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    yoshida0144

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    yoshida0144

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    付き合い始めたばかりの葉流火と圭ちゃん。
    ラブラブだったはずなのにある日いきなり葉流火に無視されるようになって…?

    202404 ゆるっとぼばふぇす!2展示作品

    ごめんね葉流ちゃん!「カンボジアの彼女さんは清峰先輩のこと怒ったりしないんですか?」
     
     兄に似ながらも若干幼さを残す顔立ちの後輩に尋ねられた。部活が始まる前の部室で、突然。思わず着替え途中だった手がぴたりと止まる。
     圭が葉流火と交際を始めたのはつい先月からだ。仲の良い友人たちにはおいおい報告していこうと話していたにも関わらず、次の日には部員全員に知れ渡っていた。

    「圭と付き合い始めたからよろしくって、部室で顔を合わせるたびに新年の挨拶の如く伝えてきたよ」

    山田の言葉に自分の顔がギラで焼き払われたかと思うほど熱くなった。たぶん葉流火も浮かれていた。今ならそうわかるのだけれど。

     ――はあ〜〜。
     屋上に大の字で寝そべりながら長く深いため息を雲一つない青空に向かってつく。いつものメンバーがたまたま全員用事があって一人寂しく弁当をかっこんだ昼のことだった。
     
    「まあいいけどね。にしても俺ったら」
     
     交際について皆には知られること自体は然程問題ではない。どうせすぐバレるし。それより後輩にあんなこと・・・・・を言った過去を圭は今の今まですっかり忘れていた。あんなこと――「カンボジアの恋人」。とある夏の日に後輩に煽られて思わずついたウソ、見栄。いくら後輩に尊敬されたいとはいえ今思うとひどく情けなくて圭は思わずその場で唸った。
     と、そのとき。
     
    「ん?」
     
     胸ポケットのスマホがブルリと震える。
     
    『終わった』
    『まだ屋上いる?』
     
     メッセージの送り主は幼馴染兼バッテリー兼元友達現恋人。度重なる早弁(茶漬け)により職員から呼び出しをくらった葉流火に一言「いるよ」と一言返信する。幾分簡素な返事を打ちながらも口元がつい緩んでしまう。
     どんな寒いギャグも恥ずかしい行動も全肯定し好きと言ってくれる葉流火。沈んだ気持ちが一気に浮上した。そうだ、見栄っ張りなのも俺の一部だ。智将曰くしょーもない自分でも葉流ちゃんが好きと言ってくれるならまあいっか。自惚れが過ぎるとわかっていてもニヤけてしまうのを抑えられなかった。

     ――と思っていたある日のこと

    「葉流ちゃん!おはよ……」
    「………………」
     
     晴れ渡る青空の下でぎこちなく手を上げながら送った挨拶に返事はない。ちらりと一瞬圭の顔を見てすぐ目を逸らす。それから一人スタスタ先に行ってしまった。ギギギギ……。一人その場に残された圭は錆びたからくり人形のような動作でその背中に視線を送る。
     
    「な、なんで!?どうして!?ホワイジャパニーズピーポー!」
     
     背後からまだ少し寒い春の風がふき、ほわほわの髪が顔中に纏わりつく。葉流火に無視され始めて3日目の朝だった。
     
     理由?わからない。心当たり?あるわけない。だからさっぱりわからない!
     どうしてこうなった?どうしてこうなった!?必死に記憶を遡る。少なくとも先週の休みまで二人の関係は普通だった。
     
    「今のとこもっかい」
    「わかった」
     
     その日は葉流火の家で一緒に録画した試合を見ていた。開幕したばかりのプロ野球。捕手としても投手としても参考になるプレイばかりで、お互いああだこうだと意見を言いながらのんびり過ごしていた。
     お互いすっかり熱中したまま。気づけば時計は15時を指していた。
     
