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    うちのけあきとぬいけあき2
    みなさまが早く会えるように祈ってくださったので降ってきました🥰

    ##K暁

    KKのぬいはすぐ見つかった。というかKKのマンションのベランダからぬい暁人が『けけー!』と鳴いたら空から落ちてきた。
    「オマエは間違いなくオレだ」
    暁人に服を着させて貰っているのを睨み付けながらKKは吐き捨てた。
    白いシャツとジーンズのぬい暁人と黒いパーカーとズボンのぬいKKはそれだけ見れば本物と変わらない。布と綿でしかないのだが。
    「ていうかKKなんていうか……綿が多いっていうか……その、ムチムチじゃない?」
    「知らねえよ、オレが作ったんじゃねえんだからよ。ていうか本物もそうだろ」
    確かにKKの体は四十代の中年とは思えないほど筋肉が目に見えてついている。刑事であり祓い屋という命がけの肉体労働に従事しているためだが、暁人はどうしても性的な魅力を感じてしまう。なにしろその体と交わり合うように何度も抱かれているのだ。
    数日前の夜を思い出して顔が熱くなる。淡白だと評されがちだが暁人にも肉欲があり、それを満たすのはそう難しくなかった。目の前のぬいたちさえいなければ。
    「やっぱり凛子さんたちに見せた方がいいと思うんだ」
    ぬい暁人を拾って既に数日経っている。もちろん目的のぬいを捕獲したことは伝えているが事情があってすぐには渡せないとも言っている。嘘ではない。
    『けけ!』
    『…と』
    二匹、と数えるのは妥当が不明だが、は顔を合わせてお互いを呼ぶとそのまま平たい頭をくっつけた。
    「……これってキスだよね」
    「多分な……長えよ!」
    KKのキスも結構長いよとは言えず、暁人は引き剥がされて怒るぬいKKを宥めた。
    アジトのメンバー、ついでに暁人の妹の麻里も暁人とKKが付き合っていて、セックスする仲であることは知っている。後者は直接は伝えていないが絵梨佳と麻里以外は大人なのでちょっとした今までとの差異で察してしまうし麻里も兄の変化に気がついたようだった。
    KKに抱かれるのは嫌ではないし、むしろ彼と身も心も混じり合いひとつになるような感覚と余裕のない必死なKKを見るのは好きなのだが如何せん暁人の方がより必死で滅茶苦茶になるので恥ずかしさも大いに生まれる。
    それでKKの家で二人きりの時以外は、基本的に二人は恋人よりも相棒、あるいは師弟や年の離れた友人として振る舞った。それらも嘘ではなかったし、元々甘ったるい映画やドラマのような恋人の所作はお互いに苦手だったのでちょうど良かった。
    しかしぬいたちはそうではないらしい。二匹は基本的にぺったりとくっついて窓の外を眺めており、時に顔を合わせてキスをするのだった。構造的にそれ以上は何もできないのは幸いだが、キスを目撃するだけでもだいぶ居たたまれない。本人たちがそうなのだから他人はそれ以上だろう。
    「いいか、外で手以外をくっつけるな」
    「手をくっつけると顔もくっつかない?」
    「副次的な面は猶予してやる!」
    『け!』
    ぬい暁人が了承だと言わんばかりにジャンプする。ぬいKKは頷くように頭を下げた。
    とにかく協力的で助かったと二人は安堵した。
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