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    あつあげ

    冴えない発達中年の、だいたい懐古録。
    絵は数学並みに分かんないし苦手。過去の屈折したアレコレをお焚き上げ。
    コメントはスカスカ&毒多め(うっかりなネタバレも有るかも)、ご注意ください。
    迷い込んだ方ごめんなさい。

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    あつあげ

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    駄作ファンタジー小説。いちおうBL。
    よくある話。よくある転生もの。

    大昔に、人目を気にしすぎて積みも出来なかった黒歴史を今更積みあげているという…

    #駄作
    sendagi
    #オリジナルBL
    originalBl

    どっかの魔界の魔王城-その4- この世界の魔界には、魔王城しかない。
     あとは、荒涼とした地に無数の魔物がうろついているだけである。


     元気な犬耳の少年が、魔王城のグラウンドを全速で駆ける。彼は暗い紫色の耳と尻尾をもつケルベロスだ。
     勢いよくサッカーボールを蹴り、ゴールを決めた。
    紫津シヅ、そろそろ休憩するぞ」イフリートが少年に声をかけた。
    火村ほむらさん、あとちょっとだけ!」尻尾がブンブンと揺れる。
    「俺が疲れてきたの」ほら行くぞ、とシヅを木陰に促した。
     昼が近づき、蒸し暑くなってきた。
     大木の太い枝にウンディーネが座っている。ポテチを摘みながら、二人の様子をぼんやりと眺めていた。クーラーボックスに入っている冷たい水のボトルを、遠隔操作テレキネシスで二人に渡す。
    「お疲れ。食べる?」「うん! ありがとイサナ」シヅは嬉しそうにポテチを食べる。
    「一緒に運動しようぜ」と火の精霊。「僕は走るよりも泳ぐほうが得意なの。暑いし」と水の精霊。
    「そのうち足が退化するぞ。あ、もう一つくれ」
     他愛のない話をしながら木陰で休憩をとった後、怠惰な水の精霊も渋々加わって、もうひと汗かいた。

     木陰のほうへと、ピンク髪のギャルが小走りで駆けてきた。ポニーテールが揺れる。その前方を二頭の黒い子犬が走る。赤い目の「アカメ」と、青い目の「アオメ」だ。有事の際には成犬の姿で戦う。シヅの頼れる相棒だ。
     後ろから、大きなバスケットを持った白衣の男が追ってきた。
    八重やえちゃーん、忘れ物だよー」
    「俺をちゃん付けで呼ぶなっつってんだろ、よう!」ツリ気味の猫目が更に細くなる。「そんな八重君も可愛いなっ」何度ぶっ飛ばしても懲りない。大事な忘れ物を従兄からひったくり、大好きなしーちゃんの元へと急ぐ。
     皆でピクニックを楽しんだ。

     時は少し遡る。
     いとこ同士で話し込んでいたら、子犬達が早く早くと猛ダッシュした。八重は慌てて追いかけて、バスケットを忘れてしまったのだ。
    「もぐ、もぐもぐ……」
     意訳: 八重君はラミアの男の子だけど、普段は人の姿をしているよ。蛇の足が可愛くないから嫌なんだって。
    「しーちゃんは俺の嫁」が口癖で、シヅ君が大好き。勿論ワンちゃんもね。
     それにしても唐揚げ美味しいな。

     植物の精ドライアドは、特に草食ではない。
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    あつあげ

    MOURNINGあまりの暑さで、設定が夏になったRPG風の短編。
    一泊二日の中世風ファンタジー。約4000字です。
    長文乱文駄文で失礼します。興味があればどうぞ。

    ゲーム「マシンナイト」に感化されて昔ウディタで自作したRPGが元。
    (しょぼいけど)完成させたが、いらないデータと一緒に誤って消した。
    後日、修正しようとした時に気付いて泣いた。

    データつくるのが面倒で省いた箇所も加筆してみたよ。
    かぎたん    *  1  *

     どこかの世界の、最果ての農村サイハテ村。
     ある夏の朝。村外れにある大きな家。
     そこに一人の少年が帰省した。彼は玄関の前で、手紙を見つめていた。
    「キースへ
     この手紙を読んでいるという事は、また鍵を忘れて帰って来たのね(母より)」

     時は少しだけ遡る。
     スペアの鍵を鉢植えの下に隠しておいたはずと、たかをくくっていた少年。慣れた手つきで鉢を持ち上げるが「無い!」
     代わりに置き手紙があった。滲んだインクには母のうんざりも滲み出ていた。

     鍵を忘れがちな少年が、この物語の主人公キースである。学園都市で剣術を専攻する剣士のたまご。人としてもヒヨッコ。家の鍵をまた宿舎に置きっぱなしにして、忘れてきたのだ。
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    あつあげ

    MOURNING元々は絵の練習用に作ったキャラ達。活かされる事はなかったので供養。
    一応は髪色等ばらけるようにしたつもり。

    誰か描いてくれんかなー(妄想)。見た目とか説明不足な箇所は好きに解釈してもらって(服とかも)、公開するならこのサイト内だけで。
    ※※※もし実行しても当方は一切の責任を負いませんのでご注意下さいませ※※※
    どっかの魔界の魔王城-世界観&キャラ設定-<世界観>
     
     舞台は、どこにでもありがちな架空の世界のひとつ。
     魔王城の管理人と、ひょんなきっかけで城の住人となった転生男子たちの、些細な日常とか愛のしょうもない頭の沸いた小話。

     遥かむかし。
     天上の神々が原初の人間を創り、楽園で飼っていた。そのうち、持て余して追放。人間は「地上」という壮大なケージで繁殖し、大小の軋轢を生んだ。
     その負の感情が瘴気となり充満し、人間には見えない魔物の形をとった。瘴気の魔物は本能のままに人間を存在ごと喰らい、抹消する。

     天上人は魔物がやがて知恵を持ち侵攻してくる可能性を危惧した。そこで無人の魔界に、瘴気を処理する「魔王城」と呼ばれるプラントが作られた。
     地上から瘴気を吸い上げ、魔界に魔物を発生させるしくみ。魔物同士の潰し合いによる自然淘汰を想定している。
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