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    肴飯のポイ箱

    @sakana2015414

    pkmnでkbdnとか、kbnとdndがわちゃわちゃしてるような話を書いてます。時々ホラーなものをあげるのでそこだけ注意です。

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    POIPOI 64

    肴飯のポイ箱

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    お題「大きさ比べ」
    ⏳1時間ジャスト
    ワンドロ開催いつもありがとうございます!凄く楽しく創作できるのもこのワンドロのお陰です☺️
    ※息をするように同棲しているkbdn
    ※kbnさんって手が大きいよねっていう話です

    あの手だったら色々なものを掴めるし撫でられるし、凄いなって思います。細かな作業は苦手で折り紙とかチャレンジして「ぬぁー!」ってキレて欲しい気持ちもある。器用なんだろうけど。

    #キバダン
    #kbdn

    大きさ比べ「(…珍しい。)」

     リビングのソファで仰向けになりながら本を顔の上に伏せ、珍しく居眠りしている彼を見つけて、好奇心からそのダラリと垂れ下がった右手をまじまじと眺める。同じポケモントレーナーとして活躍する彼の手は、所々小さな傷やペンだこはあるが、綺麗に手入れがされており爪も全て丸く引っかかりも無く整えられている。眠り込んでいる彼を起こさないように静かに膝をつき、そうっとその手を自分の両手で包んで持ち上げた。手の甲から手のひらとの色味の違う境目を指先でなぞりながらキバナの手をひっくり返し、その大きな手のひらと自分の手のひらを合わせて大きさを比べる。
     この大きな手が、ダンデは大好きだ。この手で触れられると、不思議なことにとても安心して幸せな気持ちになる。こんなに触ってもキバナは未だに起きる様子はない。それを良いことに、ダンデはキバナの手のひらへ頬を擦り寄せて幸せそうに笑う。少し冷たい指先の温度が、ダンデの頬の温度に触れて馴染んでいく。そんな些細な事でも幸せで愛しい。そんな気持のまま、最後手を離す前にと思ってキバナの手のひらへキスをすると、途端ガバリと体を起こしたキバナにそのまま彼の長い両腕で抱き付かれ、胸元へと引き寄せられる。バサリと本が床に落ちる音と同時に、彼のシダーウッドの香水の香りがふわりと鼻をくすぐる。
    「…あんまり、昼間から可愛いことしないで。」
    「夜なら良いのか?」
    「そうじゃ無くてぇ…はぁ、可愛いが過ぎる。」
    「君はいつも可愛い可愛い言ってくるな。」
    「可愛いんだもん。はぁー…オレさまのマホイップちゃん。マジ可愛い。」
     抱きしめたままの姿勢で抱え込んだダンデのつむじや額にキスをする。その唇の感触が擽ったくてむずがるダンデの髪や背中を手のひらでゆっくりと撫でて宥めていくと、直ぐにダンデはキバナの胸に催促するように擦り寄る。その動作もまた可愛い、とキバナは悶えて力一杯抱き締めたいのを我慢して手のひらで撫で続ける。
    「…キバナ。」
    「なに?」
    「…こ、この先はしないのか?」
    「して良いの?」
    「…意地悪。」
    「はー!マジ!マジでこれが無意識完全天然培養だもんな!かぁーっ!生きてて良かった!」
    「君、情緒大丈夫か?」
    「ダメ。だから、一緒にベッドに行こ?」
    「…………ん。」
     二人で寄り添うようにしながらゆったりとソファから立ち上がり、寝室へと歩みを進めていく。
     毎日マゴの実を煮詰めてドロドロに甘くしたようなやり取りを見せ続けられている手持ち達は、慣れたように二人を見送った。大人のポケモン達は小さなベビーポケモン達をバルコニーへと誘導し、遊び道具の入っている棚からポケボールを取り出した。あの様子じゃ多分暫く戻って来なさそうだし、せっかく普段忙しい二人がゆっくり過ごせる日の触れ合いを邪魔をしてしまっては忍びない。

    それでも、もうちょっと場を考えて触れ合って欲しい。

    ちょうだいちょうだいと、きゃらきゃらと飛び跳ねて強請るベビー達に鼻先でボールを優しく転がしながら、二人の見守り係筆頭のリザードンは胃に溜まった甘さを少しでも吐き出そうと深く長いため息を吐いた。そんなリザードンを労うように、空は雲一つなく穏やかな風が吹いていた。
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    💖💖💖
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    肴飯のポイ箱

