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    カカルクモナキ

    モンハン(ライズ)クロスオーバーカブユウ。
    太刀使いカブさんと新妻受付嬢ゆちゃん。R18です。
    地雷ない人向け。いろいろ荒い

    #カブユウ

    早朝、中庭から水を使う音がする。伏していた床からはたと起きて、ユウリは障子の先を見やった。朝の光がしらしらと障子紙を照らし、部屋は薄明るい。着崩れた浴衣の襟元を整えながら立ち上がり、裾を払って障子を開け縁側に出た。
    雨は昨晩まで続いていた。庭木の一つ一つに名残りの雫が宿って、燦然と朝日を反射している。
    庭の右手には井戸があった。見れば夫の姿もそこにある。裸の背が清水に濡れている。伺う端から夫は、汲んだばかりの井戸水をがばと被った。
    肩のあたりから湯気が昇るようだ。ひどく張り詰めているのが分かった。早々、狩りに出るつもりなのだ。ユウリは声をかけず、黙ってその一連の動作を見守る。二度、三度、夫は繰り返し水を浴び、最後に深く長いため息をついて
    「使うかな」
    背を向けたまま低く言った。
    「ごめんなさい」
    ユウリは身を縮める。
    ほつれた襟足の毛を慌てて整えながら、
    「邪魔するつもりでは」
    「…大丈夫だよ」
    カブはたちあがり、水気を拭ってからこちらにやってくる。
    「起こしてしまったかな」
    首にかけた手拭いを掴みながら、微笑んだ。
    「いえ、その」
    「無理はしなくていい」
    ユウリは、思い切って尋ねた。
    「今日、狩りに行かれるんですか」
    カブはゆっくり瞬きをしてから、
    「…そうだね」
    短く答えた。俯くユウリ。
    「行かないでと言ったら」
    「どうしたんだい、急に」
    「私たち、食べるにも暮らすにも困っていません」
    「結構なことだね」
    「そうじゃなくて」
    胸に縋ろうとする、その動きからカブはそっと身をかわす。
    「すまないね」
    狩りの前、ユウリには触れないのがカブの常だった。唇をそっと噛み、ユウリは両手を組み合わせる。
    「心配です」
    「無用だよ」
    「今日は無事でも明日は」
    「いつでも必ず帰ってくる」
    ユウリの脇を抜けて、カブは立てかけてあった太刀を取った。
    「君がいる限り絶対に」
    返す言葉を、ユウリは持たない。小さく礼をして、カブに背を向けた。できることはいつも、限られている。言葉を飲むだけ、そして、送り出すことだけ。


    真昼の大社跡は静寂の只中にあった。時折渡る風に葉擦れの音、せせらぎが軽やかに流れていく。午睡するジャグラスとイズチの群を抜け、崖沿いの隘路を、カブは進んだ。慣れたガルクとアイルーが、着かず離れずの位置から付き従う。地図を確かめなくとも気配で分かった。
    ――この先に、居る。
    やがて山道は渓流にぶつかり、途切れた。カブは躊躇わず浅い流れの中に歩を進める。滝の音が近い。川の中央で、カブは足を止めた。ゆっくりと、首を巡らせる。二時の方角、閃く日光の下に、薄紅の鱗が光った。滝の水を浴び、飛沫いた曲線が優美に輝く。そこにわだかまるは優に三尋はあるだろう、さざ波立つ鱗艶めく泡狐竜――タマミツネ。
    カブは間合いを見計らい、太刀を抜き放った。
    ポーチの翔蟲に手を伸ばす。タマミツネがこちらの気配に気づく。耳まで割けた口を開いて、低く威嚇の声を上げた。巨大な尾がうねり、水面を撫でると同時に巨大な泡が生じた――泡狐竜の名の通り、タマミツネは粘性のある分泌液で泡沫を飛ばし獲物の動きを封じるのだ。
    瞬間、巨体に見合わぬ素早い動きで、タマミツネが跳躍した。紫毛に覆われた尾を高々と持ち上げ、たたきつける――カブはその動きを呼んでいる。横ざまに回避し、タマミツネに向かって素早く翔蟲を放った。糸で引き寄せ、すり抜ける瞬間に無双の剣技を叩き込む。白い巨体が大きくのけぞった。首筋に、ひときわ輝く箇所を見つけて、カブは唇を引き結んだ。
    逆鱗だ。
    納刀し、新たに構えを取る。抜刀と同時に居合を叩き込む目算だ。しかしタマミツネの動きは速い。緩急自在の動きに翻弄され、攻撃の隙が見えない――カブは懐から、閃光玉を取り出した。タマミツネの鼻先で、地面にたたきつけるとすかさず腕で目をかばった。刹那、強烈な光がさく裂し、タマミツネは甲高い鳴き声を上げて状態をそらした。
    今だ。
    カブは翔蟲を頭上に放ち、高く飛んだ。狙うは、タマミツネの弱点――頭上から落下する勢いに乗せて、連続して斬撃を放った――兜割は過たず、タマミツネの急所を撃ち抜いた。大きな体を二三度左右にくねらせ、タマミツネはひと声高く鳴き、そして流れの中に倒れ伏した。
    カブは、浮いた汗を手の甲で拭う。討伐成功――深く息を吸って、天を見上げた。
    体はまだ熱く、心は躍っている。当面、已みそうにない。
    カブは目を閉じ、そしてタマミツネの亡骸に向かい合った。



