無題高いビルの上から、自身とそっくりな女の子を見つめる。星穹列車の仲間たちと、楽しそうに話している様子に、穹はぽつりと呟いた。
「……楽しそうだな」
女の子──星は英雄のように星々へ名を馳せていくうちに、穹の手はドロドロに汚れていった。
もし、あの時選ばれたのが自分だったら、あそこにいるのは、自分だったのに。なんて、思ってしまう。
でも、実際カフカは星を選んだし、残された穹はカフカたちと行動を共にし続けている。
何も知らない星に文句の1つでも言いたい気持ちだったが、彼女との接触の一切を禁止されている穹には何も出来ない。
はぁ、とため息をひとつ零して、穹は踵を返した。
「……仕事の時間だ」
ターゲットを始末する
💫は絶対に証拠を残さないように言われているので必ず火をつけてる
炎が乗り移って穹の服を、皮膚を、焦がしていく
「もう、死んでもいいや」
不思議と熱さも痛みも感じないのは、己が人間ではないからだろうか。
薄れゆく意識の中、誰かに名前を呼ばれた気がした
起きたら刃がそばに居た
穹の身体には丁寧に包帯が巻かれている
刃が手当をしてくれたようだった
よく見たら彼の服が焦げていることに気付いて、刃が助けたのだと理解
「俺はあのまま……壊れたかった」
「……駄目だ」
「何で?俺はいらない子なんだから、俺がいなくなったって誰も困らない」
「いなくなるな」
刃のこんな顔、初めて見た
どうして、刃がこんなに辛そうな顔をしているのだろう。
「……お前を終わらせるのは俺だ。その時まで、俺から離れるのは許さん」
「何それ、自分勝手だなぁ」
「ふん」
⚔️が💫を抱きしめる
温かくて、落ち着いた
ようやく必要とされた気がして、救われた気がして、穹の瞳から、ぽろりと一滴の涙が零れ落ちた。
カフカが穹の様子を見に来れば、それを防ぐかのように前に立つ刃
「……カフカ」
「あら、刃ちゃん。」
「穹がこのようになるまで、何故放っていた。」
少しの殺気を放ちながらカフカを睨むが、カフカは何処吹く風。微笑みを浮かべたまま、刃の横をすり抜けて穹の傍へと立つ。屈んで、すぅ、と寝息を立てる穹の顔を撫でた。
「……正直、この子がこんなにも繊細な子だとは思っていなかったの。こう見えて、とても反省しているわ。」
そう呟いたカフカに、刃は殺気を収めた
「私が穹を選ばなかったのは、私の手元に残しておきたかったから……と言ったら、穹は私を嫌いになってしまうかしら。」
「……さてな」
それから🕸さんは💫と言葉を交わすのが足りなかったと反省して、時間があれば💫と話すようになるし、💫はいらない子じゃないって思わせるために色々する。結果💫くんは少しずつ明るくなっていって美少女を自称する程になる。
この時空の💫くんはセーカクが収められてないので胸にぽっかり穴が空いたみたいに空虚な感覚がずっとしてる。あるべきものが無いから。⚔️と🕸が愛情で埋めてあげたらマシになる。