    「あ!そうそう最近ラテアートにはまってるんだよ。葉流ちゃんにも作ってあげる!」
     
     こういうオシャレなコーヒーをさっと作れる男モテるよね〜。オシャレカフェでバイトしたりさ。
     実際のところバイトする時間はどこにもないし、モテる必要ももういらない。それでもなんとなくカッコ良さそうで暇を見つけては家で練習していた。横から智将の呆れた視線を受けながら。
     葉流火はラテアートをよく知らない様子だったが、圭のご機嫌な様子をうんと頷く。二人仲良く清峰家のキッチンに向かった。
     
    「マグカップある?」
     
     葉流火の家に来る途中で購入したインスタントコーヒーを沸かす。家主の葉流火がキッチンの戸棚から取り出したのは淡い藍色のマグカップだった。
     
    「おおサンキュー!」
     
     マグカップに手を添える。些か沸かし過ぎたコーヒーが鍋の淵でジュッと音を立てた。その光景に葉流火はなんとなく胸騒ぎがして圭に声をかけようと側による。と、その瞬間。
     
    「圭、気をつけ……」
    「ぅあっつ!あ、やば!」
     
     予感的中。熱々のコーヒーのしずくが圭の手に跳ねた。「解剖学的嗅ぎたばこ入れ」といわれる珍名部位。あまりの熱さに勢いよく手を引く。しかしその反動でバランスを崩したマグカップは真っ逆様に落下し、足元で無惨に割れてしまった。
     
    「っっ!……ぁ、割れた!?あ〜〜!ごめっ、!?」
     
     圭はすぐに持ち主の葉流火に詫びようとした。が、その言葉を最後まで紡げなかったのは上から圭を見下ろす彼の表情を見たからだ。半開きの口、見開かれた双眸。見たこともない様子で圭の手を茫然と見つめていた。
     
    「葉流ちゃん?」
    「あ、えと、圭はあっち、座ってて……」
    「うん……あの」
     
     ごめんね。ごめん。
     力無い声で謝罪を何度告げても葉流火からの返事はない。
     気まずい空気の中、葉流火の手によりいつの間にか床はきれいに片付けられた。

     おまぬけカフェラテ失敗事件(圭命名)の後、二人で部屋に戻っても葉流火の様子はおかしいままだった。長い足を両手で抱え込んでうつむき、圭が声をかけても生返事しかしない。圭も自分の失態を気まずく感じ、グラスに注いだ牛乳を飲み切ると静かに帰宅した。
     その日から葉流火から無視され続けている。
     
    「珍しい。ケンカですか?」
     
     言葉とは裏腹に明らかに状況を面白がった千早が聞いた。
     
    「ついに愛想つかれたか」
     
     少しオブラートに包まんかい、とツッコミを入れたくなるほどニヤついて藤堂が揶揄ってきた。
     
    「実家に帰らせていただきますってか!」
    「実家近所ですけどね」
    「もうやめなよ二人とも!」
     
     あははははー!嘲笑する二人を嗜めながら山田が圭の背中に手をやる。練習後の部室。古いパイプ椅子に呆然とした圭が肩を落として小さく座っていた。なおこの場に葉流火はいない。練習後にはいつも圭と並んで帰るにも関わらず今日はサッサと着替えを済ませて帰ってしまった。
     
    「はあ……そんなに大事なマグカップだったんかな」
    「どうかなあ。清峰くんあんまり物に執着するイメージないけどね」
     
     ――人には執着するけど。山田は口には出さず心で呟いた。
     
     「でもさ、それなら大切にとっときゃいいのにって思わん!?マグカップって割れやすいし万物皆土にかえるっていうか!」
    「あ、いや〜それはどうだろ」
    「だよね、ごめん知ってた!あ〜でもとりあえず俺のせいだよな。どうしよ〜〜」
     
     責任転嫁して秒で自己嫌悪する。優しく撫でてくる背中の手があたたかくて思わず視界がぼやけた。
     泣いてる場合じゃないのに。誰よりも大切な人を悲しませる自分を許せなかった。

     ひとりぼっちの帰り道をトボトボ歩いて帰る。ようやく自宅について玄関のドアを開け最初に見えたのは母親のご近所サンダルの隣に並ぶ小綺麗なローヒールのパンプスだった。
     
    「たでーま」
    「おかえり〜」
    「おかえり圭ちゃん。お邪魔してます」
    「あ、おばさん。ちは」
     
     リビングに立ち寄る圭を母親と共に葉流火の母親に出迎えた。二人の周りには散らかったアルバム。圭の母親が部屋の片付けをしていたところに葉流火の母がお裾分けにやってきて、二人でアルバムを眺めていたらすっかり日が暮れてしまったらしい。
     
