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    azusa_n

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    azusa_n

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    闇バ×ルクになる予定のやつ。闇バと一緒に行動するルクを煎じたくて捏ねてる途中。クリア後、アロが退院した直後で3人同室。モはなんか検査で不在のタイミングって感じ。今のところ会話文だけ。

    「………はぁ…」
    「ああ、ボス。そろそろ退院だと言うのにお悩みのご様子ですねェ。 ええ、分かりますとも。ボスは警察の職歴を抹消された身。DISCARDが解体された今、チームBONDも解散となり、今後の身の振り方に困っていると。」
    「……今日も心読んでくるなぁ…」
    「警察の職歴事態を抹消されているから復職は元より転職も厳しい。このままではヒーローとしての活動どころか自活すら厳しい。ですか。…お気の毒です」
    「……うん。全くもってその通りです。」


    「ところで、ボス。ワイルドパンサー、お好きでしたよね」
    「ああ、大好きだよ。 もしかしてチェズレイもか?」
    「フフ。 いえ、少しばかり質問がありまして。」
    「何だ?」

    「ワイルドパンサーはなかなかの乱暴者ですよね。描かれた時代もあるのでしょうが、少々荒っぽい手段を用いる事も多い。時に、罪のない一般人を放り投げて、爆弾から守ったは良いが擦り傷は負わせることもありました。それについてあなたはどう思いますか?」
    「怪我をさせるのが目的じゃないし、それが彼に出来る最善だったんだから仕方ないんじゃないかな。怪我させないで守るためのバリアーとか、あの世界にはないし」
    「なるほど。 では、悪人に対して暴力を振るうことは?
     彼は警察などの法を司る存在ではありませんよね」
    「それが正義のためなら。 だからこそ僕だって警察の職務と離れて行動することはある」
    「……ありがとうございます。そうでしたね。ボスは警察などとして正義を為したいのではなく、ヒーローになりたいのでした」
    「うん、その通りだ」
    「次に、ゴエモンの話はご存知ですか?」
    「えーと、悪徳商売で儲けた金を盗んで庶民にバラまく義賊 で合ってる?」
    「ええ、その通りです。 あなたは彼をヒーローだと思いますか? それとも泥棒だと?」
    「やり方はちょっと良くないかもしれないけど、ヒーローなんじゃないかと思うよ。弱気を助け、強きをくじく、だっけ。そんな感じで」
    「なるほど、よくわかりました。」

    「……ではもう一つだけ。 『仮面の詐欺師』の活動についてどう思いますか」
    「……今の君を見て……ではなくその前の、僕が知る限りのってことか?」
    「ええ」
    「おとぎ話みたいだなって思ってたな。仮面の詐欺師の手で壊滅した企業、山ほどあるのに正体不明で。」
    「フフ、恐縮です」
    「でも一般人に被害が出たって話も聞いたことないし、被害に合うのはいつだって裏社会のスネに傷のあるやつらばかりでさ」

    「だから、そうだな。 …一言で言うなら、仮面の詐欺師はダークヒーロー。ワイルドパンサーやゴエモン、怪盗ビーストなんかと同じ」
    「ああ、ボス……最後のものは訂正していただきたいのですが」
    「えへへ。 まあともかく、僕は君をダークヒーローだと考えてるよ」
    「私は自身を悪党だと考えていますが、ここはボスの言葉を借りるとしましょう。

     さて、ボス。ダークヒーローの活動に興味はありませんか?」
    「…それは、リクルート? 君とこれからも活動をともに?」
    「ええ。 ……働き口に困っているボスには良い提案かと思ったのですが。……もっとも、あなたの愛する正統派ヒーローのものではない、悪の組織の一員ですが」

