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    庭師🍃

    @gardenof1129

    右実。大体R-18のひめさね、うずさねを書いています。
    https://www.pixiv.net/users/87928541

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    庭師🍃

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    お題ガチャ 巨根スパダリ攻めのあまあまえっち
    https://odaibako.net/gacha/4595

    #ひめさね
    #R18

    お題ガチャ 巨根スパダリ攻めのあまあまえっち よりお題

    「13.体格差で悲鳴嶼のそれが全て受け入れられてないのではと思った実弥。その日の夜、確認してみようと悲鳴嶼が挿入し終えたところで悲鳴嶼の根元を指で触れた。やっぱり入りきっていない。謝ろうと口を開けたら「ごめんね、ぇ、ぜんぶ、はいらないよね、ぇっ」と予想以上に甘い声が出てしまう実弥。悲鳴嶼の驚いた顔は一瞬で余裕のない表情へと変わり、実弥の腰をガッと掴んだ。「奥まで、入れれば良いんだよな?」






    頑張ろうと思った。
    玉砕覚悟でこっちから告白したら「私も好きだ」と微笑んで言ってくれたのが忘れられない。
    その場で思わず泣いてしまったらオロオロして、目元にネコ柄のハンカチを当ててくれたのも。いつも見ていたあれが、自分に使われる日が来るなんて思いもしなかった。
    徐々に触れ合うようになって、俺相手でもその気になってくれんのか不安だったのは、最初の一週間だけだった。
    初めてキスしたら、ソコが反応してんのを見てしまった。
    それから接触が深くなって、抜き合いして、舐めて、素股さして……って段になって、俺は自分が下の役で見られてることにやっと気づいた。
    そっから調べて、毎晩ちょっとずつ解して、行冥さんにバレて、週末には行冥さんにも解されるようになって。
    行冥さんのアレはとにかくデカい。長さも太さもありえねぇと思うくらいデカい。
    けどスマホで色々見てみたら、世の中にはあんなとこに腕を突っ込んでる動画もある。
    行冥さんのアレの長さが全部は収まりきらねぇとしても、なんとか先っぽだけでも俺で扱いて貰うことくらいなら、頑張ればできるんじゃねぇか。
    息を詰めそうになる俺に行冥さんは優しかった。「実弥、開いてくれ」って、キスしながら俺の緊張を和らげてくれた。
    触られると妙な感覚がするしこりも見つけられた。最初はそんな程度だったが、いつの間にか指先で撫でられるだけで仰け反るくらいになっていた。
    とにかく行冥さんが納得するまで拡げられて、ようやく繋がれる準備ができた。
    その日俺は先にシャワーを浴びて行冥さんのベッドに入った。
    ローションを仕込んで指で拡げておく。そこはちょっとでも日を置くとすぐ元通りだ。行冥さんに余計な手間をかけさせねぇように、なんとか指四本を潜り込ませていると、行冥さんがシャワーを浴びて寝室に来た。
    「全く、私にさせてくれと何度頼めば……」
    言いながら行冥さんが微笑んでいる。腰に巻いたタオルの下も盛り上がっている。どっちの準備も万端だ。
    ……と思ったが、掛け布団を剥がされて、キスを受けて、乳首を舐められながら、やっぱり行冥さんの指で最終確認をされた。
    深い。太い。穴がいっぱいいっぱいだ。けど先っぽさえ入りゃ、あとは何とかなるだろうし。
    ……乳首を弄ると俺はソコが開きやすくなるんだそうだ。キスもそうだ。
    共同作業って感じで俺はソコを開くコツを掴み、デカい身体に抱き締められて、とうとうあの巨根の先端を押し当てられている。
    ローションはたっぷり中にぶっ込んだ。ベッドには大判の厚手のタオルを重ねて敷いてある。あとは……行冥さんがイけるかどうかだ。
    アレがソコに入るようになったとは思うが、イイかどうかは別問題だ。相性が良くねぇと行冥さんが判断したら、交際の解消にもなりうる。
    やれるだけのことはやった。なるようになれだ。
    ……もとより、この人と交際できて、いまこんな風にできてることが、夢みてぇなことなんだから。


