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    カイネ

    @kainefry0

    成人済/fryとgrc・pngの夢女/腐カプ✗
    ⚠up後もたびたび作品の加筆・修正をします⚠
    fry落ち長編【二度、恋をする。】
    1〜4→ゼロ執の順番にお読みください。

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    カイネ

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    fry落ち(たまに📖沿い)
    夢主設定→教師 fryの高校の同級生 両片想いのまま卒業
    #decnプラス #decn夢

    #decnプラス
    decnPlus
    #decn夢

    二度、恋をする。1
    【喫茶 ミチクサ】
    コーヒーの香りが漂う店内にマスターの宮本とカウンター奥に座る女性が1人。宮本はコーヒーカップを拭きながら女性へと視線を向けた。女性は真剣な眼差しを左手の文庫へと落とし、その世界にのめり込んでいるようだ。宮本にはどんな物語を楽しんでいるのかまではわ分からなかったが、女性の真剣な表情を見ているこの時間が嫌いではなかった。ふと、文庫のページが残りわずかな事に気付き、宮本の口から小さなため息が漏れた。ペラ…ペラ…と読み進められていく物語。そして女性は最後の行を読み終えると静かにそれを閉じると『ふぅ…』と息を漏らした。どうやら今、体験し終えた物語に満足しているようだ。しばらくのあいだ、余韻に浸っていたが文庫を鞄の中へ戻すとカップに残った僅かなコーヒーを飲み干しカウンターから腰をあげる。そしてレジでコーヒー代を払うと女性は『ごちそうさま』と礼を告げ、ミチクサを後にした。女性の名前は、【ミョウジ ナマエ】。帝丹高校で国語を教えており、生徒からは親しみを込めて【アダ名】ちゃん先生と呼ばれる事もあった。趣味は、静かな喫茶店を見つけてはそこで読書する事。先程まで居た【喫茶 ミチクサ】はここ最近贔屓にしている店だった。雰囲気も良く、コーヒーが美味しい。学校が休みの日はこうして米花町の喫茶店を渡り歩いている。なので、帝丹高校の学生と出会う事も少なくはない。

    帝丹高校2年生の毛利蘭と鈴木園子は明日から始まるテストの勉強をするべく【喫茶 ポアロ】を訪れていた。入口から一番近い窓際のテーブル席を陣取り、ありとあらゆる勉強道具を広げる園子と勉強している教科だけを置いている蘭。そしてオレンジジュースを飲みながらそれを見守るコナン。「もぅ!わけわかんない!」園子は持っていたシャーペンを放り出し、テーブルへ突っ伏した。「園子…テストは明日からだよ?ちゃんと勉強しなきゃ…。」「だってわけがわからなくなってきちゃったんだもの!あー!もぅ!こんな時、アダ名ちゃん先生がいたらなぁー!」「もぅ…園子はミョウジ先生をアテにしすぎだよ。」蘭は呆れた顔で園子を見るが当の本人はこちらにやって来た安室透へと視線を向けていた。「盛り上がってますね。」「安室さん!」「テスト勉強ですか?」テーブルに広げられた教科書やノートを指差し、安室は首を傾げる。「明日からテストなんですけど、はかどらなくて…こんな事ならちゃんとアダ名ちゃん先生の話聞いとけばよかった…。」はぁー…と再びテーブルに突っ伏す園子に蘭とコナンは苦笑いを浮かべた。「その“アダ名ちゃん先生”とは?」「私達、2年B組の副担任でミョウジナマエ先生って言って、園子はアダ名ちゃん先生って呼んでるんです。」「ほぉー…」「アダ名ちゃん先生は優しくて、美人って言うより可愛い小動物系って感じで、男子にも女子にも人気の先生なんでs…って!今そこ通った人、アダ名ちゃん先生じゃなかった?!」蘭の隣に座るコナンには良く見えなかったが、窓側に座る蘭もミョウジ先生だったと頷くところを見ると見間違いではないようだ。「神は私達を見捨てなかった!」園子はそう叫ぶとポアロを飛び出して行く。蘭とコナンは再び苦笑いを浮かべた。

