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    enyakoya

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    enyakoya

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    勇者と魔王なビマヨダ1〜11

    勇者と魔王なビマヨダビマヨダパロディ。
    長年人々を苦しめてきた魔王ドゥリーヨダナを遂に打ち倒した勇者ビーマ。
    王「おぉ勇者よ、褒美に我がむす」
    ビ「魔王をくれ」
    王「……褒美に我が」
    ビ「魔王を俺の伴侶にくれ」
    王「……はい」
    ドゥ「待て待てわし様の居ないとこでわし様の処遇を決めるな」
    ビ「うるせぇもう決まった大人しく伴侶になれ、住む家はお前の城で構わねぇ」
    ドゥ「横暴すぎんか!?お前が暴れたせいでぼっこぼこなんだが!」
    ビ「王の野郎から金は貰ってきた、直せ」
    ドゥ「住む気満々」
    ビ「ベッドは頑丈なのにしとけよ」
    ドゥ「え」
    ビ「落ち着いたら式もあげる。逃げられると思うなよ。もし逃げたら地の果てまで追いかけて捕まえて鎖で雁字搦めにする」
    ドゥ「嘘だろわし様より魔王してない?」


    勇者×魔王のビマヨダ2
    お城の修繕中
    ヨ「せっかく金があるのだからビーマみたいな奴が来てもなんとかなる頑丈なの作れるか?」
    モブ「無理です。王様ってのは一番奥にいるもんだろって言いながら壁壊して一直線にきた男ですよ」
    モブ2「結界すらも意味分かんないくらい粉々にされましたからね」
    ヨ「うーむ、……作業ペースを人間並に落としてくれ」
    モブ2「いいんですか?」
    ヨ「城に住むというから来るまでを少しでも遅らせたい」
    モブ「あ、王様!」
    ヨ「ん?」
    ビ「話は聞かせてもらったぜ、仮住まいなら用意した」
    ヨ「げーーー!!」
    モブ2「王様新居in」
    ヨ「わし様は行けん、ほら警備の問題があろう?」
    ビ「俺って言うトップクラスの警備がいる」
    ヨ「反論できん!!」
    ビ「まぁ貞操に関しては警備は出来んだろうがな」
    ヨ「いきなりおっさんになりおった」
    ビ「んじゃ行くか」
    ヨ「あーーーー」


    勇者×魔王のビマヨダ3。
    仮住まいにて。
    ビ「暫くはここが俺たちの家だ」
    ヨ「く……城にも市場からも近い。よく見つけてきたな」
    ビ「魔王の住まい探してるっつったら薦められた」
    ヨ「わし様の民がこんなにも優しい」
    ビ「俺の前で他の奴を褒めるのか」
    ヨ「わし様の民を褒めて何が悪い!!」
    ビ「ちっ」
    ヨ「なんで舌打ち」
    ビ「まぁいい。食事は俺が作る。掃除は苦手だから人手が欲しい」
    ヨ「まぁそれくらいなら」
    ビ「夜にはお前が欲しい」
    ヨ「流れで言えば頷くと思うなよ」
    ビ「流石に魔王か」
    ヨ「こんな所で確認するのやめてもらっていいか?」
    ビ「俺のもんの良さを再確認して何が悪い」
    ヨ「……」
    ビ「ってことで中を紹介する。まずは寝室だ」
    ヨ「わし様の一瞬のトキメキ返してくれんか!?」
    ビ「返さねぇよこれからもトキメキやがれ」


    勇者と魔王なビマヨダ4
    食事中
    ヨ「悔しいが美味い」
    ビ「料理が趣味で旅してる時も作ってたんだ。そうか、美味いか」
    ヨ「そう言えばわし様倒す旅してたんじゃろ?他に人はおらんのか?」
    ビ「王に選りすぐりとやらを押し付けられたんだが」
    ヨ「押し付けられたとか言うな」
    ビ「拠点行かねぇでこのまま城に行くっつったらいなくなってた」
    ヨ「それはいなくなるな城には敵対者用の結界と撃退魔法掛けてあるから真っ直ぐは来たがらん」
    ビ「そんなもんなかったぞ」
    ヨ「壁壊しながら真っ直ぐ来られたせいで反応しなかった」
    ビ「想定が甘い」
    ヨ「え?わし様のせい?」
    ビ「甘いから俺はすぐ倒せて良かった」
    ヨ「腹立つな」
    ビ「おかわりいるか?」
    ヨ「……いる」


