PM18:00
生徒の完全下校時刻すぎに恒例になった行事がある。
「安倍先生!今日はね(めっちゃ難しい話)(とりあえず凄いっぽい)(凄いっぽいけど人外過ぎて怖い)なんだよ!」
それはこの学園での三大問題児の一人はにこにこと笑いながら隣の席の安倍先生に話しかけということと、そのたびに安倍先生がたかはし先生の頭を撫でながら「すごいね!」やら「頑張ったね!」と労うということである。
(ちなみに安倍先生の横には当初は弐年壱組の先生の席が配置されていたが、問題児の『安倍先生のクラスはなぜか担任含めてアクシデントに見舞われる数も多いのに伴って保険医の僕への連絡事項も多い傾向なので、席を隣にすることを提案します』という一見まともそうな意見が採用されての席配置である。ちなみに職員一同は(((完全に職権乱用じゃねえかよ!!!)))と思った事は秘密である。何故って・・触らぬ神にたたりなしだからだよ! 閑話休題)
いや本当に
毎日である。
本当にお前業務とか出張とかもあるんじゃねぇのと思うのだが
18時になると来るし、絶対居る。
もういっそそういう妖怪だと思った方がいいのかもしれない。
え?18時になると安倍先生に褒めてもらいに来る妖怪とか。何それ怖い。
ちなみに
この状況について上司と仲のいい同僚に聞いてみたところ
上司は困ったように「新種の妖怪として書類提出すべきですかね」というし
同僚1はにべもなく「飼い主と犬」と言い
同僚2は苦々しく「頭のいい駄犬」と言った。