    ナマエは名前を呼ばれたような気がして振り返った。髪とロングスカートがふわりと風に舞う。「あーよかった!アダ名ちゃん先生だった!」『鈴木さん?どうしたの?』「そこの喫茶店で蘭とテスト勉強してたらアダ名ちゃん先生の姿が見えて…あの~それでもしよかったら~…」園子の言わんとしている事に気付いたナマエは少し困った顔をしたが、すぐに微笑み『今回だけ特別ですよ?』と答える。園子はナマエの腕に腕を絡ませ、ポアロまでの道を戻り始めた。

    「たっだいまー!」ポアロの入口が勢い良く開かれ、ドアベルがカランコロンと鳴り響く。「おかえりなさい、園子さん。」安室は帰って来た園子を笑顔で迎えると園子の後ろにいるナマエにも声を掛けた。「いらっしゃいませ!」いつもと変わらず微笑む安室に何故か驚いた表情を浮かべるナマエをコナンは見落とさなかった。『………ふ「初めまして!ここポアロでバイトしてる安室透と言います。」何かを言いかけたようなナマエの言葉を遮り、安室はにこにこと笑顔を浮かべ、自己紹介を始める。『あむろ、とおる…さん、ですか…。』「安室さんは探偵で、蘭のおじさまに弟子入りしてるのよねー!」「はい!何か困り事がありましたら気軽に声を掛けて下さいね!」安室と園子の勢いに圧倒されながらナマエは蘭とコナンの座るテーブル席へと案内され、腰をおろした。「メニュー表どうぞ!」安室から手渡されたメニュー表を受け取り、軽く会釈する。そして「注文が決まったら声掛けて下さいね。」と言い残し、テーブル席を離れて行く安室の後ろ姿をチラリと盗み見した。「ねぇ、お姉さん!」ふいに可愛らしい声に呼ばれ、ナマエは視線を安室から目の前に座る少年へと向けた。『え…とボクは?』「ボクは江戸川コナン!蘭姉ちゃんの家でお世話になってるんだぁ!」コナンはそう言って「えへへ」と笑う。『江戸川コナンくんね!初めまして、私はミョウジナマエです。帝丹高校で毛利さんと鈴木さんのクラスの副担任をしています。よろしくね。』「うん!よろしくね!(はは…俺の副担任でもあるつーの…)」心の中でそんな事を考えながらコナンは再び口を開く。「ねぇねぇナマエお姉さん!」『何かな?江戸川くん。』「ナマエお姉さんさ、さっき安室さんの事を見て驚いてたよね?ねぇーどうして?」コナンの問い掛けに対して、心なしか蘭と園子も前のめりになってナマエの返答を待つ。「はっ!もしかして安室さんにビビビと来ちゃったんじゃあ?!」「ビビビって…園子…。」『ち、違いますよ!』園子の早とちりに慌てて口を挟むナマエの頬が赤らみ、増々怪しいと睨む園子。ナマエは園子からメニュー表へ視線を落とし口を開いた。『高校の時の…同級生に似てたものだから、驚いちゃって…。』「もしかして!その人の事が好きだったとか?!それで淡い恋心を思い出しちゃったのね!アダ名ちゃん先生…カワイイー!!」園子はそう言って隣に座るナマエの身体に抱き着く。ナマエは『そんなんじゃない』と弁解するも、まったく話を聞こうとしない園子に『さっさとテスト勉強しましょう!』と言い、教科書で火照った頬を隠してしまい、園子はつまらなさそうに「はーい」と返事を返す。そんなやり取りを背中越しに感じていた安室の口角が上がっている事には誰も気付いていなかった。

