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    フィンチ

    @canaria_finch

    🔗🎭を生産したい妄想垢

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    フィンチ

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    付き合ってないふたりのとある配信後のやり取り

    #Sonnyban
    sonnyban

    太陽と月の間で SNSに就寝のメッセージ送信したところでボイスチャットの着信を知らせる音が鳴り始める。誰からだろうと確認すると、そこに表示されていた名前はつい先ほどまで一緒にゲームを楽しんでいた相手―アルバーンのものだった。配信上では言いにくいことでもあったのだろうか。いや、それにしたって事前のお伺いもなしにいきなりかけてくるのは彼にしては珍しい。こちらはいつかけてきても構わないというのに。そんなことを思いながらサニーが通話を繋げると、耳に届いたのは申し訳なさそうな謝罪の言葉からだった。
    「あ、あの、ごめんね、いきなりかけて」
     緊張している時とよく似た様子に大丈夫だと声をかけると安心したような気配が伝わってくる。どうかしたのかと用件を聞いてもいいが、今はどちらかというとアルバーンから話し出してくれるのを待ちたい気分だ。先を促すのではなく少し待ってみようか。そうして数秒ほど様子を伺っていると、言いにくそうにしながらも再びアルバーンが話始めた。
    「…その、ちゃんとサニーに言いたくて」
     何を、と聞き返すことはせずに黙ってその先に続く言葉にサニーは耳を澄ませる。すると、聞こえてきたのはどんな感情がこめられているのかが手に取るように分かるような声だった。
    「今日は来てくれてありがとう。……すごく楽しかったし、嬉しかった」
    「っ…」
     なんて可愛らしいことをしてくれるのだろう、ふたりの時に改めて伝えにきてくれるなんて。自分の魅せ方をよく知っている彼だからこそ、分かりやすく喜び感じさせてくれた先ほどまでの時間だけでも愛しさで心が満たされたというのに、それ以上のものを与えてくれるとは。
     感極まってサニーが咄嗟に言葉を返せずにいると、数秒の沈黙の後にアルバーンは照れ隠しをする時の口調で通話を切り上げようと早口で喋り始める。
    「えっと、それだけ!おやすみサニー、よく寝てね」
     この勢いで通話を切らせてはいけない。引き留める為にサニーがしたのは、たった一言名前を呼ぶこと。
    「アルバン」
     少しばかり戸惑ったようになに?と返事をしたアルバーンに、サニーが伝えたのは胸の中にあるシンプルな言葉だった。
    「俺も楽しかったよ、いい一日を」
     言い出したらキリがない。この溢れんばかりの想いが全て伝わればいいのにと思わなくもないが、飾りつけた言葉よりも自然と胸の内に在ったものを今は伝えたい。きっとそれが、一番いい。
     すると僅かな間を置いて、小さく短い返事だけが返ってきた。
    「っ……うん」
     記憶の中のはにかんだ顔が声にあわせて控えめに頷く。そしてもう一度だけおやすみの言葉が聞こえたかと思うとすぐに通話は切れてしまったが、サニーはしばらくパソコンの電源も落とせずにいた。
     背もたれにだらりと体重を預けてもたれかかり、天を仰いで大きく息を吐く。満ちるどころかこれでは溢れてしまう。
    「……俺ちゃんと寝れるかな」
     そんな自嘲めいた独り言を零してからのろのろと身体を起こすと、画面に残った彼のアイコンを指先で撫ぜてからパソコンの電源を落とすのだった。
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    フィンチ

    DONEふわっとしたMHパロ、ガノレク🔗×アイノレー🎭の馴れ初め
    仲良くなれるかな? とある村のアイルーキッチンで働き始めたアルバーンには悩みがあった。仕事自体は新入りということもあって覚えることも多く大変ではあるが違り甲斐がある。コック長は厳しくも懐の大きいアイルーであるし、手が足りてないようだと働き口として紹介してれたギルドの職員も何かにつけて気にかけてくれている。それならばいったい何が彼を悩ませているのかというと、その理由は常連客であるハンターの連れているオトモにあった。
    「いらっしゃいニャせ!ご注文おうかがいしますニャ」
    「おっ、今日も元気に注文取りしてるなアルバにゃん」
    「いいからとっとと注文するニャ」
     軽口を叩きながらにっこりと愛想の良い笑みを浮かべてハンターを見上げるアルバーンは、傍らに控えているガルクからの視線にとにかく気付かない振りをする。そう、このガルクはやってくるとずっとアルバーンを見てくるのだ。しかも、目が合っても全く逸らさない。ガルクの言葉など分からないから当然会話も成立しない。初めて気付いた時には驚きつつもにこりと笑いかけてみたのだが何か反応がある訳でもなく、それはそれは気まずい思いをした。だからそれ以来、気付かない振りをして相手の出方を窺っているのだが、今日も変わらずその視線はアルバーンを追っているようだった。
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