紫音「やぁみんな！楽しい楽しい作戦会議の時間だよ！」
雪音「今日もお前たちの働きで多くの人間を救えた。ありがとう。疲れているところ悪いが次の依頼の話をしたくこうして集まってもらった」
陽「雪音くんも依頼で外に出て疲れたでしょう？だから気にしないで」
雪音「ああ、ありがとう」
梓白「それで呼ばれたのがこのメンバー？」
雪音「そうだ。今回はこのメンバーで動く」
樹「なんか珍しい組み合わせですね…？」
京「うんうん、いつもと全然違うね！」
花依斗「本題に入れ」
紫音「はいはい、じゃ、僕から説明しようかな。これを見ながら聞いてほしいんだけど、最近この廃墟から強い生体反応がいくつもあるらしくてね。その調査の依頼が来ているんだ」
梓白「ふーん。内容からしてこれは一般の組織や個人の依頼ではないね？」
紫音「さすが、鋭いね。今回の依頼主は自治体のトップからの直々なご依頼だよ」
樹「そ、そんなにすごい人がここに来たんですか…？」
京「へー、えらい人も俺たちのこと知ってるんだね！」
紫音「僕達、巷では結構有名人だよ？政府や自治体に目をつけられるくらいにはね。限られた人間だけがここに来ることができて存在が曖昧だから大騒ぎにならないだけ」
花依斗「反応がいくつもある、と言っていたな。ということは調査の対象はひとつとは限らないと？」
紫音「もう事前にいくつもと言われているからねぇ。それにこの人数を配置するわけだし」
陽「メンバーもそのトップさんのご指名なの？」
雪音「このメンバーは紫音や朱優が選定した。戦闘に特化したメンバーとのことだ」
梓白「はいはい、質問。戦闘に特化したメンバーならギベオンでもよかったんじゃない？なぜこのメンバーにしたの？」
雪音「ああ、それなんだが…」
紫音「おもしろそうだからいつもと違う組み合わせにしてみた」
樹陽「は、はぁ…」
京「そーなんだ！」
花依斗「…くだらねぇ」
梓白「ふふ、いいね。俺、そういうノリ嫌いじゃないよ」
紫音「ふふ、でしょ？君ならわかってくれると思ったよ」
陽「このマップを見るからにそこそこな広さがあるけどここは元はどういう場所だったのかな？」
紫音「表向きは病院。だけど一部研究施設でもあったみたいだよ。…生物実験の」
樹「…」
雪音「樹？どうしたんだ？」
樹「僕…辞退してもい…」
紫音「だーめ。君も一緒に行くよ」
樹「無理です。僕は無理…」
京「いつき、一緒に行かないの？」
樹「廃病院なんて出るに決まってるじゃないですか…！」
花依斗「もう反応が確認されているんだ。出るに決まってるだろ」
樹「僕が言いたいのはそういう事じゃありません！」
雪音「どういうことだ…？」
樹「…おばけ出るじゃないですか」
陽「おばけ…？」
樹「異型種なんて倒してしまえば終わりです。だけどおばけはそうはいきません！」
梓白「ふふ…ふふふふ…」
紫音「ふふ…あはは！」
樹「ちょっとそこ！笑い事じゃないですよ！」
紫音「いやぁ、ごめんごめん。何を真剣に言うのかと思ったらおばけって…ふふふ」
梓白「君、戦闘では心強いのにおばけ嫌いは相変わらずなんだね？」
樹「当たり前じゃないですか！あんなのとは分かり合えません！」
花依斗「…まず分かり合おうとするな」
陽「ふふ、花依斗くんがさっきから樹さんにさらっとつっこむのおもしろいね」
雪音「なら俺と行こうか」
樹「…え？」
雪音「俺がお前を守ってやる」
樹「ゆ、雪音くん除霊とかできるんですか…？」
雪音「できない」
樹「えぇ！？じゃあどうしてそんなこと…」
雪音「除霊はできないが異型種以外の気配を感じた場合も倒せばいいのだろう？お前に何かあったら俺が責任を取ろう。そうすればお前も来てくれるか？」
梓白「言ってることはかっこいいけど結局パワープレイなんだね」
花依斗「…こいつ見えない存在に攻撃が当たると思っているのか…？」
陽｢雪音くん、やろうと思えば除霊とかもできちゃいそうだけどね｣
雪音「それに出るとは限らないからな」
樹「…なんか雪音くんに言われるとなんとかなる気がする」
梓白紫音陽花依斗「ちょろいな…」
京「じゃあ今回俺はいつきと一緒に行けないの？」
雪音「お前と樹と3人で行くこともできる。紫音。お前は別のやつと組めるか？」
紫音「え〜〜〜…うーん…わかった」
雪音「ありがとう」
梓白「君と京は分散した方がいいんじゃない？戦力的に」
雪音｢それもそうか…」
京「うーん、そっかぁ。じゃあかいと！一緒に行こ！」
花依斗「…は？」
梓白「おや、君がご指名とは珍しいね？」
京「うん！この中だとかいとが1番組んだことないから！」
花依斗「意味がわからん」
梓白「京もいつもと違う組み合わせを楽しみたいってことでしょ」
京「うん！」
紫音「ふふ、じゃあ君は僕と組もうか？」
陽「お、お手柔らかに…」
紫音「それはこっちのセリフ。頑張って君について行くね？」
陽「僕は紫音くんのすごい作戦に期待してるね？」
紫音「梓白はこんなことしない！とか怒らないでね？」
陽「そんなこと言わないよ！？」
紫音「ふふ、冗談。君の反応おもしろーい」
梓白「さてさてリーダー様？俺はどうしますか？」
雪音「ああ、お前は…」
花依斗「お前はこっちだ」
梓白「えぇ？」
京「しろも一緒！」
梓白「俺がここ入ると戦力の偏りすごいことになるけど？」
花依斗「お前が入ったところに戦力が偏るのは当然のことだ」
梓白「ま、それもそうだね。それで、わざわざ俺を指名した理由はちゃんとあるのかな？」
花依斗「この犬の扱い方がわからん」
京「( *´꒳`*)？」
梓白「ああ、ふふ、京はちゃんとできたらたくさん褒めてあげれば大丈夫」
京「えへへ、練習で頭撫でてみる？」
花依斗「…」
京「(´✪ω✪`)」
花依斗「…」
京「いたぁ！？うー、デコピンされた…」
花依斗「ふん、そう簡単に撫でてやると思うな」
京「かいとにちゃんと頭撫でてもらいたいから俺超頑張る！」
花依斗「ああ、俺に褒められるよう励め」
梓白「君たち普段からこういうことしてんだから普通に仲良いじゃん」