    2
    テスト期間中と言う事もあり、早めに仕事を終えたナマエは【喫茶 ポアロ】に向かっていた。グレーのジャケットに白色のニット、黒のパンツに身を包んでいるため寒くはないが、時折吹く冷たい風が頬を撫でる。髪が風に舞い上がり、前が見えにくくて仕方がなく思わず目を瞑った。『わっ?!』目を瞑った瞬間、額に何かが当たり思わず声が漏れる。ナマエは慌ててその何かをキャッチすると、それはタクシーのレシートだった。『何だ、レシートか…。』変な物が当たったのではなくてよかったと胸を撫でおろしていると前方より聞き覚えのある声に呼び止められた。「ナマエさん!」『あ、安室さん?』今から行こうとしていた店【ポアロ】で働く安室が駆け寄って来る。「すみません!それ僕のなんです。」安室はそう言うとナマエの手の中にあるレシートを指差した。『え?あ、どうぞ。』ナマエはレシートを安室に渡すため、手を伸ばした。安室もそれを受け取るために手を伸ばす。互いの指がレシートを掴んだその時、ナマエは後方より大きな衝撃を受け、身体が前へと押し出された。そしてその力に逆らう事が出来ないまま、安室の腕の中へとおさまる。どうやら後方より歩いて来た人とぶつかってしまったようだがその光景は、傍から見ればまるでナマエから抱きついているようにも見えた。『ご、ごめんなさい!痛くなかったですか?』慌てて離れようとするナマエの肩に優しく触れ、安室は「大丈夫ですよ」と微笑む。「ナマエさんこそ痛いところはないですか?」『大丈夫です。』ナマエはそう答えると今度こそ安室から離れ、改めてレシートを見た。『そのレシート…大切な物なんですか?』「え?…あぁ、まぁ。」安室はそう返事を返すとレシートに視線を落とす。そしてしばらくのあいだそれを見つめていたかと思うとおもむろに顔をあげ、にっこり微笑んだ。「ナマエさん…あなたのおかげで助かりました!」『どう致しまして?』何をどうやって安室を助ける事が出来たのか理解できないナマエはやや疑問形で返事を返した。「ところでこれから時間あります?」『はい?』

    「ちょうど観たかった映画のペアチケットを貰ってどうしようかと思ってたんですよ!」安室は愛車であるRX-7のハンドルを握り、住宅街を抜ける。『私もその映画観たいと思ってましたが、ご一緒するのが私なんかで本当にいいんですか?』「“私なんか”なんて言わないで下さいよ。あなただから誘ったのですから…。」そう言ってウインクを飛ばす安室の様になっている動作にナマエの頬が思わず赤らんだ。「ところでナマエさんはこの映画の原作を読まれた事はあるんですか?」『学生の頃に読んだ事ありますよ。安室さんは?』「僕も学生の頃に読みました。ラストが衝撃的で…って…困ったな…。」安室はそう言うとクラクションを2回鳴らす。狭い路地の真ん中にチーター宅配のクール便が止まっているのが確認出来た。「すみません。道を譲ってもらうのでちょっと待ってて下さい。」安室はそう言って車から降りると宅配車の近くにいる業者の男達に声を掛ける。車内からその様子を窺っていると宅配車のコンテナ部分に数人の子どもの姿が確認できた。どう言う事か理解出来ないでいると、今度は安室の放ったパンチが男のみぞおちにヒットする。目の前で繰り広げられる光景にナマエの空いた口が塞がらない。気付けば安室の手によってガムテープで拘束された二人の男が地面へと座らされていた。

