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    まったく筆が進まなくなってしまった🎄仕事高佐
    続き書くかはちょっと分からない

    #高佐
    gaoZuo
    #小説
    novel
    #クリスマス
    christmas
    #書きかけ
    unfinished

    少し寂しい イルミネーションの輝きが、友人や恋人、家族と楽しそうに過ごす人々を照らし出す。クリスマスシーズンということもあり、どこか街は浮かれ気味だ。十二月半ば過ぎて、寒さが本格化する中、その寒さを凌ぐようにように寄り添う人が多い。そんな中私は、高木くんと手を繋いでゆっくりと歩いている。恋人としてではなく、仕事で。年末の人混みに紛れて動く被疑者追跡のためだ。この時期にはカップルの方が怪しまれず、動きやすい。そういう思惑があって私と高木くんが選ばれたというわけだ。服装も普段のスーツではなく、これからクリスマスディナーでも行きますと言ったような少し上品な装いである。高木くんは普段ならしないセンター分けのヘアスタイルに細い黒縁の伊達メガネをしている。参考にしたものが分からないが、一歩間違えばインテリヤクザ風である。いつもの高木くんとは雰囲気が異なるので、時々視界に入ると否応なしにドキリとしてしまう。
     急に路地に引っ張り込まれると、抱きしめられた。
    「ちょっ、急になに」
    「しっ、ホシに気づかれます」
     高木の肩口越しに見える被疑者は当たりをキョロキョロと見渡していた。
    「佐藤さん、後ろ見えます?」
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    創作部部誌班

    DONEタイトル:不純異族交友
    作者:智紫国基
    テーマ:海辺の縁日
    今年のテーマ「海辺の縁日」を舞台に書いた小説です。ちょっと不思議な出会いと友情の物語。
    不純異族交友
    智紫国基



     目を開くと、そこは、真夏の海辺だった。



    「────、は?」
     いやいやいや、ちょっと待ってくれ。海辺だった、じゃない。
     俺はついさっきまで塾にいた。そう、普通に、どこにでもいる高校生のように。数学の授業を受けてて、少し眠くなって来たから一度目を閉じて、先生にバレる前に起きなきゃと思って、ちょっとの罪悪感と共に目を開いて。
    「………夢じゃ、ない」
     何度目を擦っても、頬を抓っても、やたら難しい数式が並んだ黒板もハゲた講師も、眠たそうな同級生も現れない。
     俺が立っているのはやっぱり白い砂浜で、眼前に広がるのは青い海と雲ひとつない晴天。あとそろそろ頬が痛い。
     どうやら、本気で俺はどこかの海にワープしてしまったようだった。

     これ、帰れんのかな。つーか、どこだここ。
     とりあえず歩き回ってみてわかったのは、ここは俺の知っている近所の海岸でも、一度だけ家族で訪れたことのある南の島でもないということ。
     おまけに誰もいない。広い砂浜には俺一人だけ。建物もない。海水浴場ではないのだろうか。私有地? まさか、未踏の海岸だなんて言わないよな? 地球じゃないと 6750