悪魔パロ・中……いつも、同じ夢を見る。
俺はあの日、部屋に入った時に、あいつと出会った。
そうして、何も分からないままに家中のバトラーが一人残らず殺されて行った。
でも、確実に何かがおかしい気がしていた。
記憶の空白があるような気がするんだ。
忘れられる筈の無い事を、忘れているような……
「……」
その記憶をあいつに奪われたのなら、取り戻すまでは終われない。
そして……あのクソッタレな犬を八つ裂きにしなければ……俺の気は治らない。
隣で魘されているこの羊も……全部の悪魔を狩るまでは……終われない。
……契約する羽目になってから何日、何ヶ月経っただろうか。
最近、自分の考えが凶悪になって来ているような気がして、密かに怯えている。
どの部分をどのぐらい痛め付ければより悪魔が苦しむか、痛がるかが分かるようになって来た。
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