    「でも今日は遠慮しておくよ…用もあるし………さて、お待たせしました。」安室はRX-7に乗り込むとシートベルトを締め直した。『あの……子ども達は大丈夫なんですか?』拘束された男達を前に笑顔で会話をする子ども達を見ながら眉をひそめる。「えぇ。大丈夫ですよ。警察にも連絡を入れました。それにコナンくんが居ますしね。…さて、この道は通れなさそうなので一旦大通りに戻りますね。」そう言うと安室はハンドルを握り、シフトレバーをReverseへと入れ、RX-7をバックさせる。
    コナンとフードを深く被った灰原はその様子をじっと見つめていた。「隣に女の人を乗せてたみたいだけど…誰なの?」「帝丹高校の教師で、俺や蘭の副担任だ。名前はミョウジナマエ。」先日のポアロでのやり取りを灰原に説明する。灰原は顎に手を当てしばらく考えた後に顔をあげ、口を開いた。「話を聞く感じ組織の人間ではなさそうだけど…。」「あぁ…あの驚き方も本当に知り合いに似てた可能性が高い。」「自分に似た人間は世の中に3人はいるって言うしね…。まぁ気にかけておく事にこした事はないわね。」灰原の言葉にコナンは小さく頷き、「あぁ」と呟いた。

    午後10時過ぎ。ナマエが住むマンションの近くに車を寄せ、ハザードを焚く。街灯がRX-7を照らし、お互いの顔の輪郭が浮かびあがる。「今日は急に誘ったにも関わらず、ありがとうございました。」『こちらこそ!映画とっても楽しかったです。夕食もご馳走になってしまって…。』「いえいえ。僕も映画の感想を語りながら食事が出来て楽しかったです。」先程の事を思い出しながら安室は目を細め、肩の力を緩める。そんな安室の隣でナマエは出会ったばかりにも関わらず、昔からの友人といるような心地良さを感じていた。元同級生である彼に似ているからなのか、それとも安室の人柄なのか…。「またポアロにも来て下さいね。」『はい、必ず。』ナマエはそう返事を返すとシートベルトを外し、インナーハンドルへと手をかける。そしてドアを開け、再度お礼を告げた。軽く頭をさげ、安室に『おやすみなさい』と伝える。安室も「おやすみなさい」と返し、ナマエが無事にマンションの中へ入るのを確認すると愛車を発進させた。ハンドルを握りながら今日の事を思い出す。「(ふっ…映画を見ながら表情をコロコロかえるところはまったくかわってなかったな。)」降谷は久々に心が穏やかな気持ちで満たされていると感じていた。ナマエとポアロで再会した時、一瞬自身の今の状況を忘れ、気持ちを曝け出してしまいそうになった事に苦笑いを浮かべながら降谷はさらにスピードをあげる。近日決行されるバーボンとしての仕事にため息を漏らしそうになるのを堪え、アクセルを踏む。次々と車を追い越し、安室名義で借りているマンションに向けてRX-7を滑らすように走らせた。

    ○名前変換サイトで連載していた作品です○
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    Replies from the creator

    カイネ

    MOURNINGpng夢(?)
    ⚠タヒネタ・夢主コロしてます 鬱展開苦手な方は注意⚠
    #decnマイナス
    書きたいひとコマを書いただけ。4⚠閲覧注意⚠目の前には同僚Aが横たわっていた。しつこく言い寄られ、ただ軽く突き飛ばしただけなのに動かなくなった同僚Aと突き飛ばした感覚の残る両手を交互に見つめ、ナマエは歯をガチガチと震わせる。どうしようどうしようどうしよう…頭の中で警告が鳴り響くが足がすくみ、身体は動かない。「ナマエ?」不意に背後から声を掛けられ、ナマエが慌てて振り返るとそこには首を傾げ、こちらを見るグレースの姿があった。『グ、グレース…わたし…どう、しよう…』今にも崩れ落ちそうな足を何とか奮い立たせ、震える手でグレースにすがればこの場の状況を瞬時に理解したグレースの瞳の色が変わった。「…まずは“コレ”をどうにかしないとね。」グレースは落ち着き払った様子で同僚Aだったモノを静かに見下ろす。この状況がまるで日常生活の一部であるかの様に錯覚するほど、平然とした態度のグレースにナマエは言葉が出ない。「彼…最近は仕事がうまくいってないって愚痴ってたわね。」『…え、えぇ…何をやっても、空回りだ…って…』「なら、自殺として処理しましょう。」同僚Aの亡骸に近付くとグレースは頭を持ち上げる。「あぁ…頭の打ち所が悪かったのね。まぁ海にでも捨てれば何とかなるわね。」パッと手を離すと同僚Aの頭が床へゴトッと落ちた。「遺書を用意して、思い詰めた様子でドライデッキの方へ向かってたとでも言っておけばどうにかなるでしょ。」変わり映えのしない潜入生活に退屈を覚えていたピンガはグレースの仮面の下でほくそ笑むとナマエの身体をそっと抱き締める。「ふふ、これでワタシ達…共犯、ね。」にっこり微笑むグレースの目の奥は一切笑っていない。ピンガは退屈な日常を壊してくれたナマエに感謝の念を抱きながら優しくナマエの髪を撫でた。「(平和ボケした奴らに囲まれてうんざりしてたところだ。せいぜい愉しませてくれよ、ナマエ。)」
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    カイネ