     
    「…それは、僕が困っていたから助けようと思って?」
    「まさか。無能な人材を傍に置く趣味はありませんよ。私はあなたの能力をよく知っていますから、もうすぐ無職になると言う境遇につけ込んでいるだけです。」
    「つけこんで……、ってそれ言っちゃうのか?」
    「ボスへのお誘いには全力で、真摯に対応することが効果的かと思いまして」
    「……まあ、隠し事されるよりたしかに…」

    「ちなみに、繁忙期以外は週休2日、有休あり、残業代支給、給金は……初年度ならこのくらいですね。勿論成果報酬もこれとは別に用意致します」
    「う、わ…。すごい、警察時代より多いな…?」
    「…おや、なにか勘違いなさっていませんか。 これ、月額ですよ」
    「は? …え?ということは年周はこれの12倍ってこと?」
    「安定しない仕事ですからねェ」
    「いや、そうは言っても」
    「ちなみに非課税です」
    「……あー…、そこはつっこまない方が良さそうだな」
    「フフ。 それでは、考える時間も必要かと思いますから一度席を外しますね」
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    recommended works

    watasi_is_orz

    SPOILERネタバレは無いと思いますが、本編終了後時空のため念の為ネタバレ注意です。
    make magic聴きながら書いてたらめちゃくちゃ時間経ってて草
    キメ細かな肌チェリーなリップとろけるようなキュートな瞳!
    近頃、同僚のルーク・ウィリアムズの様子がおかしい。……と、思う。
    その変化に気づいているのは俺だけではないらしく、署内の視線はちらちらとあいつに向けられてはいるものの、どうやら肝心のウィリアムズ本人はその視線には気が付いていないようだ。
    そして、同じ部屋にいる同僚たち──特に女性職員たちからは、際立って熱い視線を向けられている。だが、それには恋慕の情は混じっていないだろう。
    彼女たちの視線に込められているのは、そう。興味と羨望だ。

    ルーク・ウィリアムズは、最近綺麗になった。


    ◇◇◇


    休職から復帰したウィリアムズは、パッと見では以前とそう変わりない。だが、ある時、特に目ざとい一人の後輩署員が気が付いたのだ。

    『……ウィリアムズさん、最近肌が綺麗じゃありませんか?』
    『そうかな? ありがとう』
    『何か変わったことしてるんですか?』
    『いや? ……ああ、でも。近頃貰い物のいい野菜を食べているし、……その、友人から貰ったスキンケア用品を使っているんだ。駄目にしてしまったら悪いからね』

    その短い会話は人の多く行き交いする室内で行われており、さして隠すように話された訳でも 3847

    emotokei

    DONE #チェズルク版ワンドロワンライ
    第8回お題「海」お借りしました。
     ――潮騒の音が聴こえる。

     ミカグラは島だから、四方を海に囲まれている。
     それはもちろん知っていたのだけれど、夏場と違って肌寒さを感じる時期しか知らなかったから、あまり実感はないままでいた。DISCARD事件の捜査の合間、海へ足を向ける事はついぞなかったし、労いにとナデシコさんが用意してくれた保養地は温泉で、長い時間を過ごしたマイカの里は山あいだ。
     海沿いの街をそぞろ歩くことはあっても、潮の香りが届く場所には縁がないままこの土地を離れた。
     だからこうやって、潮騒が耳に届く庭先でぼんやりと涼む時間を過ごすことは初めてだ。僕はと言えば、休暇中の穏やかな時間を存分に楽しんでいた。
     久しぶりに訪れたミカグラは、ますますマイカの影響を受けているように見える。朱塗りの電柱にはびっくりした。小さな島で異彩を放つ高層建築が立ち並ぶ中、平屋や二階建ての慎ましやかな家が新たにいくつも軒を連ねていた。事件の直後には、ほとんど木造の家なんてなかったけれど、マイカの里のひとたちが少しでも穏やかな気持ちで暮らせるようにと、ブロッサムの人たちが心を砕いた結果なのだと、コズエさんが嬉しそうに話していたことを思い出す。
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