    勇者と魔王なビマヨダ5
    はじまり
    ヨ「予算案はヴィカルナに任せて……新兵はアシュヴァッターマンに、カルナは一度戻ってきてもらうか」
    モブ「王様!侵入者です!!」
    ヨ「なんだと、警報はどうなっとる」
    モブ「反応しません!」
    ヨ「何処にいるかは?」
    モブ「不明です!」
    ヨ「玉座の間へ行く」
    ビ「よぉ」
    ヨ「ギャーーもういるというか座っとる」
    ビ「お前が魔王か?やられてくれ」
    ヨ「え、勇者なのに勇者とは思えないセリフ」
    ビ「よっ、と!」
    ヨ「っく……ぅらぁ」
    ビ「へぇ、やるじゃねえ…………っ、お前」
    ヨ「隙あり」
    ビ「チッ、ハヌマーンハウリング!」
    ヨ「が、ぁ……」
    ヨ「隙をついたつもりが、負け……なんて言うと思うな!」
    ビ「おら、待ちやがれ」
    モブ「王様ーー!」
    ヨ「ぎゃあああ」
    ビ「よし、掴まえたぜ。今日から俺のもんだ」
    ヨ「え?」


    勇者と魔王なビマヨダ6
    寝る部屋
    ビ「さて寝るか」
    ヨ「寝室一つしかなかったが?」
    ビ「そりゃあ2人で寝るんだし1つで十分だろ」
    ヨ「何故2人で寝ることに?」
    ビ「結婚するからな」
    ヨ「まだ決まってない」
    ビ「王の許しは貰ってる」
    ヨ「わし様の許しはないんだが?」
    ビ「許すだろ?」
    ヨ「許さんが?」
    ビ「あぁん」
    ヨ「出会ってばかりの者と共寝も結婚も出来ん」
    ビ「お前……貞淑なのもいいと思うぞ」
    ヨ「くっそダメージ0」
    ビ「明日は床で寝るから、俺も体動かして疲れたし今夜は我慢してくれ」
    ヨ「……距離をあけろよ」
    ビ「わかったって」


    勇者と魔王なビマヨダ7
    真面目な話
    ヨ「ところで」
    ビ「なんだよ」
    ヨ「わし様認めたくないが勇者のお前に負けたな」
    ビ「そうだな」
    ヨ「だが城住まいと、そして認めたくないがお前との結婚も許されているな」
    ビ「そのうち認めさせるからな」
    ヨ「頷かせる位の甲斐性を見せろ。ともかく、わし様の国はそっちの属国になるのか?それともお前の国になるのか?」
    ビ「……」
    ヨ「……」
    ビ「褒美の話はした」
    ヨ「それ以外は?」
    ビ「してねぇ」
    ヨ「よしっ!処遇が決まってないのならやりようはある」
    ビ「うぉ」
    ヨ「あんな国の言いなりになってたまるか」
    ビ「嫌われてんな」
    ヨ「あったり前だ、あんな政治の下手な国に下りたいと誰が思う」
    ビ「……そうか」
    ヨ「今わし様は立場が弱いから頼んだぞ勇者様♡」
    ビ「任せろ」


    勇者と魔王なビマヨダ8
    少し昔、どこかであった話
    ?「今日来た行商人いっぱいお菓子売ってて良かった。また来ないかな」
    ?「いっぱい買ったから売れるのを期待して来てくれるよ兄ちゃん」
    ?「ならいいな!水汲んでくから先帰ってろ」
    ?「わかった、兄ちゃん気を付けて」
    ?「……っ!」
    ?「あ、ごめん。ここの湖勝手に汲んじゃだめだった?」
    ?「いや、大丈夫。そのお……君は?」
    ?「父様が商売をしてて、手伝いに来てたんだ」
    ?「行商人か!またお菓子持ってきてって頼んでおいて欲しい」
    ?「分かった」
    ?「その、あと……君はまた来るか?」
    ?「母様の手伝いもするから分かんない」
    ?「そっか……来てくれたら嬉しい」
    ?「ありがとう、じゃあまた」
    ?「うん、ばいばい」
    ?「(凄い可愛い子だった)」
    ?「(なんて元気で良い笑顔の子なんだろう)」
    ??「((またこの娘に会いたいな))」