    MOURNINGfry夢(?)
    夢主設定→fryの部下 霊感持ち
    #decnプラス #decn夢
    霊感持ちのfryの部下がK組とわちゃわちゃする話。物心が付いた時からなんとなく生きてる人間、死んでる人間の区別はついていた。でもそれを口に出して言うと周りの大人達は皆、嫌な表情を浮かべ、冷たい視線で私を見た。それが身内であっても、だ。「気持ちの悪い子」のレッテルを貼られ、小さい頃はたびたび居心地の悪い思いをして来た。だから大人になった今では俗に言う幽霊とは一切関わらないように気を付けている。なのに…なのに…『(どうして私の上司にはあんなにたくさんの幽霊が憑いてるの!?)』こちらに背を向け、風見さんと話すのは上司の降谷零。その背後にはここ最近になって現れた4人の男の姿があった。爪楊枝を咥えたガタイのいい男はダテ。顎髭を生やした優男はモロフシ、後ろ髪が長めの色男はハギワラ。そして癖っ毛でサングラスをかけたスカした男はマツダ…と言うのが観察していて分かった名前だ。おそらく、警察関係者なのだろう。まぁこの4人…とにかくうるさいのだ。会議中だろうが、捜査中だろうがとにかく降谷さんの後ろであーだこーだと話すもんだから集中する事が出来ない。おかげで私は捜査資料を何度も読み返すハメになっている。「おい、ミョウジ!」『は、はい!』不意にこちらを振り返った降谷さんに名前を呼ばれ、姿勢を正す。「この前、頼んだやつだが…」『はい、それでしたら…』先日、降谷さんから頼まれていた資料を取り出そうと持っていた鞄に手を突っ込む。すると頭上から覗き込まれる感覚に一瞬、手が止まってしまった。「いつ見てもちんちくりんな女だな。」「えー俺は可愛いと思うけどなぁ〜?マスコットみたいで!」マツダとハギワラだ。自分達の姿が視えていないと高をくくり、いつもこうやって言いたい放題言って来る。「でも公安で働いてるって事は優秀って事だろ?なぁ、諸伏?」「そうだね…女性の登用は狭き門だと思うからここにいるって事はかなり優秀だと思うよ。」「ようするにゴリラみたいな女って事だろ?」どこをどう解釈すればそうなるのか、マツダと言う男は私に対して【ゴリラみたいな女】のレッテルを貼りたいようだ。せっかくモロフシの言葉で上がった気分もだだ下がり、私はバレないようにマツダを睨みつけた……つもりだった。「おい、お前…俺達の事が視えてるだろ?」睨みつけた先には私の視界に入る様、わざわざしゃがみ込んだマツダが居て、しっかりと目が合った。私は突然の出来事に驚き、不覚にも平静を失ってしまう。そん
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    カイネ

