「「ばーーーーーーーーーーーーーーーーーか!!!!」」
僕の大事な人の親友二人が僕に対して大豆を投擲しながら、(なぜ大豆かというと「鬼を払うにはコレやろ!」らしいけれど・・神酒先生的にはそれでいいのだろうか?と首を傾げつつ)
端的に言っても脳が無い雑言をかけてくる。
うん
まあ、反省はしているよ。
嫉妬に狂って大事な人を傷つけるなんてさぁ。
だけどさ
よく考えてみてよ
プロポーズしようと待ち合わせしていたら、なぜか綺麗な恰好している晴明はナンパされてるし。引き離していざ!ってところになったら別れ話されたら。そりゃぁちょっとは僕にも情状酌量の余地はあるんじゃないかな?
「怪我させるのがまずあり得ねぇっつーーーの!!!」
秦中先生ご尤も。
まぁだからそこは反省してるってば
「ほぉん。反省。反省ねぇ・・・」
神酒先生、二回言うのはわざとだよね。
後、絶対に晴明の前じゃ見せない顔してるよ。
というか君たちちょっと晴明に対しては過保護すぎじゃない?
晴明はもう僕の妻になるんだけれどなぁ、なんて思えば顔が緩んだのだろう。
さらにヒートアップした二人からは責められるけれど
ま、反省はしているけれど、後悔はしていないもの。
(このまま、隠してしまおう)
晴明が『別れよう』と言った瞬間に思い浮かんだのは、純粋な狂気。
離れようとするのならば、物理的に離れさせなければいい、なんて。
それをなんて呼べばいいのかなんて一つしかないじゃないか
「愛ゆえにだね」
反省も後悔も、悲しみも、喜びも。その全部。
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プロポーズのターン
「結婚しよう」
僕の左手、その薬指にキスを落とした。
「ひゃーーー!」
その姿が余りにもカッコよすぎて、変な声が出た僕をみて「何それ」って笑う。
いやだって、色気の過剰摂取だよ?そりゃ変な声だって出るさ!
「君が、カッコいいのが悪い」
「カッコイイって思ってくれるの?」
こくり、と頷けば。嬉しそうに甘く甘く笑うそれに
頭をよぎるのは惚れた方が負け、という言葉。
確かにね
「うう・・結婚したらさらに負けっぱなしになりそう」といえば
「・・・・?すでに惨敗な僕にソレを言うの?」と返された
ん?
(お互いがお互いに自分の方が相手を好きだと思ってる)
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〜名前の呼び方編〜
いつからか「晴明」と僕の名前を呼ぶようになった。
いいんだけど
いいんだけどさ
何故に?と聞けば
「・・・お兄さんだと、お兄さんって思われちゃうのは嫌だなって、思っただけだよ」
「ふむ」
全く分からん。
分からないけれど、名前で呼ばれるのは君が僕は君のモノだと思ってくれているみたいで嬉しいと言えば
「そういわれると、僕も晴明に特別に呼ばれたい」なんて言い出すから
え~~~~~・・・
「旦那様、とか?」
と言えば噴き出されたんだけど
解せぬ