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    yokoyoko221

    @yokoyoko221
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    yokoyoko221

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    ち〜が大丈夫じゃないときに、大丈夫って言わなくていいようになってほしいちがしゃきの話。マジでこんなんばっか書いてるな。でもこれ書き終わりたいです

    だいじょうぶ夜中に目が覚めたら、俺が眠った時には人がいたはずの隣のベッドの掛け布団はめくれて空っぽの中身があらわになっていた。あれ、先輩どこ行っちゃったんだろ。少し不安になり、でも、夜中に起き出してしまうことくらい、だれにでもあるかと思い直して、でも、なんだか引っかかって、俺も水でも飲むかとキッチンへ向かう、向かうために部屋を出て中庭でふと見上げた空には満月、いやにきれいだな、……あ?、2階の窓に足を掛けて外に乗り出しているあの緑の頭は、


    ……は?なにしてんのあのひと
    はやまっ……………?


    …………。
    いやはや。

    冷静に考えれば、いや、冷静もなにも、あの身軽世界一を狙える三角と屋根でお月見していたとかいう人だ、気分転換にちょっとだけ月に近いところへ腰掛けて夜の静かな空気を吸いたかっただけだろう、だから、なにも心配することなんかないのに、俺は寝ぼけた頭で、てっきり、てっきり。

    俺は(俺なりの)ダッシュで二階へ駆け上がり、外から見た窓へ向かう、そこにはもう先輩の姿はない、俺は勢いよく窓から頭を突き出した。すると、少し遠くから、聞き慣れた声。
    「茅ヶ崎?」
    何の感情も乗っていない声だった。
    俺は声の方へ頭を向ける。先輩は、屋根のてっぺんにちょこんと座っていた。
    こっ……ちのせりふですよと言いたかった。言いたかったけど、続いて降ってきた、全然驚いてなさそうな「びっくりした」という先輩の声がなんとも、覇気がないというか、元気がなかったから、言えなかった。
    「……いや、すんません。見えて、せんぱいが」
    「息切らして来てくれたの」
    先輩は、からかうでもなく、喜んでるわけでもなく、でも冷たいわけでもなく、ただその通り言葉を発音しただけの喋り方でそう言った。
    「いや、はい、というか、まあ、」
    俺が勘違いに恥ずかしくなり、しかし安心し、しかし元気のない先輩はやはり心配で、頭を窓から出したままでそんなことをボソボソと言っている間に先輩は屋根の斜面を危なげなく降りてきて、いやどういう体幹、と俺が思っている間に器用に窓枠に手をかけてするんと屋内に着地した。
    「ごめん。心配させた」
    「や、俺がすみません。先輩のんびり…?してたのに、来ちゃって、」
    先輩はぼーっと俺のほうを向いていて、でも別に俺の話を聞いている、という風でもなかった。
    「だいじょうぶ」
    先輩は、大丈夫じゃなさそうな小さな声でそうつぶやいた。会話は成立していない気がした。
    「ごめん。だいじょうぶ」
    先輩はもう一度だいじょうぶと言って、そしてその場にしゃがみ込んでうつむいた。
    先輩、足首やわらかいんだな。
    踵まできっちりついて、頭を膝に押し付ける先輩の姿を見て俺はそんなどうでもいいことを思った。それから、先輩に大丈夫じゃないときに大丈夫と言わせてしまって、ごめんなさい、と思った。
    「…………死なないよ おれは死んじゃだめだから」
    小さな小さな声で、その言葉は自分に言い聞かせるようで、深い悲しみをたたえていたけれど、確固たる意志を伴っていた。どんな自暴自棄な言葉より、かける言葉がなくて、俺は黙ってしまった。

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    yokoyoko221

    MAIKING野球見に行くじゅ〜ざとくもん、ち〜とちがしゃき。なんか至千はお互いにお互いのこと好きなのわかってるのに、なんか表面的?にはちがしゃきの片想い感があって(個人の感想)、そこがかわいい(?)。
    やきう観戦「あーっ!兄ちゃん、高橋出てきたよ!かっけー!」
    「どこだ?」
    「あそこ!ねえ、千景さんあれが今日の先発!俺、大好き!ストレート、すごくて!高卒3年目なのにローテ入ってるんだよ!」
    「ローテ入ってるって?」
    「プロって毎日試合あるからピッチャーが何人もいるんだけど、ピッチャーのレギュラーみたいな人が決まってて、その人たちがローテーションで投げるんだけど、そのメンバーに入ってるってこと!」
    九門がニッコニコで説明しているのを先輩ごしに聞く。
    ね、先輩、だから言ったでしょ、野球のルールとか、選手事情とか、勉強しなくていいですよって。と、俺は心の中でつぶやく。野球観戦決まった瞬間に、野球ルール解説ブログと、プロ野球がらみの2ちゃんのスレを覗いていた先輩を止めたのは俺だ。九門は、先輩と一緒に野球観て、そういうのを自分で先輩に教えたいんですから、と言ったら、一瞬黙った後で先輩は、確かに、と納得してPCのタブを閉じた。あの優秀でスパコン積んでるみたいな高速回転脳みそはそういう所に考えが至らないときがある。グッジョブ俺。
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    yokoyoko221

    MEMOここに置いとく、

    103のボーイたちのラブについて失礼します、読みて〜になった話、マジでしょうもないし今まで書いてた世界線と話が違う!になりそうな話、でもまあこんなんかもわからんめちゃ仲良しで色々あってよく一緒のベッドで寝る先輩とちがさき
    いやなんだけどちがさきがぬくのだるいなって思った瞬間があった日とかに夜先輩と布団入って、先輩といっしょにできたらめちゃいいのになー、人にやってもらう方が一人でやるよりいいし、好きで安心の相手だしいいじゃん、と思うけど別に思うだけ、しかしあるとき一人でソファぬいていると帰ってこないと思っていた先輩が帰ってきてしまい(ご都合展開)、先輩は「あ、ごめん。でも鍵閉めろよ」て普通に出て行こうとするから「ちょっ、ま、先輩」「なに」「たまってません?」「は?お前だろ」「見苦しいもの見せたので、お詫びにぬきますよ」「…は?」になる。しかし先輩も脳内で言葉にはなってなかったが、実は同じようなことを感じていたのだった!(そうなの?)そして服着たままぬいてもらう先輩。そして結局ぬいていないちがさきに「お前のまだだろ」でぬいてくれる先輩。ふぃ〜。で終わって服着たところで「気持ちよかった〜、またしましょうね」とかぬかすちがさき、せんぱいは「そうなの?」とかしか言わないけど、その後何度かちがさきからの誘いにより行われる。毎回言質のように「気持ちいい、またしましょうね」というちがさき。さんかいめくらいに先輩が「ねえ俺これでもしちがさきに恋人できたとか言われたら、いやなんだけど」と爆弾発言(思ったことをそのまま言ったらホームランだったパターン)。ちがさきのなかで、降り積もった先輩への愛情が爆発した(そして構ってほしいという気待ちが爆裂に満たされた)瞬間であった。先輩、かわいい!俺、先輩以外いらん!!(ゲームと芝居はいる)の感情が秒でたるちの脳内を支配、「俺!そんなのないです!ちかげさんが、いたら嬉しい!」と思ったことをそのまま言ったらそれはまたホームランであり、「わかった」になるちかげ。ハッピーエンドです。は?(は?)
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