    灯火が揺れる。羽虫を焼いたのか、行燈の中で光が小さく爆ぜた。座敷には夜の闇がひたひたと染み入り、ささやかな夕餉の席は静かだった。
    ユウリは、カブの盃に徳利を傾ける。カムラの酒は、澄んで辛く、強い。カブは盃を一口で干し、膳の上に置く。
    「いかがでしたか」
    「久々にいい相手だったよ」
    答えは短く、深い満足がこもっていた。
    「若いタマミツネだ。」
    タマミツネ、とユウリは繰り返す。
    「とても強く美しかった。」
    と、ユウリに小さな薄片を差し出した。明かりを反射して淡い七色に輝き、ほのかに温もりを感じさせる。ひと目で希少なものとわかった。
    「これは…」
    「逆鱗だよ。とても珍しい」
    手渡されたそれを、ユウリは恐る恐る明かりに透かした。複雑な色彩が、弱い光の中に瞬く。
    「…きれい」
    「君にあげよう」
    カブの手が、ユウリの手をそっと包む。
    「でも、貴重なものでは」
    「貴重だからこそだよ」
    ユウリはもう一度、タマミツネの逆鱗を見つめる。命そのものがまだ宿って息づくような気配があった。
    「ユウリ」
    「…はい」
    カブが、膳を真横に押しやった。
    ユウリに向き直り、顎に指を添えて、優しく唇を重ねた。
    匂やかな酒の香りが一瞬、鼻先をよぎった。カブの舌が、そっとユウリの中に差し入れられる。
    「ん…」
    おずおずと、カブの腕にすがって口づけを交わし合う。カブの指は、首筋をなぞってユウリの耳を嬲った。甘い疼きが身体の奥に熾り、ユウリは重なった唇の隙間から息をつないだ。
    「ユウリ」
    わずかに漏れた吐息に乗せて、カブは言う。
    「――脱いで」
    短くきっぱりと。
    ユウリはおずおずと帯を解き、着物の前合わせを開いて、白い裸身をカブの前に晒した。カブは身を詰めて、そっとユウリの下腹に指を差しいれる。
    「あっ…」
    「濡れてるね」
    肩を押し、畳の上にユウリをそっと横たえた。
    乱れた羽織の上の若い素肌は、その曲線をありありと示して、カブの視線を吸い寄せる。
    「君は、本当にきれいだな」
    「そんなこと…」
    ユウリの上に覆いかぶさり、カブはもう一度深くユウリに口づけた。指先で乳房の丸みを確かめ、そのたびに小さく跳ねる妻の身体を愛おしく抑え込む。
    「…待たせてしまったかな」
    一度身を起して、カブはユウリの腿に手を掛けると、やや強引に両足を押し開いた。
    「や…カブさ…」
    押しとどめる間もなく、カブはユウリの秘所に顔をうずめた。ユウリは声にならない悲鳴を上げる。カブの舌先は、肉壁を割って、あふれる粘液の中を分け入り、特に敏感な箇所に辿り着くと、念入りにそれをいたぶった。
    「か、ぶさん…っ」
    ユウリの手が、カブの頭を押さえつける。乱れた髪の間から、夫は顔を上げた。鼻先まで濡れて光っている。
    「随分、辛抱させてしまったね」
    素直な新妻の反応にカブはにっこりと微笑んだが、ユウリは思わず息をのんだ。
    目の光が、燃えるようだ。
    崩れた髪をかき上げながら、カブはゆっくりと上体を起こして下穿きを緩めた。途端に硬く立ち上がった自身が、待ちかねたように現れる。先端で、ユウリの箇所をなぞりながら、
    「今日は加減出来ないかもしれない」
    「…えっ」
    身を引こうとしたユウリの肩を抑え込み、カブは一息に自身をユウリの中に挿入した。
    床を交わしてまだひと月かふた月――完全には慣れていない膣が、侵入してきた雄の一突きに、激しく波打った。
    「ひ…ぁ…」
    か細い声がユウリの喉から漏れ、身体が小刻みに痙攣する。
    「ああ、いいね」
    無意識に舌なめずりをする――ユウリは、ただ吐息を漏らすのみだ。瞼の奥がちかちかと明滅する。激しい感覚が、つま先から脳天までつながるように貫いていった――達したのだ。一突きで。まるで待ちかねていたように。
    カブは、深い箇所でユウリを貫いたまま、腰を動かす。
    ユウリの奥が、吸いつくように蠢いているのが分かった。息も絶え絶えになりながらも、身体はなお、カブを求める、その若さゆえの無意識の貪欲さに、カブは笑んだ。
    「食いでがあるねえ」
    「か、ぶさ、わたし、もう…」
    「まだだよ」
    徐々に激しく、ユウリの中を穿つ。一呼吸おいて、また、ユウリが達する。
    逃げようとする身体を押しとどめて、床の上に無理やり縫い留めた。熱い内部に押し付けるようにしてかき回せば、今度こそ高い悲鳴がユウリからほとばしった。
    ――似ている。
    今日仕留めたばかりのあの若いタマミツネに。
    若く、強く、美しく、激しく乱れて互いの命を交わし合った。その熱が今もなお、カブの中に息づいている――戦いの熱はまだカブの身の内に、欲望のままに腰を打ち付け、悲鳴を上げる口を手でふさいで、身体ごと押し包んで交われば、妻の身体は仕込んだ通りの反応で応えた。
    体勢を変えて、後ろから腰を支え、獣のように深くを犯す。畳に這いつくばったユウリの背が描くなだらかな線に、ああ、今自分はこの娘を貪っていると自覚する。
    夜のさなかに、溶けていくようだ。
    「もっと君が欲しい」
    カブは短く、ユウリの耳元に言葉を吹き込む。その身体が小さく震えた。細くくびれた腰を支えながら、絶命した瞬間のタマミツネを思った。そして狩人の本能が、繰り返し「それ」を求める。
    「覚悟してくれよ」
    繋がったまま、カブは嗤った。
    ――このまま朝まで、なろうことならいつまでも、君とこうして、二人で、ずっと。
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    太刀使いカブさんと新妻受付嬢ゆちゃん。R18です。
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    早朝、中庭から水を使う音がする。伏していた床からはたと起きて、ユウリは障子の先を見やった。朝の光がしらしらと障子紙を照らし、部屋は薄明るい。着崩れた浴衣の襟元を整えながら立ち上がり、裾を払って障子を開け縁側に出た。
    雨は昨晩まで続いていた。庭木の一つ一つに名残りの雫が宿って、燦然と朝日を反射している。
    庭の右手には井戸があった。見れば夫の姿もそこにある。裸の背が清水に濡れている。伺う端から夫は、汲んだばかりの井戸水をがばと被った。
    肩のあたりから湯気が昇るようだ。ひどく張り詰めているのが分かった。早々、狩りに出るつもりなのだ。ユウリは声をかけず、黙ってその一連の動作を見守る。二度、三度、夫は繰り返し水を浴び、最後に深く長いため息をついて
    「使うかな」
    背を向けたまま低く言った。
    「ごめんなさい」
    ユウリは身を縮める。
    ほつれた襟足の毛を慌てて整えながら、
    「邪魔するつもりでは」
    「…大丈夫だよ」
    カブはたちあがり、水気を拭ってからこちらにやってくる。
    「起こしてしまったかな」
    首にかけた手拭いを掴みながら、微笑んだ。
    「いえ、その」
    「無理はしなくていい」
    ユウリは、思い切って尋ねた。 4055