    「ババアになるとね、こうしてアルバム見てデトックスする必要があんのよ。涙活(るいかつ)よ。うう」
    「いやね、最近涙脆くなっちゃって」
     
     肩を寄せ合い涙を流す母たちをよそに圭も写真を見る。アルバムの中で小さな自分が幸せそうに笑っている。隣には穏やかに笑う小さな葉流火の姿もあって胸が少し苦しくなった。

     「あれ?」
     
     ふと一枚の写真に目が止まった。小学生の圭と葉流火が仲良さげに写っているが写真。その中で葉流火が大事そうに持っているのは見覚えのあるマグカップだった。
     
    「これ」
    「あら懐かしい。葉流火の誕生日プレゼントにって、圭くんからのお揃いのマグカップね」
    「圭ちゃんはこのあとミロにハマってさ、毎日このマグカップで飲んでたら割っちゃったのよね」
    「え」
     
     記憶を遡っても自分も持っていたというマグカップの姿形も思い出せない。ミロがうまいことはよく覚えている。
     
    「あ、でも葉流火のもこの前、割れちゃったのよね。圭くん大丈夫だった?」
    「あ、俺はだいじょ…………え?」
     
     写真の中の二人が嬉しそうにマグカップを見せびらかすように写っている。葉流火の手にはまるで夜明けの空みたいな藍色 のマグカップ。センスいいな小学生の俺……じゃなくて。
     
    「これかーーー!!」
     
     写真に向かって絶叫する。ただならぬ圭の様子をよそに葉流火の母親は夕飯の支度をするべく帰っていった。

    「智将!智将!ちしょえも〜〜ん!!」
     
     ドタドタ音を立て自室に向かう。洋室の部屋に襖はないから代わりにクローゼットの扉を開けた。未来から来た青いロボット、は当然いなくて代わりに衣類と読まなくなかった漫画、使い古したバットがあるだけ。そして圭のすぐ背後から「そこに俺はいないぞ」という冷静なクールボイスが聞こえてきた。
     
    「マグカップ覚えてる?」
    「マグカップ?把手のついた筒形のカップだな」
    「ありがとうSiri!でもハズレ!青地に星の模様はいったやつ!俺のはピンクで同じ星ついたやーつー!」
     
     熟練の漫才コンビのようなやり取りをかわしながらマグカップの特徴を伝える。智将は手を形のいい顎に置き少し考えたあと、ああ、と答えた。
     
    「子供の頃に葉流火にあげたやつだろ。たしか。初めて小遣いで買った誕生日プレゼントだ」
    「あ〜〜やっぱそうなんだ。やべー全然覚えてねー」
    「主人はすぐ割ったからな。ミロ飲みすぎて」
    「っうぐ!どいつもミロミロうるせー!あ〜俺最悪だ〜!」
    「それより主人、手は……」
     
     智将の問いかけを無視して圭はスクールバッグから財布を取り出した。中には千円札が数枚とあったら嬉しい五百円硬貨が一枚入っている。
     
    「よっしゃいける!爆モテ鎖ネックレス我慢してよかった〜!」
    「おい……」
    「ババア!ちょっとでかけてくっから!」
     
     月初めに圭はごつい鎖ネックレスを買おうとして智将に止められていた。「流石にやめてくれ」という智将に当時はふてくされたがおかげで助かった。
     制服を脱ぎ捨てそのへんにあった私服に着替える。財布をケツポケットにねじ込み足早に家を出た。
     
