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    ときさか

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    ときさか

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    マイケルの誕生日にあげようと思って全然形にならなくて間に合わなかったマイジェっぽいもの。
    ほぼほぼ台詞。唐突に途中で終わります。

    からっぽのきもちステ「なんか発電機回んの早くねぇ?」
    クエ「残りこれ1台だしね」
    ジェ「なぁ…誰かキラーの姿見たか…?」

    ジェイクの問いかけにスティーブとクエンティンはゆるゆると首を横に振った。

    ステ「あー、アレだ。キラー、レイスなんじゃねぇ?」
    クエ「ありえるかもね。それでドワイトがずっとチェイスしてるとか」
    ジェ「だとしたら、さっさと回してフォロー入ってやらないとだな…」

    ジェイクの心配をよそに何事もなかったかのようにドワイトがやってきた。

    ドワ「みんな〜、ここに居たんだね〜」
    ジェ「ドワイト、無事だったのか」
    クエ「キラーは?てっきりドワイトがチェイスで惹きつけてるんだと思ってたんだけど」
    ドワ「キラーならあっちに居たよ、でも変なんだよね全然動かないんだ」
    3人「?」

    ドワイトの案内でキラーの元にやってくる3人。
    キラーはシェイプで直立不動で佇んでいる。

    ドワ「ね?突っ立ったまま動かないんだよ」
    クエ「ホントだ、まるで人形みたい」
    ジェ「なんでこんな事に…」
    ステ「そういや時々心ここに在らずな状態のキラーを見かけるってナンシー達が言ってたな」
    クエ「…この場所に転送される時に上手くいかなかったとか?」
    ジェ「あー…、それは俺たち側でも見かける事あるよな…」
    クエ「なら、今回は安全に脱出出来そうだよね。僕さっきの発電機直してくるよ」

    クエンティンはそう告げると先程の発電機に戻っていった。

    ジェ「じゃあ俺も………って、何しようとしてんだドワイト」
    ドワ「いや、こんな機会滅多にないからさ、とりあえずキラーを倒してみようかなって」
    ステ「おぉ、面白そうじゃん俺も手伝うわ」

    いたずらっ子のようにはしゃぎながら、スティーブとドワイトはゆっくりとシェイプを仰向けに倒した。

    ドワ「なんかちょっと思ってたより重くないかも。やっぱ魂入ってないからなのかな」
    スティ「息はしてるけど全然反応無いもんなー、硬直してる感じとも違うし………」
    ドワ「おっと、包丁は危ないから手から離そうねー」

    いそいそとシェイプの手から包丁を取り上げるドワイト。

    ジェ「…普段からは考えられねぇな」

    しばらくして発電機の修理を終えたクエンティンがやってきた。

    クエ「ねぇ、ついでだからゲート開けてきちゃったよ…なにしてんの?」
    ジェ「ドワイトが普段の鬱憤晴らそうとシェイプの事うつ伏せにしてる…」
    ドワ「あーーっはっはっ、僕たちに這いずり状態にさせられてる気分はどうだい?」
    クエ「………歪んでるね」
    ステ「……だな、まさかここまでとは思わなかった…」

    調子にのってシェイプの後頭部を踏み付けるドワイト。
    呆れたように首を振るクエンティン。
    苦笑いを浮かべるスティーブ。
    見かねたジェイクが声を掛ける。

    ジェ「ドワイト、その辺にしとけ。ゲート開いたってさ」
    クエ「早く戻ろう。こんな場所に長居するのも時間の無駄だよ」
    ステ「ま、無事が1番だよなぁー」

    3人はゲートのある方向へ歩きだす。

    ドワ「…ふふん、まぁ今日はこのくらいで勘弁しといてやるか」

    吐き捨てるように呟くドワイト。
    と、その瞬間、シェイプがかすかに動いた気がした。

    ドワ「!!?」

    嫌な予感がしたドワイトは全力疾走で駆け出すとそのまま3人を追い抜いた。

    クエ「ドワイト!?」
    ステ「おっ、競争か?負っけねぇぞー」

    走り去っていくドワイトを追いかけていくスティーブ。

    ジェ「……………」
    クエ「ジェイク…?どうしたの?」
    ジェ「あぁ、いや、……すまない先に行っててくれクエンティン、さっきの所に忘れ物したみたいだ。すぐ取ってくるから」
    クエ「えぇ…大丈夫?ゲートまで間に合うの?」
    ジェ「大丈夫だって。じゃ、後で焚き火の前で会おうぜ」

    不安そうなクエンティンをよそに今きた道を駆け戻り、突っ伏したシェイプのところまで戻ってきたジェイク。
    どうにかして仰向けの状態に戻しながら、ドワイトに踏みつけられて乱れた頭髪を撫でるように整える。
    馬乗りになる形で顔を覗き込んでみる。

    ジェ「アンタらしくねぇな…こんなにいいようにされてさ……」

    顔の部分についた土を拭ってみてもやはり何も反応は無い。

    ジェ「俺は……アンタに逢いたかったよ…」

    空っぽなマイケルを前にして、ポツリポツリと本音が漏れる。

    ジェ「アンタじゃなきゃ…厭だ……、殺されるのも……なんもかんも…俺はアンタの手がいい……」

    駄々をこねる子供のようにマイケルの胸に縋りついてジェイクは呟いた。

    ジェ「なぁ……なんで、ここに居ないんだよ、マイケル……」

    耳を寄せた胸の内側から聞こえる拍動はこんなにも存在を主張しているのに。





    と、唐突にマイケルの両腕がジェイクの事を捉えた。

    ジェ「…………………え」

    マイケルはそのまま軽々と上体を起こしたのち、今度は組み敷くようにジェイクを地面へと縫い留めた。
    突然の事に声が出ないジェイクだったが、先程の自分の行動を顧みてみるみる顔が赤くなっていく。

    ジェ「あ、アンタ……いつから…………」

    身じろぐジェイクを抱きしめてマイケルは耳許でジェイクに聴こえるようにだけ囁く。

    ジェ「はぁっっ!?じゃあ、さっきの全部聞いて……」

    肯定の意を表すかのようにマイケルは頷いた。
    最初から全て見られていた事が恥ずかしくて涙を浮かべ真っ赤になって喚くジェイクの口を、マイケルはマスクを持ち上げて自らの唇で塞いだ。

    ジェ「〜〜〜っ!!」

    驚いて抵抗を続けるジェイクが大人しくなるまでそう時間はかからなかった。
    半ば放心状態でマイケルを見れば、口元が微かに笑ったような気がして。
    ひた隠しにしてきた裡側が思いもよらない形で露呈した事でジェイクは両手で顔を覆った。

    ジェ「…………クソ…、こんなの…俺の負けじゃねえかよ……」
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