    MOURNING⚠🎞沿いでネタバレ注意
    夢主設定→grc(png)の同僚で恋人同士
    #decnプラス #decn夢
    書きたいひとコマを書いただけ。2パシフィック・ブイ メインルームーー…巨大なモニターの下で作業を進めるグレースにナマエは近付くと『お疲れ様』と声を掛けた。「あら、ナマエ!お疲れ様〜」グレースはにっこりと微笑むと座っていた椅子から立ち上がる。『今、直美から連絡があったんだけど、もうすぐしたら警視庁の方々がこちらに来られるそうよ。』「分かったわ。」グレースがそう返事したと同時にメインルームに繋がる大きな扉が開く。二人がそちらを見やるとパシフィック・ブイの局長を務める牧野とエンジニアである直美、そして警視庁から来たと思われる男性二名と小さな男の子がひとり、扉をくぐって中へと入って来るのが見えた。『子ども?グレース何か聞いてる?』と隣を見上げれば、グレースはさぁ?と肩をすくめる。一体、どう言う経緯で子どもが混じっているのか分からないまま、牧野によるスタッフの紹介が始まった。ナマエとグレースはよく分からないままに牧野へと近付いた。「では、メインスタッフを紹介させてください。」巨大なモニター下のコンソールまでやって来た牧野がそう言って順番にエンジニア達を紹介していく。グレース、レオンハルト、エド、直美と順番に紹介され、みな各々にアクションを返す。ナマエはグレースの陰でメインスタッフ達へ尊敬の眼差しを向けていた。「…そしてグレースの隣にいる彼女がメインスタッフのサポートをしている日本出身のナマエ。」牧野の紹介にその場にいる者の視線がナマエに注目する。まさか自分まで紹介されるとは思っていなかったナマエは慌てて背筋を伸ばし、『よ、よろしくお願いします!』と一礼した。そんなナマエに「緊張しすぎよ〜」とグレースがナマエの背中をポンと叩く。「ケッ!仕事中にイチャついてんじゃねぇぞ。」その様子を見ていたレオンハルトがボソリと悪態をつく。そんなレオンハルトにグレースは厭味ったらしい笑みを浮かべ、「あら?“ワタシ”の可愛い“彼女”がそんなに羨ましいの?」と煽る。『ちょ、グレース…』大勢の前で“彼女”と断言され、ナマエの頬が紅潮する。グレースとレオンハルトのあいだに見えない圧を感じ、困惑するナマエに同情したエドが助け舟を出した。「あのさ〜、そろそろ時間じゃない?」エドの言葉に「あっ!」と牧野が慌てて腕時計に目を落とす。そして「総員!配置につけ!」と声を張った。ナマエは紅い頬を隠すように俯くと足早に席へと戻っていく。グレースはフン
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    カイネ

    MOURNINGfry落ち(たまに📖沿い)
    夢主設定→教師 fryの高校の同級生 両片想いのまま卒業
    #decnプラス #decn夢
    二度、恋をする。【ゼロの執行人沿い】⚠1〜4を読んでからお読みください4月28日土曜日__…ナマエは干していた洗濯物を取り入れると、テーブルの上に置いていたリモコンでテレビを点けた。そしてチャンネルをまわし、普段観ているワイドショーで止める。「《無人探査機【はくちょう】が火星からのサンプル採取を終え、日本時間の5月1日、いよいよ地球に帰って来ます。》」女性アナウンサーが帰還計画図に沿って、帰還カプセルの回収方法やカプセルの説明をしている。ナマエは取り入れた洗濯物をたたむため、テレビ画面から目をそらした。「《番組の途中ですが、たった今入ったニュースです。》」顔を上げると女性アナウンサーが探査機について説明していたスタジオから切り替わり、報道局が映っていた。緊迫した様子が男性記者の表情から読み取れる。「《お伝えします。来週、東京サミットが行われる国際会議場で、先程大規模な爆発がありました。その時の防犯カメラの映像です。》」記者がそう伝えると、テレビ画面が防犯カメラの映像に切り替わる。お腹に響くような音がしたかと思うと、国際会議場が爆発し、煙に覆われた。『サミット会場で爆発だなんて…。』洗濯物をたたむ手を止め、テレビの映像を食い入るように観る。「《現場となった統合型リゾート【エッジ・オブ・オーシャン】はまだ開業前だったため利用客はいませんでしたが、サミット警備の下見をしていた警察官数人が死傷したとの情報が入っています。繰り返します。》」再び、爆発現場の映像が流れ、ナマエはただただその映像を見つめる事しか出来なかった。
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    カイネ

