食事中髪を食っていたタビコの頬に触れ髪を退けると意味ありげに見つめられたので口付ける。ミートスパゲティの味が広がったと同時にタビコの顔が真っ赤に染まり、あれと思う前に渾身の力で顔をはたかれた。
「やだ!!!!」
やだ?!??!普段あれだけ性癖だ興奮だ大声で言っている奴が、やだ?!!?!
「すまない、タビコ、間違ってたか?」
「やだ!!!!!」
食べかけのスパゲティを放り出し自室に駆け込んでいくタビコを見て申し訳ない気持ちで一杯になる。当然想いあっているとはずという認識は思い込みであったようだ。後を追ってタビコの部屋に行くが、扉は固く閉ざされ物音1つ聞こえなかった。
「タビコ、急に嫌なことをして済まなかった」
ドア越しに話し掛けるが返事がない。
「もう顔も見たくないだろう。家事はお前がいない時に済ませておくから安心しろ」
すんすん鼻息が聞こえてくる。もしや泣いてる?
「我輩はお前を好いているが、無理強いはできない。今日はもう帰る」
バン!!!と大きな音を立てて扉が開き、中からタビコが飛びかかってきた。首にぶら下がれて骨が折れると思ったらべちゃべちゃなキスをされる。
「私からするんだった!!!!」
首根っこを掴まれ部屋に連れ込まれ酷い目にあわされた。