    張り詰めた亀頭がゆっくりと沈み込んでくる。苦しいが、息を吐いてソコを開き続ける。痛ェ。どちゃクソ痛ェ。あんなに拡げたのに。
    それでも俺は集中して行冥さんのソレを受け入れた。いつの間にか全身汗まみれだ。行冥さんの指が俺のソコの周りを辿り、俺は息を吐いてはいきんで開く。
    ふと行冥さんの汗が俺の頬に落ち、行冥さんも集中して必死になってることが知れた。
    まだ亀頭の半分くらいしか入ってねぇ。俺のソコは割れそうに痛ェ。
    俺は行冥さんの首に両腕をかけた。
    行冥さんは息をついて腰を止め、背を屈め、キスをくれた。
    そして俺の乳首を両手の親指で撫でた。
    「ンン……」
    胸の中と外とが妙な心地がして、にゅわ、とソコが僅かに開く感覚がした。
    行冥さんが唇を離してほっと笑って「こちらもしっかり開発しておいた方がよかったな。知っていたのに、焦ってしまった」と言った。
    「?」
    行冥さんは俺の乳首を重点的に弄り始めた。先端が弱い。こんな小せぇもんが、最初はくすぐってぇのがだんだん下と感覚が繋がってくる。
    「分かるか? 実弥が私を食んでいる」
    「ふぇっ」
    何のことか分からなくて変な声が出た。俺のソコはじんじんしたままだ。
    開く方に集中しようとしていたが、乳首を擦られる度に、にゅわ、と自然にソコが開いて柔らかくなるらしい。
    だんだん俺も妙な感覚になってきた。痛ぇだけじゃなくて、ソコが甘ったるいような。むず痒いような、それなのに甘いモンを咥えさせられてるみてぇな。
    「……来てくれよ、行冥さん……」
    またキスを貰いながら押し込まれた。一瞬の衝撃があって、亀頭を呑み込んだと知る。圧迫感がすげぇ。すげぇけど……。
    「キス、もっと……」
    嬉しそうな行冥さんが舌を絡めてきて、更に腰を進められる。割り拡げられていく中もやっぱり痛ぇけど、痛みの原因は好きな人のモンだ。胸の中が甘い。弄られ続けてる乳首と感覚が繋がった中も、なんだか甘い。
    行冥さんが止まって、乳首は撫でたまま唇を離した。
    「実弥」
    「……行冥さん……」
    「やっと繋がれたな」
    互いに汗びっしょりで、俺はいっぱいいっぱいで、なのに乳首が変な感じで、互いの唾液に塗れた唇も胸の中も甘くて疼いた。
    「はァ…………」
    手を伸ばして繋がってるとこに触れてみる。
    行冥さんの腰は離れてて、竿を撫でると半分くらいしか埋まってなかった。
    「……やっぱ……」
    「うん?」
    額や頬にキスを受けながら、俺は申し訳なさと甘い幸福感に酔ったようになった。
    「……そうだよな……全部……入んねぇよな……行冥さん……ごめんなァ……」
    口もとが笑みを形づくる。自分に対する失望で胸が痛いのに、同時に甘くてわけが分からねぇ。
    驚いたように俺を見る、俺の好きな人。
    「俺……満足させられっかなァ……こんなんで……」
    ソコがぎゅうぎゅうで腰は身じろぐことも出来ねぇ。もういっぱいになってる。まだあんなにあるのに。入りきらねぇのに。
    「俺の好きな人の、ぜんぶ……俺で擦って、良くなってほしいのによ……」
    胸が甘い。乳首がややこしい感情を巻き込んでじんじんして、痛ぇのがだいぶ和らいできた。
    俺は行冥さんを咥えてるソコの縁を指先でなぞった。
    なんとか咥えこめてる。けどこれ以上、入らねぇのか。畜生。でも行冥さんが俺の中に入ってる。嬉しい。
    もう、しょうがねぇから、入るとこまでで扱いて、俺でイってほしい。
    「……ごめんなァ……けど、動いてくれよ、俺でイけるかどうか」


