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    あきら

    @5akiharu

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    あきら

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    妙に大人しい文次郎の夢を見たので。

    鍵の行方隠した者は潮江文次郎なのだと知っていた。どこに隠したのか。あの小さいが重要な鍵が無ければ、あの錠は開かない。
    「鍵をどこにやった」
    敵前だと言うのに、彼は動揺も困惑も無く、ただ後ろ手に縛られたまま沈黙を保った。視線で示すことが無いよう床に固定された目に睫毛が影を落とし、一見従順な者のように錯覚した。
    「隅々まで調べても良いんだぞ」
    腿を膝裏で抑え、後ろから抱き込むように両手を這わす。暗器を仕込む場所なら鍵も仕込めるだろう。えりたもと、腰帯、と布越しに肉と骨の感触の他に金属を探る。湯上りに着替えさせたのだから、彼が所持している金属は無いはずだ。そう、隠している鍵以外には。
    「衣ではないのか?」
    風体は一人前のようでいて、体つきはまだ幼さを残す。骨も肉も若く、きっと肌の弾力も瑞々しいほどだろう。彼の耳に小指を挿し込み、穴を探るのだと揺さぶりかける。ピクリ、と二の腕が緊張し次いで脱力した。応えの無い問いかけの音と、手のひらが衣を擦る音、そして揺らぐ蝋燭の燃える音だけが、小部屋を満たしていた。


    って夢を見たんだ~~~~~~文次郎がすんごい大人しくて、何も言わないし反撃もしないし、あれは時間稼ぎだね!鍵は文次郎が梁の上に隠してあったよ。
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