ、タケ兄。さっきのセリフ、千壽の着てる服見てもう一回言ってくんね?」
    「は?」
    「だから、千壽の服装みて、さっきの言葉言えんのって話。俺のお下がり着てんのに“女の子らしくしろ”とかねぇわ~って思ってさ」

    そう言ってハッ、と鼻で笑って見せれば、カッと赤くなった顔で胸倉を掴んできたので面倒な顔で怒んないでよ、なんて言えばバカにしてんのか、って聞いてきたのでこれ幸いとコイツの浪費癖を暴露してやろうと思った。

    「バカにはしてねぇよ。チームの金を使おうが、見ヶ〆料を独占していようが、仕事してなかろうが、兄貴は兄貴だろ?」
    「は?」
    「ばっ!?」
    「おいコラ武臣!説明しろ!!お前やっと就職先見つかって家から遠いから一人暮らしするって言ってたくせに、嘘か!?嘘だったんだな!?」
    「年から年中アンタ(真一郎サン)の傍に居るのにいつうちのタケ兄が就活すんのって話なんですけど」
    「すまんっ!!!」

    べ、と舌を出して武臣を見れば納得いっていない顔でぐぬぐぬしているので、ため息を深く吐き出した後、千壽の肩を組み、タケ兄はさぁ、と声を上げた。

    「もし千壽がボクシングやサッカー、野球がしたいって言いだしたらどうすんの?」
    「…それぐらい好きにすればいいだろ」
    「じゃぁ、なんで言葉遣いを指摘すんの?」

    女子より男子の方が需要も、熱狂的なファンも多いスポーツ。敢てそれらを言ったのに、好きにしろ、と言葉が返ってきたので、呆れた声でそう尋ねたら女の子だろ、と言って来たのではぁ、と再度ため息をついた。どうせこのクズに何を言っても無駄だろう。自分の理想がある人間の理解と認識を打ち壊すのは無理だ。

    「めんど…。千壽、価値観の違いを押し付ける面倒な大人を相手にするのは骨が折れるからタケ兄が居る時は女の子言葉を使え。言葉遣いは環境が第一ってことを分かってねぇのがあそこに2人ぐらいいるからな。関係ない俺が怒られンの無理」
    「分かった!」
    「ちょ、待て待て待て!俺は!そんなの理解しているから!女の子が僕とか俺とか使っててもいいと思ってるから!」
    「そう言って清楚系黒髪美少女が俺とか僕って言ってたら「あ、一人称私じゃないんだー、意外ー!」みたいなこと言うんでしょ?知ってるんっすよ」
    「お前今どっから声出した!?」

    シンイチローの声真似完璧じゃん!と、傍観していたマイキーとバジが俺の周りを囲んでタケ兄達に反論し始めているので、俺も乗っかってタケ兄の昭和脳!とか、真一郎君のわからずや!と声を上げる。

    実際時代錯誤も甚だしいんだよな。男は女を守るって言うのは大前提としても、強い女は男に守ってもらうんじゃなくて一緒に歩いて行ける人間が良いって言うし。女心すら分からない2人が彼女なんて夢のまた夢なんだろうな。そう考えると武臣童貞では?ウッワ、兄弟の知りたくない情報知ってしまった感あるから大人になる前に筆おろししてもらえる店に突っ込ませよ。

    「で?おいコラ武臣。見ヶ〆料の事は聞いてねぇぞ」
    「い、いや、これには深いわけが…」
    「この間知らねぇボーイが集金に来てたけど?どうせチームの名を使ってツケてんだろ?知ってんぞ」
    「ボーイって?」
    「この間エプロンつけた若い男がタケ兄を訪ねて来ただろ?アレ」
    「あれか~!!」

    そう言えば最近よく来るようになったよな、と笑って言った千壽の言葉を聞いて真一郎サンがクズを別室に持って行ったので、ソッ、と合掌しておいた。コレで俺のクズに対しての八つ当たり任務は完了である。

    「あ、千壽」
    「ん?」
    「プラモじゃねぇけど、飛行機、つくってやるからマイキーの私物は手ェ出すなよ」

    壊されちゃ仕方ねぇからなぁ、なんてちょっと悪態付きながら、ぐしゃりと妹の頭を撫でてやれば、キラキラした目で待ってる!と言われたので、頑張るしかなくなりました。とりあえず紙粘土買って帰ろ。




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