    ふと乳首から指が離れて、中がまた苦しくなった。行冥さんの顔を見ると、何かこらえているような表情をしている。
    「実弥」
    「……?」
    「あまり煽らないでくれ」
    「???」
    「最初から無理をさせたくなくて、私の指で触れられていた、この深さで止めている」
    「へっ」
    「……全部入れてしまっていいのか」
    「……あ……」
    いいのかって、入んねぇよな? こんな……。
    無理だと思うが、俺は頷いた。入れられるとこまで入れてほしい。こんな半端にしか入れられねぇんじゃ、行冥さんの行冥さんが可哀想だ。
    途中で止めてるってんなら、押し込めばもうちょい入るんだろう。
    全部なんて、そんなに入るわきゃねぇけど、擦れる面積はできるだけ多い方が、行冥さんが悦くなる可能性が高いわけで。
    「入れてくれよ、行冥さん。入るとこまで、ぎっちり……」
    行冥さんの両手が俺の腰を掴んだ。
    「実弥、私が理性を失う前に聞いてくれ」
    「何ですか」
    「愛している。信じてほしい。辛い思いをさせるかもしれないが」
    「…………!」
    俺はケツの穴から腹の中までぎちぎちで、それでもキスと優しい手と、好きな人と繋がった幸福感とで感情も混乱してた。
    気がついたら涙が溢れてて、行冥さんはそれを舐めて、また唇にキスをくれた。
    「……全部入れる。いいな?」


