酒のハナシ。『お酒が呑める良い場所を見つけた』だなんていうエースの口車に乗っかってデイビッド、ジェイク、フェリックスの3人が連れて来られたのは普段儀式で訪れるグレンベールだった。
「…勝手に来て良かったのかな」
「だーいじょうぶ、前来た時もバレなかったから問題無いよ〜ん」
若干不安そうなフェリックスに、エースはいつもの口調で飄々と笑ってピースサインをしてみせた。
「というか、儀式以外でも来れるんだな此処…」
「…まぁ普通に考えたら来ようなんて思わねぇよな」
まるでピクニックの様に愉しげに進むエースを先頭に3人は周囲を確認しながら着いていく。
「はぁい到着〜っ!!」
目的地に辿り着くとエースは嬉しそうに声を上げた。
そこは町の中心部にある酒場で、やはり儀式の度に訪れている建物だった。
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