食事中髪を食っていたタビコの頬に触れ髪を退けると意味ありげに見つめられたので口付ける。ミートスパゲティの味が広がったと同時にタビコの顔が真っ赤に染まり、あれと思う前に渾身の力で顔をはたかれた。
「やだ!!!!」
やだ?!??!普段あれだけ性癖だ興奮だ大声で言っている奴が、やだ?!!?!
「すまない、タビコ、間違ってたか?」
「やだ!!!!!」
食べかけのスパゲティを放り出し自室に駆け込んでいくタビコを見て申し訳ない気持ちで一杯になる。当然想いあっているとはずという認識は思い込みであったようだ。後を追ってタビコの部屋に行くが、扉は固く閉ざされ物音1つ聞こえなかった。
「タビコ、急に嫌なことをして済まなかった」
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