    「…………ッ……!!」
    俺は行冥さんの腕を掴んで爪を立てていた。
    深い。怖い。やばい。やばいくらい深い。
    たっぷり仕込んでおいたローションのせいで、しっかり滑り込んでくる。
    それでも太いソレに、こっちも意識して開かねぇと粘膜が引き攣れそうだ。また振り出しに戻ったような共同作業だ。
    しかももう突き当たりに当たってるみてぇに思うのに、行冥さんがそこを捏ねくり回している。
    そこまででもう行き止まりじゃねぇのか?
    行冥さんの腰はまだ俺の尻から離れてる。けど俺の方の限界はもうその位置なんじゃねぇのか。
    捏ねられているうちに、だんだん身体がびくびくと跳ねるようになってきた。
    入口はだいぶ柔らかくなって、行冥さんの竿のいちばん太いとこが擦れても、最初の方みたいな痛みはない。
    それよりしこりがある辺りが竿で捏ねられて、変な声が洩れる。
    つつき回される奥のとこも最初は痛かったが、捏ねられているうちにだんだん息が浅くなってきて、また甘いような気がしてきていた。
    なんか変だ。
    行冥さんは俺の腰を掴んだまま、ストロークを変えたりして様子を見始めた。
    腹の上側を大きく擦られながら行き止まりをつつかれるのがやばい。
    変な声が止まらない。
    恥ずかしいのに、腹の中で受けている衝撃がデカすぎて声を我慢できない。
    わけが分からないうちに俺はぶるっと震えて、前から白濁を零した。
    イったらしいが何が何だか分からない。
    行冥さんは動き続けてて、俺はますますおかしくなった。
    「ああ、あ、ア」
    頭が霞んだ。イっ……てるのか?なんだこれ。長い。
    しこりのとこがジンジンと内側に響いて、擦られすぎて辛いくらい敏感になってきていた。
    「触れていなくても乳首が立っているな」
    喘ぎながら目をやると、充血して色が濃くなった乳首が、言われたように勝手にぴんと立っていた。
    気にとめたこともなかった乳輪がふっくらと盛り上がって、恥ずかしい眺めになっている。
    なんで、って言いたくても動かれたままで喘ぎ声しか出ない。
    行き止まりを捏ねんの、どれくらい続くんだ?
    「あっ……あふ……」
    声がだんだん鼻にかかって、甘えるような喘ぎ声になっている。これも恥ずい。
    奥がだんだん敏感になってきていて、更に恥ずかしいがそこでイけそうになってきている。ダメだ。くる。これ、やべぇ。
    「……は、ア、やっ、やん、あん、あ、や」
    無言の行冥さんの汗が降りかかる。もう……
    「あア、やァ……!あっ、あ!あ……!」
    腹の奥が熱くて疼いて、そこを擦られて捏ねられて、頭がスパークしたみてぇになった。
    ぼうっとしながら長くイっている。行冥さんが汗で滑る腰を掴み直し、探るように捏ねながら突く角度を変えた。
    「ひあ!」
    なんか変なとこあった。行冥さんが亀頭の先でそこを確認している。
    「あ、あっ、やめ」
    身体がビクビク跳ねる。頭の中で危険信号が鳴る。
    「やめるか?」
    「……あ、や、やめ……ねェ、で、……ッ……」
    怖い。まじで怖い。でも行冥さんが何かしたがってる。
    行冥さんがしたいことならしてほしい。
    「お、れが、やだ、っても、やめ……ねェ、で……ぎょ、め、さん……」
    必死に声を絞り出したら、行冥さんはキスをくれた。
    「これから実弥のいちばん深いところに入る」
    「……は、ア、あ」
    「……私をそこで愛してくれ」
    気がついてみれば涎が零れてる顔で、仰け反る背をこらえて、俺は必死に首を縦に振った。
    「​………………!!」
    そこに亀頭を捻じ込まれるのは、神経の束の中を掻き分けられるようなものだった。
    悲鳴を上げたと思う。どんなかは聞こえなかった。
    目の前が白くなる衝撃が治まった頃、目の焦点が合って、顔じゅうにキスを落とされていた。
    手で触らなくてもわかる。行冥さんの腰が尻にぴったりくっついてる。
    行冥さんが動く振動が腹の奥深くを揺らして、俺はまた目の前が白くなった。
    どれくらい経ったのか、甲高い声でひゃんひゃん言ってるのが自分の声だと気づいて、なんでそんな声が出てるかって、腹の奥深くで行冥さんが腰を跳ねさしてるからで、
    声は止まらず、頭の芯がまたぼやけて、何か腰周りがびしょびしょで、
    行冥さんがずん、と奥を突いた時に俺の前から何か吹き上がって、自分が何か漏らしてるのを知った。
    知ったからってどうもならねぇ。
    行冥さんがまた腰を掴み直して、今度は音を立てて抜き差しを始めた。
    俺の恥ずかしい嬌声も止まらない。
    「やァ、あう、や、やぁ、あん、あん、あぅ」
    女みてぇな喘ぎと啜り泣きで、顔はぐしゃぐしゃの筈なのに、行冥さんはぎらついた目で低く唸り声をあげている。
    「ひ、あ、あ、やっ、や、あ、あ」
    イってんだけどどんなイき方してんのかわけが分からねぇ。白濁が漏れたり、何も出ないままガクガク痙攣したり、何か漏らしたり。
    回らない頭で、俺は行冥さんを美味ェと感じてることに気づいた。
    ぐぽぐぽ鳴る腹の奥から入口までが、明らかに行冥さんをしゃぶってた。
    叩きつけられる奥が疼いて、だけどエラの張った丸い亀頭の先がそこまで抉って潜り込んでいくのに悶えて、奥に当たるとイく。ずっとそれを繰り返している。
    「あああ」
    こん、なの、しぬ……しにそう、に、イイ……。
    最後に見た行冥さんは、獣みてぇに唸りながら俺のいちばん奥で出してた。


