行方不明 @0where0書き途中ばっかり投稿して、完成品を投稿するのをすぐ忘れます。 ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 10
行方不明☆quiet followCAN’T MAKEえちの練習……初めて書いたので良ければ感想とかアドバイスください……マシュマロとか、もし規制されそうだったらお題箱(プロフ▶︎ツイフィから飛べます)にでも送ってください🥲 ##千至 show all(2248 chars) Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 行方不明DONEその節はBoostありがとうございました! 2233 行方不明DOODLE千景さんへの気持ちを消すために寮を出た至さんの話 エピローグ「…………で、なんで先輩と一緒に布団に入ってるんでしょうか」 「恋人同士だから、じゃだめかな」 「だめかな……じゃないんですよ…………」 至の借りているマンションの寝室で、千景と至は同じ布団にくるまっていた。至を抱きしめるように回された千景の手に、ぎゅっと力が入った。 「せっかく恋人になれたんだし、いいだろ? ……俺も少し、浮かれてるってことで」 「…………は!?」 「はは」 なんて恥ずかしいことを簡単に言ってしまうのだろうかと至の方が羞恥を感じていたが、楽しそうに笑う千景の顔を見ていたら、なんだかそんなことはどうでもよくなってきてしまった。 そっと至も手を伸ばし、千景の背中に回した。布団に温められたせいかもしれないが、あたたかい。そのままそっと千景の胸に擦り寄った。 1091 行方不明DOODLE千景さんへの気持ちを消すために寮を出た至さんの話 ㊦「お疲れ様です、お先に失礼します」 千景が酔った至を部屋に送り届けたあの日以降、至は千景の顔を見ていない。正確には、姿が見えそうになったら全力で顔を背けていた。そんな至の態度にも、千景が何かを言ってくることは無かった。今週末には春組の稽古がある。平日の稽古は申し訳ないが仕事が忙しいなどと言い訳をして参加を極力減らしていたが、週末となれば話は別だった。それにできる限り稽古には参加したい、一人だけ置いていかれる訳にはいかないというプライドもある。 食事だってあの日千景に言われたことを気にしてもっと体に良さそうなものも選ぶようにした。そのせいで増した食費のためにゲームに費やす金額を減らしているので、日々ストレスが溜まっていく。しかしどんなにイラついても当たる先はゲームしかない。 8118 行方不明DOODLE千景さんへの気持ちを消すために寮を出た至さんの話 ㊥「あー……今日はちょっと待ちすぎたか」 ゲームに勤しんでいた手を一旦止め、用意していたカップラーメンをひと口食べた至は思わず独りごちた。一人暮らしを初めてから、すっかり独り言を零すのが癖になっている。 適当な食事をしていたら千景にバレてしまうことを恐れ、ネットでカップ麺の大量購入をしてから早ひと月。さすがに毎日夜に食べていると飽きてくるし、時間を測るのがめんどくさいと適当に時間を潰してから食べているせいで、麺が硬い時もあればドロドロに柔らかくなってしまった日もある。それでも自炊なんて面倒だし惣菜を買うのは高い。 「パックご飯と冷凍食品ならワンチャン……いや、値段知らないけど。って、電子レンジないから無理じゃん、クソ」 4940 行方不明DOODLE千景さんへの気持ちを消すために寮を出た至さんの話 ㊤「いろいろ考えたんだけどさ……俺、寮を出るよ」 とは言え、察しが良くて、頭の切れる、家族に激甘なおじいちゃんに本心を隠し通せる気がしないからさ……協力してくれないかな、監督さん。 心残りが無いわけではなかったが、後悔もなかった。そうしなければ、大切なものを壊してしまうから。この場所が大切で、この家族が大好きだから。それらを守りたいと思うから。 至は、寮を出ることを、決意した。 「よし、これで荷物は全部か?」 「あーうん、めっちゃ運ばせてごめん。助かったよ、ありがとう」 「別にそれくらい気にするな。それにしてもまさか──────ゲーム配信にもっと力を入れたいから一人暮らしするなんて言うなんて驚いたぞ」 「そ? 俺はいつだってゲーム最優先だけど」 3668 行方不明DOODLE主従千至執事と主人的な「至様、おはようございます…………おい、もう昼だぞいい加減起きろ」 「いった……寝起きに頭叩かないでください……寝不足も相まってくらくらする……」 「さっさと寝ろといつも言ってるのに聞かないお前が悪い」 「はぁ……今日も俺の執事の口が悪い……」 「何か言ったか?」 「……寝言じゃないですか?」 「いいから起きろ」 「うぁっ、」 潜っていた掛け布団を剥がされたので、渋々身体を起こした。朝日がだいぶ登ってから布団に入ったせいで、まだもう数時間は寝たいところだが、それをこの人が許してくれるわけもない。 卯木千景、この屋敷で唯一の俺専属の執事は、主人であるはずの俺に優しくすることも、甘やかすこともない。二人きりの空間になれば敬語は使わないし、口は悪い。そして身体に触れるどころか軽く叩いたり抓ったりといった暴力は振るうのだった。しかし、そんな千景さんは一歩外へ出れば誰よりも優秀な執事の皮を被る。俺以外の誰も、この二面性を知らなかった。 750