ふる〜てぃ〜ず“チョコ” 不思議な光に包まれた後に気絶をした。目が覚めたチョコが初めて見たのは、じっと見つめてくる双子の姉の姿。
「んぅ…………姉さん。近いんやよ?……あれ?」
「おはよ!ほんとなのー!チョコもおしゃべりしてるのー!」
いつもより、見える。それが1番の驚きだった。うさぎの視力は0.05程でかなりの近視。それゆえにいつもお世話をしてくれる学院長や、一緒に生活しているホイップをちゃんと見ることが出来て嬉しかったらしい。
「なんでー?話せるし、立てるし、なんか変やよ?」
「学院長がね、ホイップたちにスティルペースマジックをかけてくれたの!ほらほらみて!このネックレス!お揃いなのー!」
その後に姉から聞いたのは、使命があること、そして戦いの鍵を握るのはポームムの戦士の覚醒だということ。
「覚醒…。」
「ええ、あなたたちが彼女たちに寄り添う事で力を引き出すことができるわ、受けてくれるかしら?」
「もちろんなの!」
「やんよ!……でも見つけるって、目星はあるん?」
「だいたいは、ね。あとはあなたたちの直感でもいいと思うのよ。パートナーとは“運命”を信じることも大切よ。」
--運命。
それを変えられるのも、スティルペースパートナーの役目なのだ。