    DONEREVELЯY2411「COUNT DOWN vol.2」の書き手クイズ企画に提出した作品となります。
    お題「催眠 付き合ってないキダ」
    開催中はドキドキとしながら過ごしておりました!すごく楽しい企画でした☺️✨ありがとうございました!
    夜空、星二つ ガラルにしては気持ちの良い、からりとした青空が朝から広がっている日だった。ブラックナイトに関する諸問題で暫く奔走を余儀なくされていたキバナは、ようやく業務もひと段落し始めた。屋外での作業は晴れの少ないガラルでは何よりも優先したい事柄だ。そんなこともあって、キバナは温かな陽気の中、ナックルジムの中庭で膝と頬を土で汚しながらせっせと植物の剪定に明け暮れていた。元が城ということもあり、一般の人々が立ち入らない場所には未だに当時の面影を残す部分が多い場所だ。キバナが居る中庭もその一つで、ナックルのジムリーダーが代々手入れをしていくことがいつの頃から習わしとなっていると聞いていた。初めてその役割を聞いた時には正直乗り気では無かったキバナだったが、元々好奇心旺盛な方だと自覚していることもあって、やり始めてみればなんだかんだと楽しみを見つけ出し、気付けば少しずつこだわりも持つようにもなってきた。
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    肴飯のポイ箱

    DONE12月オンイベ展示作品その②(新しいお話)
    みんなが寝静まった夜。こっそりひっそり楽しく過ごす不思議な生き物のキバナとダンデのお話
    「🎄ホリデー編🌟」
    ※ポ世界のクリスマス概念が曖昧な為、あえてクリスマスから正月までをホリデーと設定してお話をかいています。細かく考えず緩くお楽しみください🌟👻👻🎄
    それは賑やかな すっかり夜の帳が下り、静まり返ったとある家のキッチン。小綺麗に整頓されたそんな場所を小さな林檎程の大きさの何かが二つ、白い布を頭から被ってチョロチョロと薄暗いキッチンの中を動き回っている。
    「キバナ、息が真っ白だ!寒いなぁ」
    「今日も月が大きいなぁ。でも、流石に今日はみんな寝てるだろ」
     月明かりに照らされたキッチンを、キバナと呼ばれた大きい方がそれよりも少し小さなダンデの手を引きながらずんずん進んでいく。
     少し前にお菓子を貰ったキッチンは、同じように整えられていた。水切り籠にはジュラルドンとリザードンが描かれたカップが逆さまになって雫を落としていた。今日は、それ以外にもカラフルなカップや皿がたくさん並んでおり、いつもは食器棚の一番上で偉そうにしている白地に金の模様が入った大きな皿も、ピカピカに洗われて月の光を反射している。
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    肴飯のポイ箱

    DONEオンイベ開催、アンド素敵企画ありがとうございます!
    この作品は、12.3歳ごろの2人がナックルシティの片隅にあるとある喫茶店を舞台にわちゃわちゃとしていくお話となっています。
    ※両片想いほのぼのです。
    ※ガラル市民がたっくさん出ます。
    ※視点がコロコロ変わるお話です。
    少しでも楽しんでいただければと思います☺️
    とあるナックルの片隅で◆ライラック色の髪をした少年の回想

    「あ、チャンピオンだ!」
    「チャンピオン!」
    「何かイベントでもあったっけ?」
     困った。
    俺は、大きな街の真ん中で冷や汗を掻きながら、どうしてこんなことになったのかをひたすらに考えていた。
     今日は午前中にシュートでのチャリティイベントに参加した。午後はスポンサーの会社が行うガーデンパーティへの参加が予定されていたが、そちらが主催者側の事情でのキャンセルとなったので、突発的に午後は丸々オフとなった。予定されていた休みより、こういうイレギュラーな休みって得な感じがして俺は好きだ。せっかくだから前々から欲しいと思っていた物を買おうと意気込み、勢いのままユニフォームで飛び出した。自分なりに人目が少ない道を探しながら、地図アプリと睨めっこ。しかし、俺の努力も虚しくうっかり路地から大きな通りへと出てしまった。途端に集まるキラキラとした眼差しの人、人、人。応援してくれる人達の期待の眼差しを裏切ることはできず、突発的に始まってしまったファンサービス。握手に写真、サイン。もみくちゃにこそされないけれど、このままだと行きたい場所に行けないまま休みが終わってしまう。顔には出せないが内心焦りつつも人混みは消えるどころが増えていく。どうしたものかと困っていると、人混みの奥から良く通る声が聞こえて来た。
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