    MOURNING⚠🎞ネタバレ注意
    夢主設定→grcの同僚で恋人同士
    #decnプラス #decn夢
    書きたいひとコマを書いただけ。フサエブランド数量限定販売のブローチを求めてデパートへやって来た夢主と付き添いのグレース。整理券を受け取り、販売開始時間になるのをカフェで待つ。『今日はありがとう、グレース!』「ワタシも夢主とのデートを楽しめて嬉しいわ」グレースの仮面を被ったピンガがウインクをひとつ飛ばす。デートと言う単語に顔を赤らめる夢主にピンガは満足そうに笑った。「そろそろ販売開始の時間ね」グレースの言葉に夢主達はカフェを後にし、フサエブランドの店舗へと向かった。整理券を握り締め、ワクワクする夢主を隣で眺めるピンガの目元は優しく、尊い物を見つめるような瞳だった。「あの…すみません」突然、後方より声を掛けられ、振り返ったピンガの目にひとりの老婆が映る。「ブローチの販売列はここかしら?」「え、えぇ…そうよ」少し戸惑った様子で返事するグレース。変装してやがるがこのババア、ベルモットだな。ピンガは目の前で笑顔を絶やさない女の動向が読めず警戒する。だがそれ以上、話し掛けて来る様子はない。警戒しながらも楽しそうに話し掛けて来る夢主の話に耳を傾ける。そんなピンガの後ろ姿を見つめながらベルモットは口角を上げた。この子が例のKittyちゃんね…あのピンガを魅了している真っ白な子。ふふ、面白いわね。
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    カイネ

    MOURNING⚠🎞沿いでネタバレ注意
    夢主設定→grc(png)の同僚で恋人同士
    #decnプラス #decn夢
    書きたいひとコマを書いただけ。2パシフィック・ブイ メインルームーー…巨大なモニターの下で作業を進めるグレースにナマエは近付くと『お疲れ様』と声を掛けた。「あら、ナマエ!お疲れ様〜」グレースはにっこりと微笑むと座っていた椅子から立ち上がる。『今、直美から連絡があったんだけど、もうすぐしたら警視庁の方々がこちらに来られるそうよ。』「分かったわ。」グレースがそう返事したと同時にメインルームに繋がる大きな扉が開く。二人がそちらを見やるとパシフィック・ブイの局長を務める牧野とエンジニアである直美、そして警視庁から来たと思われる男性二名と小さな男の子がひとり、扉をくぐって中へと入って来るのが見えた。『子ども?グレース何か聞いてる?』と隣を見上げれば、グレースはさぁ?と肩をすくめる。一体、どう言う経緯で子どもが混じっているのか分からないまま、牧野によるスタッフの紹介が始まった。ナマエとグレースはよく分からないままに牧野へと近付いた。「では、メインスタッフを紹介させてください。」巨大なモニター下のコンソールまでやって来た牧野がそう言って順番にエンジニア達を紹介していく。グレース、レオンハルト、エド、直美と順番に紹介され、みな各々にアクションを返す。ナマエはグレースの陰でメインスタッフ達へ尊敬の眼差しを向けていた。「…そしてグレースの隣にいる彼女がメインスタッフのサポートをしている日本出身のナマエ。」牧野の紹介にその場にいる者の視線がナマエに注目する。まさか自分まで紹介されるとは思っていなかったナマエは慌てて背筋を伸ばし、『よ、よろしくお願いします!』と一礼した。そんなナマエに「緊張しすぎよ〜」とグレースがナマエの背中をポンと叩く。「ケッ!仕事中にイチャついてんじゃねぇぞ。」その様子を見ていたレオンハルトがボソリと悪態をつく。そんなレオンハルトにグレースは厭味ったらしい笑みを浮かべ、「あら?“ワタシ”の可愛い“彼女”がそんなに羨ましいの?」と煽る。『ちょ、グレース…』大勢の前で“彼女”と断言され、ナマエの頬が紅潮する。グレースとレオンハルトのあいだに見えない圧を感じ、困惑するナマエに同情したエドが助け舟を出した。「あのさ〜、そろそろ時間じゃない?」エドの言葉に「あっ!」と牧野が慌てて腕時計に目を落とす。そして「総員!配置につけ!」と声を張った。ナマエは紅い頬を隠すように俯くと足早に席へと戻っていく。グレースはフン
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    カイネ