    勇者と魔王なビマヨダ9
    登城
    モブ「おはようございます王様」
    ヨ「うむ、おはよう」
    モブ2「勇者もおはよー」
    ビ「おぅ」
    ヨ「勝手についてきたそいつに挨拶なんていらんぞ」
    モブ2「でも昨日美味い炊き出ししてもらったんで」
    ヨ「いつの間に」
    ビ「倒す為とはいえ職場ぶっ壊したからな」
    ヨ「その心遣いは出来るのか」
    モブ「昨日言ってたパンにカレー入れて揚げるヤツ作ってくれよ」
    ビ「おぅいいぜ!材料用意するから今度な」
    モブ2「王様との新居どうだった」
    ビ「あとはもう少し近付いて寝てくれんなら悪くねぇな」
    モブ「いやいや、初対面2人きりで飯食って寝ればいい方だよ」
    ビ「好物教えてくれてありがとよ」
    ヨ「どうりで好物が並んでいたと、お前たち懐くの早くないか」
    モブ「王様のことは尊敬してますけど」
    モブ2「美味い食事出してくれる人はまた別」
    ヨ「えぇいわし様の味方はおらんのか!」
    ビ「いるだろ、俺がお前の人生ずっと味方だ」


    勇者と魔王なビマヨダ10
    帰還
    ヨ「えーと、城の修繕完了日がこうで、あとは人事を……」
    ビ「完了日に合わせて挙式だな」
    ヨ「あのなぁ、簡単に挙式って言っても招待含めて準備の計算をすると今から手をつけんと間に合わんぞ」
    ビ「お前……」
    ヨ「無理を言うなと言っている」
    ビ「む……」
    ヨ「……本当にわし様と挙式したいんだな」
    ビ「おぅ!」
    ?「っはぁぁあ?!」
    ビ「誰だ」
    ?「倒す!」
    ヨ「やめぃ!……よく帰って来たなアシュヴァッターマン」
    ア「っ、王よ。ただいま戻りました」
    ヨ「うむ。城とわし様のことを聞いて戻ってきたのだろ?」
    ア「おぅ……そしたら」
    ビ「あん?」
    ア「式とか聞こえたから我を失って……」
    ヨ「あー」
    ア「式を挙げるって嘘だろ旦那?」
    ビ「本当だ。俺とお前の旦那が式する予定だ」
    ア「やっぱここで倒す!!!」


    勇者と魔王なビマヨダ11
    帰還2
    ヨ「工期伸びたなこれ」
    ア「う、……すまねぇ旦那」
    ヨ「気にするな。これで式も延期される」
    ビ「あ!お前だから強く止めなかったな」
    ヨ「乗ったお前が悪い」
    ?「相変わらずだなお前たち」
    ビ「今度は誰だ」
    ヨ「おぉ〜カルナ!」
    ア「お前も今日帰ったか」
    カ「あぁ今帰った。そしてお前は誰だ」
    ビ「あん?」
    ヨ「はじめまして、勇者と聞いていますが自己紹介してもらっていいですか?と言っている」
    ビ「嘘だろ」
    カ「浅はか」
    ア「また俺の知識不足で悪いがあんたが敵か味方か立ち位置をハッキリさせておきたい、だってよ」
    ビ「本当にそう言ってんのか?」
    カ「ふっ……俺はカルナだ」
    ヨ「俺はカルナだ、国境の守りについている一人で気づかなかったとはいえお前を入れてしまったことを悔いている」
    ア「だがお前のような強者と会えたのも幸運だと思っている今度手合わせしてくれ、ってさ」
    ビ「なぁ本当に言ってんのか?」
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