いちごと一期「苺がお好きなのですか」
審神者会議の帰り、カフェで注文した苺パフェを待っていると、一期は一足先に来ていたガトーショコラにフォークを入れながらそう言った。
甘いものが苦手そうに見えて、案外好きなのだ、この刀は。
「どうして?」
「どうしてって……よく、食べられてるような気がして。気のせいかもしれませんが」
お待たせしました、と目の前に置かれた苺パフェを一瞥して、それから一期の方を見る。
「ふーん? 好きだよ、いちご」
「いちごが、ですよね」
「いちごがだよ。何か別のものを考えたりした? ねぇ、いち」