    MOURNINGfry夢(?)
    夢主設定→fryの部下 霊感持ち
    #decnプラス #decn夢
    霊感持ちのfryの部下がK組とわちゃわちゃする話。物心が付いた時からなんとなく生きてる人間、死んでる人間の区別はついていた。でもそれを口に出して言うと周りの大人達は皆、嫌な表情を浮かべ、冷たい視線で私を見た。それが身内であっても、だ。「気持ちの悪い子」のレッテルを貼られ、小さい頃はたびたび居心地の悪い思いをして来た。だから大人になった今では俗に言う幽霊とは一切関わらないように気を付けている。なのに…なのに…『(どうして私の上司にはあんなにたくさんの幽霊が憑いてるの!?)』こちらに背を向け、風見さんと話すのは上司の降谷零。その背後にはここ最近になって現れた4人の男の姿があった。爪楊枝を咥えたガタイのいい男はダテ。顎髭を生やした優男はモロフシ、後ろ髪が長めの色男はハギワラ。そして癖っ毛でサングラスをかけたスカした男はマツダ…と言うのが観察していて分かった名前だ。おそらく、警察関係者なのだろう。まぁこの4人…とにかくうるさいのだ。会議中だろうが、捜査中だろうがとにかく降谷さんの後ろであーだこーだと話すもんだから集中する事が出来ない。おかげで私は捜査資料を何度も読み返すハメになっている。「おい、ミョウジ!」『は、はい!』不意にこちらを振り返った降谷さんに名前を呼ばれ、姿勢を正す。「この前、頼んだやつだが…」『はい、それでしたら…』先日、降谷さんから頼まれていた資料を取り出そうと持っていた鞄に手を突っ込む。すると頭上から覗き込まれる感覚に一瞬、手が止まってしまった。「いつ見てもちんちくりんな女だな。」「えー俺は可愛いと思うけどなぁ〜?マスコットみたいで!」マツダとハギワラだ。自分達の姿が視えていないと高をくくり、いつもこうやって言いたい放題言って来る。「でも公安で働いてるって事は優秀って事だろ?なぁ、諸伏?」「そうだね…女性の登用は狭き門だと思うからここにいるって事はかなり優秀だと思うよ。」「ようするにゴリラみたいな女って事だろ?」どこをどう解釈すればそうなるのか、マツダと言う男は私に対して【ゴリラみたいな女】のレッテルを貼りたいようだ。せっかくモロフシの言葉で上がった気分もだだ下がり、私はバレないようにマツダを睨みつけた……つもりだった。「おい、お前…俺達の事が視えてるだろ?」睨みつけた先には私の視界に入る様、わざわざしゃがみ込んだマツダが居て、しっかりと目が合った。私は突然の出来事に驚き、不覚にも平静を失ってしまう。そん
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