愛し愛され「これでも僕は真剣なんだよ。」
暁人は言った。
「僕だって男だから、KKに……その、抱かれるようになってからも。僕がKKを抱いてみたいってずっと思ってるんだ。」
モゴモゴと膨らんだ口内で言いづらそうに、けれども視線は真っ直ぐこちらへ向けながら暁人は言った。
「おーおー。わかったわかった。もう遅いんだ、オマエももう寝ろ。」
そんな暁人の頭を軽く撫で、引き寄せる。さした抵抗もなく、体勢を変えた暁人はすっぽりとオレの腕の中に収まってくれた。そして当たり前だと言わんばかりにオレの腰に暁人の腕が回される、閉じた足の間に暁人の足が差し込まれ、絡み合い、二人の間の隙間が埋まっていく。
「……誤魔化しただろ。」
「なんのことだか。」
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