    気がついたら身体はさっぱりとキレイになってて、ソファで行冥さんに抱き抱えられていた。
    メントールの匂いがする。身体のあちこちに湿布が貼られてるらしかった。
    満足そうな顔をした行冥さんが俺の髪を撫でていた。
    「起きたか」
    返事をしようとして咳き込んだら、身体中が軋んだ。
    「…………っ……」
    「すまない、やはり途中から理性を失ってしまった」
    水を差し出されて、腕が上がらないことに気づいた。
    そういえばいつまで俺は行冥さんの腕を掴めていられたんだろう。指が強ばっている。
    行冥さんが病人にするようにして水を飲ませてくれて、ようやく声が出るようになった俺は、すっかり掠れた声で聞こうとした。
    「行冥さん……」
    「うん」
    慈しむ眼差しがくすぐってぇ。
    何がどうなったのか、行冥さんがちゃんとイけたのは感じたし見た。
    行冥さんのが俺に全部入ることも分かった。
    確かめたかったのは、行冥さんが悦かったかどうかだが……自分ばかりがイかされまくって、結局恥ずかしくて口にできねぇ。
    俺は諦めて行冥さんの身体に身を預けた。
    頭の上から柔らかく声が降ってくる。
    「初回から無理を強いて何だが、とても悦かった」
    俺は跳ねるように身を起こそうとして失敗した。身体がついてこなかった。
    行冥さんが俺を抱え直して顔が見えるようにしてくれて、言った。
    「実弥が可愛いすぎて、中も悦すぎて我を忘れた」
    「…………」
    せっかく声が出るようになったが、やっぱり恥ずかしくて何も言えない。
    あんなぐっしゃぐしゃで何か漏らしてて、ずっとイってて嬌声上げまくってて、あんなんで本当にいいのかよォ……。
    「一度知ってしまうと盛りがついたようになるなどと、自分で知らなかった」
    「……俺もです……」
    恥ずかしすぎてしょんぼりしたような声が出た。あんな様を見られて、消えてぇような羞恥だ。顔が熱い。
    「私のはこういう意味だぞ」
    行冥さんが俺の手を持ち上げて、行冥さんのソレに触れさせた。
    俺はビクッとしてから、そっとそれを摩った。
    「……行冥さんが満足するまでさせられなかったのか、俺は」
    「そうじゃなくてだな」
    行冥さんが項垂れる俺の顔を覗き込む。
    「悦すぎて思い出して興奮する」
    何を言っているのか理解するのに数秒かかった。
    「お、思い出さねぇで下さいよ……」
    「初めて繋がれた思い出を反芻せずにいられようか」
    行冥さんはご機嫌だ。
    俺はやっと気づいた。行冥さんが浮かれている。
    まじまじと顔を見た。
    「私が恋して、想いが通じた恋人は最高だった」
    「…………」
    なんて返せばいい。また羞恥で声が出なくなる。
    「……実弥の感想も聞きたいが……」
    いやムリ、つかぜってぇ分かってんだろこの人。あんだけ悦がらしといて。
    「……来週末までお預けか。とても待てそうにない」
    いやそれもムリ、平日にあんなんされたら俺の身がもたねぇ。
    行冥さんは俺の思考が読めてるみてぇに言った。
    「少しずつ慣れていく、というのはどうだろうか。
    平日も私の部屋に泊まってほしい。
    いっそ一緒に住むのはどうだろうか。付き合い始めからそうしたいと思っていたのだが」
    ええと……
    もう頭が回らねぇ。
    頭がぐるぐるして、俺はまたぽすんと行冥さんの身体に身を預けた。
    「……俺は何でも……」
    眠気が襲ってくる。この腕の中が好きだ。何をされても。
    「……あんたがしたいってこと……できる限り叶えてェから……」
    行冥さんの腕が俺を抱え上げる。頭を肩に凭れさせられて、縦抱きにされている。
    「……俺の全部、あんたにやるから……」




    「……私はまだまだ、たくさん実弥からいろんなものを贈られるらしい」
    悲鳴嶼は眠り込んだ実弥を抱き抱えたまま髪を撫でた。
    「実弥は何を贈られたら喜んでくれるだろうか」
    互いに好き合っていたことが知れたのも奇跡のようなものなのに、どこまでも可愛い。幸せだ。
    実弥の幸せも自分が沢山贈りたい。
    そして二人の幸せを二人で作っていきたい。
    悲鳴嶼はカレンダーを見た。
    これほど消耗させないようにしながら、しかしあんな実弥をこれからも見たい。味わいたい。
    デートもしたい。カレンダーには大した書き込みはされていないが、その実、様々な幸福な予定で埋め尽くされている。
    ささやかなものから大きく心を揺さぶられるものまで、あちこちに散りばめられている。
    まずは体力の回復が優先だ。明日は精のつくものを食べさせてやらねば。
    いつまでも長く元気で共にありたい。
    悲鳴嶼は立ち上がり、綺麗にしたベッドに実弥を寝かせた。寝顔を見つめる。
    …………もっと、実弥の笑顔を増やしたい。何をどうしてやろうか。
    飽きず眺めているうちに、悲鳴嶼もいつの間にか眠りに落ちていた。


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