こたつに入ってチョコレートケーキを食べながら暁人の七五三の写真を見ている。
「いや雑すぎるだろ」
「何が?」
「何がってわけじゃねえが……こう、雑だろ」
同じ言葉を繰り返すKKに暁人は首を傾けた。
こたつは高騰する電気代を少しでも節約するために安く入手したもので一人暮らしで暁人くらいしか来訪しないというかさせないKKの家にはちょうど良いサイズだ。
こたつ布団も安価なものですませているが、暁人が肌触りと洗濯できることを重視したので入ってみるとこれがなかなかいい。こたつ初体験だった暁人は時々コタツムリ(KKの命名だ)になって寝かけてKKにベッドにつれていかれるほど愛用している。
一度ここで事に及んだ時は暑さで死にかけたが。以降はKKが必ず電源を切るので逆にそれが合図になってしまった。
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