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    サクライロ

    【2023.10.4】
    諸々検討の結果、ポイピクの投稿を停止することに致しました。後日アカウントを削除します。
    ご覧くださった方、リアクションをくださった皆様。本当にありがとうございました!
    今後はくるっぷ+pixivにて細々活動していきます。
    https://crepu.net/user/sakurairo

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    POIPOI 76

    サクライロ

    DONE勢いで埋めて参った。『死ぬ病』メリバ√、これにて完結です。
    半年以上も間が空いてしまったので、ざっくり粗筋を冒頭に載せました。導入部分&メリバ前編はカテゴリタグから読めます。
    救いがないです。死ネタバドエン苦手な方はご注意くだされ。ゆくゆくハピエン√も書いて投稿します。Ⅴ30thには出せたらいいなぁ。
    このメリバ展開について語りたい事が山盛りある…後ほどくるっぷで発狂してきます!!
    好きと言ったら死ぬ病...merrybad√【後編】【前回までのあらすじ・メリバ編】
    人外種特有の病を発症したフローラ。治癒のため世界中を奔走するテュールだが、彼女の病を悪化させているのは自分にかけられた呪いであると竜神から教えられる。
    解呪の手立てなくフローラが死に瀕した時、彼女は全ての生体機能を一時的に止める『凍化』の秘術を自らに施した。しかしテュールが事実を知る術はなく、死んだと思った妻を蘇生させるため禁忌の自己犠牲呪文『メガザル』を発動させてしまう。
    それから五年、全ての記憶を封じられ天空城で過ごすフローラを十七歳になった双子達が迎えにいく。
    あの日妻の命と引き換えに死んだはずのグランバニア王が、仲魔をひきつれ祖国を蹂躙しているという。彼を止めるため、そして今度こそ真実を知るために、『天空の勇者』リオは妹と母、そして父の親友ヘンリーを連れて再びグランバニアへと赴いたのだった。
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    サクライロ

    DOODLEしつこくも宵闇奈落番外です。以前ちらっとあげた漫画ラフから続く場面です。夜会前に手篭めにした、その夜会での一幕。唐突にテュールとドリスの会話を読みたくなって書き殴りました。オチはない。
    他進捗ですが、死ぬ病メリバのゴールがようやく見えてきました!本編続きものろのろ書いてます、イヤー故郷に着いてしまう嫁が離脱してしまう…!あと姫始めももう少し。二大鬱話を並行して書いてるお陰で箸休めばかり進みます。
    思いつきで書きたいとこだけ書いた従兄妹同士の話「もうダンスはお終いですの?」
     歓談の合間に果実水で喉を潤していたら、同じくグラスを取りに来たらしい従妹が声をかけてきた。
    「ああ……うん。どうしても、ダンスは苦手でさ」
    「ええ、そのようで」
     つれない返事を苦笑で誤魔化し、手元の水を呷った。夜会の雰囲気には幾分慣れてきたが、居心地の悪いことは変わらない。値踏みする視線を感じるたび、まだまだ信用されていないなと苦く思う。
     忠臣達の配慮のお陰で、娘を妃にと迫られる頻度が減ったことだけがせめてもの救いだ。それはそれで、今度は次代である子供達に白羽の矢が立ちつつあるわけだが。
    「まるで妖精か、女神様のようだわ」
     僕の溜め息を打ち消すように、ドリスがうっとりと広間の中央を見つめて呟いた。
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    サクライロ

    MAIKING死ぬ病も途中なのに、いちゃらぶに飢えて書き殴って参りました。多忙な新年のお話。いい加減皆様には食傷気味かもしれませんが…🤣
    本音は「姫始めさせたい🤤💕」でしたので、この一万字はその前座だったりして。メリバ世界線ではなく、BA本筋上のafterです。欲を言えば、20歳頃に比べてパパス体型に近づいたがっしりテュールといちゃつくフローラとか絵で見たいよねぇ。描き初めしようぜ私!←今更⁉︎
    降り積む日月【BA after・新年エピ】 年明けは例年慌ただしく感じていたけど、まさか、ここまで忙しくなるとは。
     グランバニアばかりが出向くことに異を唱える者もいるが、そこは半世紀も世間を騒がせた負い目もあるし、ルーラ……転移自在の古代魔法を継承しているのが実質僕とルナだけなのだから、致し方ない部分もある。
     そのルナも、今年はついにラインハットへと輿入れする。
     これまで彼女の能力に大いに助けられてきた事実を痛感するとともに、少しずつ上向いてきた人間世界の情勢と、その歯車に否応無しに組み込まれている自分達の存在感を改めて認識せざるを得ない。
     魔王の脅威を退けて六年。新年の祝祭は各地で年々賑わいを見せ、親交のある地域からはこぞって祭典への誘いをいただく。加えてルナは婚礼前からほとんどラインハットの儀礼式典にかかりきりで、ようやく王政を軌道に乗せたばかりの僕らは、大わらわで新年を迎えることとなった。まだ幼い下の弟妹達はサンチョと乳母達に預けて、僕とフローラ、リオがそれぞれ自国の式典をこなしながらも各地のお招きに応じるという、てんやわんやの数日間を送っていたのだった。
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    サクライロ

    SPUR ME「好きと言ったら死ぬ病」竜神に救いを求めたメリバ√、終わらなかった…!途中ですが一度投稿します。1月中には書き上げたい!今年最後がこんな鬱いのですみません

    全編通して別れの匂いしかしない。これここまでの歴史があるからこそ哀しいんだと思うんです(号泣)そう思うとやっぱり、このまま終わらせるわけにはいかないなって思うんですよね。

    ※死ネタ有
    ※BAアフタースピンオフ構想とは少し違う世界線
    好きと言ったら死ぬ病...merrybad√【前編】 天女のようなそのひとは、ぼんやりと、白い椅子に腰掛けて遠くを見ていた。



     高い雲の、遥か上。常春の、抜けるような空がどこまでも青く続く。遮るものがない陽射しはなだらかで、けれど肌に刺さる寒さが、ここが地上ではないことを知らしめる。
     ここまで登ってくる間、雲海の下は雪だっただろうか。
     殺風景な、白い石造りの城壁。神殿を思わせる静謐で荘厳な空間。その奥まった一室の片隅に、彼女は空ばかり眺めて坐る。
     面識のない人間が彼女を見れば、本物の女神だと思ったかもしれない。
     女性の面差し、姿は数年前とほとんど変わらなかった。白磁の肌に埋め込まれた宝石のような翡翠色の瞳、長い睫毛は髪と同じ空の色をしている。純白の滑らかなローブドレスの膝に細い手を重ねて、左手の薬指には蒼石を埋め込んだ白銀の指輪が光っている。桜貝の唇は薄く開かれているが、およそ生気も呼気も感じられない。初めて見た時と同じ華奢な体つきで、伸ばしっぱなしなのだろう、髪だけがあの頃よりずっと長い。
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