Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    shizuka_shi

    @shizuka_shi

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 75

    shizuka_shi

    ☆quiet follow

    三臨シャル+ぐだ♂
    戦闘シーンと抱っこを考えてた。供養。

    敵が懐から何かを取り出すのが見えた。
    「すまない、マスター!」
    シャルルマーニュは言うが早いか立香を抱き上げるとすぐさまその場を蹴って離れる。
    途端、さっきまで居た場所で大きな爆発が起こった。
    爆風を背に少しでも立香を隠すように庇いながらも、次の攻撃に備えて警戒は怠らない。立香もシャルルマーニュの邪魔にならないようにと肩に手をかけ身を寄せる。
    けれど、舞い上がる土煙がはれた先にはだれも残っていなかった。
    「逃がしたか……」
    シャルルマーニュは立香を地面へ降ろす。足が地面につくと背中を支えながら立ち上がり、立香の手が肩から離れてから支えを外した。
    「怪我はなかったか?」
    そう訊ねながら周囲を見回してみるが気配はどこにもない。聞こえるのも木の葉の擦れる音程度だ。
    これ以上ここにいても見つかることはないだろう。無意識に舌打ちが出そうになったが、事を起こす前に自覚して止める。
    「大丈夫。行こう、シャルルマーニュ」
    「ああ」
    立香はその場にはもうようはないとばかりにくるりと踵を返して歩き出す。
    敵も向かう先は変わらない。進んでいれば必ずやまた相まみえるだろう。
    爆破跡をきつく睨みつけて目をそらすと、シャルルマーニュは先を進む立香の背を追った。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💖💘
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    gohan_oic_chan

    PAST行マリ
    卒業後同棲設定
    なんか色々最悪です
    証明 朝日を浴びた埃がチカチカと光りながら喜ぶように宙に舞うさまを、彼はじっと見つめていた。朝、目が覚めてから暫くの間、掛け布団の端を掴み、抱きしめるような体勢のまま動かずに、アラームが鳴り始めるのを待っていた。
     ティリリリ、ティリリリ、と弱弱しい音と共に、スマートホンが振動し始める。ゆっくりと手だけを布団の中から伸ばし、アラームを止める。何度か吸って吐いてを繰り返してから、俄かに体を起こす。よしっ、と勢いをつけて発した声は掠れており、埃の隙間を縫うように霧散していった。
     廊下に出る。シンクの中に溜まった食器の中、割りばしや冷凍食品も入り混じっているのを見つけると、つまみあげ、近くに落ちていたビニール袋に入れていく。それからトースターの中で黒くなったまま放置されていた食パンを、軽く手を洗ってから取り出して、直接口に咥えた。リビングに入ると、ウォーターサーバーが三台と、開いた形跡のない数社分の新聞紙、それから積み上げられたままの洗濯物に囲まれたまま、電気もつけずに彼女はペンを走らせていた。小さく折り曲げられた背が、猫を思わせるしなやかな曲線を描いていた。
    13177