朝のドマ 朝起きたら、台所からカチャカチャ食器が鳴る音がする。まどろみながら、この音を聞くのが好き。でも起きたらすぐに会いたい気持ちもあって、冷たいのを我慢してフローリングに足を降ろした。
「ケンチン、おはよう」
「おはよ。飯もうちょっと」
ちょっと着古してよれたスウェットに、ゆるく結んだだけの髪。こんなケンチン見れるのは、きっとオレだけ。
ケンチンはいつもオレに優しくて、そんなとこも大好きなんだけど。たまにこんな寝起きでぽやっとした時に、もっとめちゃくちゃにして欲しい、なんて思うことがある。
「ケンチン、今日さ、したぃ……ん、だけど」
ぺたりとおっきい背中に張り付いて、ぽそっとそんなことを言ってみる。夜ベッドでだったら簡単に誘えるのに、朝その気がなさそうな相手を誘うのは、なんで恥ずかしいんだろう。誤魔化すようにケンチンのスウェットに顔を埋めてたら、振り返ったケンチンから顎を掴まれて、目を合わされた。
あ、ギラついた目。と思う間もなく、キスで口を塞がれる。
「んっ……んんっ……んぁ」
すぐに舌が入ってきて、舌の裏を舐め回された。ケンチンにはオレの弱いトコロはお見通し。寝起きで渇いた喉が潤った気がして、オレもケンチンの舌に吸い付いた。ちゅうちゅうケンチンの唾を吸ってたら、ケンチンに腰を抱き寄せられて腰を押し付けられる。
オレ、キスだけで勃っちゃってる。思わず腰を引こうとしたけど、ケンチンの腕にがっちり掴まれていて抜けられない。そしたら押し付けられたケンチンのチンコも、勃ってることに気が付いた。
「ぁっ……♡」
オレ女じゃねぇのに、腹の奥が、ケンチン欲しがるみたいにきゅうっと疼く。
「マイキー」
「んんっ」
ケンチンのおっきい手で耳を塞がれて、頭の中でくちゅくちゅって口の中を舐め回されてる音が響く。変になっちゃいそうって思うのに、ケンチンはそれだけじゃ許してくれなくて、オレの太腿の間に足を割り込ませてチンコをぐりぐりと潰された。
「んーっ♡」
ちょっと痛いくらいの刺激に、声を上げたいのに口は塞がれてて、頭の中ではやらしい水音が鳴っている。
「はっ……けんちっ♡……やぇてっ♡」
「何言ってるかわかんねーよ」
舌が痺れてまともに喋れないオレを笑うケンチンに、触られてもない後ろの穴がひくついた。それに気付いたのか、ケンチンが両手でケツを揉みながら足でオレのチンコを摩る。
「んん〜〜っ♡♡」
最後はまたキスで口塞がれて、息もできない中トビそうなくらい気持ちよくてイった。
「脱がなくても分かるくらいイってんじゃん」
「ケンチンが触るからじゃん!」
オレのグレーのスウェットは、チンコのとこだけ色が変わってお漏らししたみてぇ。朝から台所で一人だけ恥ずかしいイかされ方した。悔しいから、跪いてケンチンのチンコ咥えてやった。