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    hikagenko

    @hikagenko

    HN:
    ひかげ

    サークル名:
    Hello,world!

    ジャンル:
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    イベント参加予定:
    24/06/01~02 景丹webオンリー
    24/07/28 5次ドリ10
    25/01/12 超5次ドリ2025冬

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    hikagenko

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    ■「Wake up my music」(https://poipiku.com/5557249/7639148.html)の没ネタとか設定とか
    ■圭勇(にその後なるふたり)

    #ド!
    do!
    #圭勇

    「Wake up my music」の没ネタや設定ふたりの出会い村に住むことにした風間圭吾設定ふたりの出会い
    長かった梅雨がようやく終わった。雨が降った程度で外に出るのをやめるようなことはないが、その辺に寝転んだら濡れるし、口に雨が入るのは決して愉快ではない。だが、傘を差して歌うのは好きだった。傘に落ちる雨の音、少しだけ反響する自分の声。が、そればかりではつまらない。
    黒石勇人は村の外れにある草原のど真ん中に寝転んだ。まだ少し水分を含んでいるように思えたが、黒石はそれを無視することにした。
    広がる空は深い青で、夏が近づいていることを感じさせた。高い位置を鳥が飛んでいるのが見えた。
    目を閉じる。
    草と土の匂い。鳥の鳴き声。草の揺れる音。少し離れた位置の川で水が流れる音。
    少しずつ、音が降ってくる。降ってくる音を繋ぎ合わせ、適当な言葉を嵌めて、自分の中から吐き出す。あぁ、悪くない。この音は覚えておこう。
    音を吐き出しきって、黒石は目を開ける。

    「…」

    目の前に人がいて、黒石は内心心底驚いた。音も気配も何も感じなかったからだ。
    その人物は緑の綺麗な瞳をしていて、淡い金色の髪が見えた。寝そべっている黒石の顔を、横から覗き込んでいるらしい。面識のない人間相手の距離ではない気もするが、黒石にこの人物の心当たりはなかった。

    「…誰」
    「なあ! 今の、もう1回聞かせてくれ!」

    金髪の男は黒石の質問には答えず、嬉しそうに言った。黒石は眉を潜め、「とりあえず退け」と言った。

    「ん、あぁ」

    金髪の男は黒石の上から退き、人1人分くらいの間を開けて座り込んだ。黒石は体を起こし、改めて金髪の男の姿を確認する。
    自分と同じくらいの背格好で、この辺りで見たことのない男だった。
    また寝そべり、先程の体勢に戻る。何も関係ない。自分がまだ歌い足りなくて、聞きたい奴がいるなら、歌わない理由はない。

    「~♪」

    黒石は先程降ってきた音を、またつむぎ出す。気になった音を少し直し、言葉を入れ替え、つむぎ直す。
    横目で男を見ると、目をキラキラさせて聞いている。また目を閉じ、音をなぞる。
    次から次へと音が降ってきて、先程の音に繋ぎ合わせていく。しかし音は次第にまとまり、終わっていく。

    「…」

    歌い切った黒石はふっと息を吐く。

    「すごい、なあ、すごいな!」

    興奮した声がして、黒石は目を開ける。緑色の目はさらに輝いていた。
    起き上がる。

    「…で、お前、誰。見ない顔だな」
    「風間圭吾だ」
    「…黒石勇人」

    見ない顔、に答えない辺り、訳アリなのかもしれない。関係ない。
    立ち上がり、頭や背中を軽く払う。心なしか全身湿っているが、許容範囲だ。

    「あ、帰るのか? なあ、またここに来れば、さっきの聞けるか?」
    「…別に、ここだけじゃねえ。適当なとこで歌ってる」
    「分かった。じゃあ探すから、また聞かせてくれ」

    風間圭吾はふわりと笑った。
    それから、黒石がどこで歌っていても、風間はほぼ必ず目の前に現れた。音もなく気配もなく近づいてくる風間を、黒石は訳ありなんだろう、で片付けた。
    自分の音楽を聞きたがっている。それだけで、黒石には十分だった。



    村に住むことにした風間圭吾
    「佐々木、こいつこの村に住むって言ってっから、あと頼むわ」
    「え、なんすか急に…って置いていかないでくださいよ!」
    「…えーっと、風間圭吾です」
    「…佐々木純哉です。えっと、ホントにこの村に住むんですか?」
    「迷惑でないなら」
    「迷惑じゃないっすけど…あんまり移住してくる人っていないんすよ。この村電気通ってないし」
    「へえ」
    「…あ、特にそこは問題ないっすか?」
    「まあ、前住んでたところもそうだったから」
    「とりあえず手続きとかは明日進めるんで、今夜は集会所の空いてる部屋使ってください。あ、黒石くんの家泊まるとか?」
    「いや、聞いてないし、その集会所ってところを使わせてもらえると助かるよ」
    「じゃあ、案内しますね」


    「今は誰も住んでないっすけど、何年か前まで住んでた奴がいるんで、それなりに揃ってはいますよ」
    「あぁ、ありがとう。助かるよ」
    「この部屋が多分一番物が揃ってるんで…やたらかわいいっすけど」

    佐々木の言う通り、部屋にはやたら可愛らしい小物やぬいぐるみが置いてある。

    「素敵な部屋だ」
    「じゃあ後で布団は持ってくるんで、好きにしててください」
    「あぁ、ありがとう」

    こうして風間の村での生活が始まった。

    (かわいい物はちづくんの物。お部屋が寂しくないように、集会所の一室に少し残してある)



    設定風間圭吾:
    ・ハウリングウルフマン
    ・群れから独り立ちして、初めて出会った人間が黒石

    黒石勇人:
    ・歌ったり狩りをしたりして暮らしている
    ・おばあちゃんと2人暮らし


    ・電気が通っていない
    ・街には電気があるから、出ていく若者が多い
    ・18の誕生日になると、村を出るか残るかを選べる
     ・黒石は残ることを選んだ(祖母がいる、都会に行きたくなったらいつでも勝手に行くつもりでいる)
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