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    早朝、中庭から水を使う音がする。伏していた床からはたと起きて、ユウリは障子の先を見やった。朝の光がしらしらと障子紙を照らし、部屋は薄明るい。着崩れた浴衣の襟元を整えながら立ち上がり、裾を払って障子を開け縁側に出た。
    雨は昨晩まで続いていた。庭木の一つ一つに名残りの雫が宿って、燦然と朝日を反射している。
    庭の右手には井戸があった。見れば夫の姿もそこにある。裸の背が清水に濡れている。伺う端から夫は、汲んだばかりの井戸水をがばと被った。
    肩のあたりから湯気が昇るようだ。ひどく張り詰めているのが分かった。早々、狩りに出るつもりなのだ。ユウリは声をかけず、黙ってその一連の動作を見守る。二度、三度、夫は繰り返し水を浴び、最後に深く長いため息をついて
    「使うかな」
    背を向けたまま低く言った。
    「ごめんなさい」
    ユウリは身を縮める。
    ほつれた襟足の毛を慌てて整えながら、
    「邪魔するつもりでは」
    「…大丈夫だよ」
    カブはたちあがり、水気を拭ってからこちらにやってくる。
    「起こしてしまったかな」
    首にかけた手拭いを掴みながら、微笑んだ。
    「いえ、その」
    「無理はしなくていい」
    ユウリは、思い切って尋ねた。 4055