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    sweets_m0gum0gu

    @sweets_m0gum0gu

    銀魂のろくでなし2人が好き。
    ここに上げているものは高銀のみです。
    2021年のお空ファンタジーとのコラボをきっかけにハマりました。

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    sweets_m0gum0gu

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    高銀
    二人で買い出しに行った時のお話。
    全て終わってなんやかんやで一緒に住んでるif設定です。

    #高銀
    Takasugi x Gintoki

    甘い物は甘味だけではない高杉と買い出しに来た。

    「買うもんは全部買ったよな」
    「そうだな」
    「んじゃ、けーるか……あ、」

    帰ろうと顔を上げた瞬間、流行りのカフェの看板が目についた。

    「……行くのか?」
    「えっ、でもそんな余裕ねぇし……」

    語尾が小さくなってくのが情けない。
    今時の若い女子だって惜しみなく甘味に金使うってのに。

    「行くぞ」

    そう言いながら俺の袖を引っ張って歩き出す高杉。

    「ちょ、高杉くん?」
    「まだ日暮れまで時間あるだろ」
    「何、お前もお洒落な飲み物飲みたいの?」

    そう問うと、前を向いていた顔が振り返って俺を見る。

    「そういう事にしといてやらァ」

    あー……俺が行きたいから付き合ってくれるって事ね。
    こいつは昔からそういうところあるし……まあ、とにかく、優しさに甘える事にしよう。

    カフェで俺は呪文のような飲み物を注文し、高杉は珈琲を注文した後、休憩がてら外の椅子に座った。

    「んっま!」
    「幸せそうな面してやがんな」
    「ここのは久々に飲んだし、糖分が入る時はいつだって幸せなんだよ」

    高杉君の奢りだし、とまでは言わないでおいた。

    「昔から変わらねぇなァ」
    「俺が激辛しか食わなくなったら気持ち悪ィだろ?」
    「そうだな」

    飲みながら高杉の方を見る。

    「珈琲、好きなの?」
    「普通だ。メニュー見てもどれがいいのかわからなかった」
    「あー、じゃあ今度は俺のオススメ教えてやる」
    「テメェのオススメだと甘ェのだろ?」
    「和っぽいのもあるし、さっきみたいに言えば甘さも抑えられるぜ」

    そう言いながら珈琲を飲む高杉の表情は穏やかだった。

    「じゃあ、次来た時はよろしく頼まァ」

    +++

    その日の夕飯。
    神楽は早々に食い終えて風呂に行った。
    それを見計らって俺は冷蔵庫へ行き、こっそり作っていた物を持ってくる。

    「高杉、カフェのお返し」

    高杉の前に置いたのは煮物 。

    「お前、これ好きだろ」

    少し驚いた顔をして煮物と俺を交互に見ている。

    「……そんな見つめられるだけだと照れるから何か言ってくんない?」

    ほら、顔が熱くなってきちまったよ。早く何か言えよコノヤロー。あ、何か言う前に食ったよこいつ。礼とかないわけ?
    ったく、これだからボンボンはよー

    「銀時」

    不意に呼ばれて驚く。

    「え、何?」
    「やっぱりテメェの煮物は美味ェな」

    う、う……ストレートに言われると返事に困るんだけど。
    でもここはまあ、これしかないよな。

    「……どういたしまして」

    そう言うと気を良くした高杉は笑いながら煮物を平らげた。

    「こんな褒美があるなら甘味奢るのも悪かねェな」
    「じゃ、次は高級苺パフェ頼むわ」
    「なら俺は高級魚の煮魚が食いてェ」
    「テメ、調子に乗んな」
    「先に乗ったのはテメェだろ?」

    喧嘩のようなやり取りをしながら、こいつの好きな高級魚って何だっけなーなんて考える俺もこいつに甘いよな。
    ま、今度一緒に買い出しに行った時に聞けばいいか。


    *****

    高杉は銀時に甘味を買って与え、銀時は高杉に好きなおかずを作ってあげる話。
    というネタでした。
    互いにいっぱい甘やかして欲しい。
    出てきたカフェのモデルは⭐︎バです。
    呪文のような注文は検索したらたくさんあったので、銀さんにはとびきり甘々にしたものを注文して欲しいですね。
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    セツト

    MAIKING現パロで鳥使いの銀時です。

    野鳥でも友達感覚で接する
    どこに行っても鳥が寄り付く
    という設定で衝動書きしました。

    高銀要素ないけど高銀です。銀時は鳥と会話が出来て勝手に懐かれてしまいます。高杉は多分何かの出張とかから帰ってきてそのまま銀時を迎えに行ったら先に松陽先生が来てしまったという感じです!

    良かったら読んでね(*^^*)
    現パロ 鳥使いの銀時ピィィィィーーーーッ


    「…ありゃ?」

    響いた鳥の鳴き声を聞いて、銀時が空へ顔を上げる。視線の先に映ったのは一羽の大きな鳥。鳥は銀時が認識すると同時に降下する。その行き先は、銀時の元へ。
    大きな鳥がいきなり降りてきた事に驚いて周りにいた人達が急いで銀時の元から離れていく。人々に囲まれるように一人立つ銀時。その肩に降り立った。

    「あれ〜?なんでお前いんの?」

    降り立ったのは一羽の鷹。立派な黄金色の眼がよく映える茶色かがった黒色の羽毛。強く鋭い眼光に反して銀時の頬に擦り寄るような様は意外性が凄い。


    「ふんふん、あ〜、マジかぁ…え、嘘!?帰りたくねぇぇええええ」


    鷹を相手に受け答えをしていたかと思えば帰りたくないと突然嘆きをあげる銀時に周りはついていけない。するとそんな所に響いたのは凛としたテノール声。
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