     
     立派な玄関扉から覗かせた大好きな人の憂いた表情。戸惑いがバレないように奥歯を強く噛み締めた。
     
    「どうした」
    「葉流ちゃんごめん!これ!」
     
     葉流火の目の前に差し出したのは深い青のマグカップ。透明なラッピング袋に結ばれた春らしいピンク色のリボンが小さく揺れた。
     
    「ちょっと大人っぽいけど葉流ちゃんに似合うと思う!あ、こっちは自分用ね。おそろいはなかったからピンクのチューリップのマグ。ちょっと可愛すぎるけど……」
     
     葉流火の胸に押し付けるように手渡して玄関脇の紙袋を拾い上げる。そのまま視線を地面に向けたまま呟いた。
     ――マグカップ割っちゃってごめん。ずっと大事にしてくれててありがとね。
     本当はもっと伝えたい言葉があるのに、それだけで精一杯。小さくごめんを伝えておずおずあげた視線の先で、圭の言葉を聞いても尚、葉流火は手の中のマグカップを見て苦しそうに顔を顰めていた。その様子に
     
    「け、圭!どうした!」
     
     我慢していたものがとうとう溢れた。一度壊れたらもう止まらなくて、あっという間に頬がびしょびしょに濡れてしまう。
     
    「だよな。っ、こ、これで許してもらおうって思って、ずりいよな。マグカップのことは覚えてないし割っちゃうしほんと最あ……」
    「圭っ、手が痛いのか!」
    「…………へ?」
     
     葉流火はマグカップを近くの棚に大切に置くとすぐさま圭の手を取った。大きめの絆創膏がついた手が葉流火の綺麗な両手で優しく包まれる。その体温があたたかくてあたたかくて、またじんわり涙が湧き出してくる。
     
    「ごめん。俺がマグカップなんか出したから」
    「いや、出してって言ったの俺だし」
     
     おまぬけカフェラテ失敗事件のあの日、割れたマグカップの破片が圭の手を裂いた。縫うほどではないにしてもやや大きめの切り傷、そして何より大切な圭の手に流れる真っ赤な血。葉流火はすっかりパニックになってしまった。早くなんとかしなきゃ。救急箱?救急車?何が最善か考えているうちに気づけば圭は落ち着いて手を濯ぎ、持っていたテーピングでさっと止血していた。
     大怪我にならなかったのは幸いだ。しかし何もできない自分が嫌で嫌で仕方がない。火傷もあったので圭は包帯を巻いてしばらく練習を休んだ。痛々しい白い包帯を見るたびまたどうしようもなく自分にイラついて、つい目を背けてしまったとという。
     
    「ごめん。本当に。……ごめん」
     
     最後の方は聞こえないくらい小さな声だ。しょんぼり俯いて。身体はずっと大きくなったのに様子は幼い頃のまま。圭はそんな葉流火の真っ黒な頭を包帯が取れて絆創膏だけが貼られた手を伸ばしてよしよし撫でた。
     
    「だいじょーぶだから!な?もう絶対大丈夫!……へっくしっ」
    「今度はカゼか!?」
    「うーん夜はまた寒いかも……」

    「玄関で何してるの?って、圭くん!?ホラホラ入って!」
     
     玄関先の喧騒に気づいた葉流火の母がふたりに声をかける。葉流火が圭の背中に手を添えて心配そうに家の中に押し込んできた。その手がまた暖かい。びしょびしょだった頬はすっかり乾いていた。

     居心地のいい葉流火の部屋。少しして葉流火の母が扉をノックした。これ飲んで暖まってね。新しいマグカップに注がれたのは優しい甘さに栄養たっぷりのミロだった。
     
    「なつかし」
    「俺は今でもよく飲む。飲むと圭のこと思い出すから好きだ」
    「……もう。みんなミロ好きね」
     
     そんな恥ずかしいことポンポン言えるなと思いつつマグカップに口をつける。葉流火もプレゼントされた新しいマグカップを大切そうに両手で持って、二人黙ってミロの優しい甘さを味わった。
     
    「でも、よかった」
    「なにが?」
    「葉流ちゃんに嫌われなくて。大事なマグカップ割ってはるちゃんが怒ってるって思ったらすげえ怖くなった。いよいよ愛想尽かされたって思ったら……」
     
     想像以上に怖かった。そして本当は……今も不安だ。いつか葉流火が本当にいなくなったら。葉流ちゃんが俺を忘れたら……?喪失のかたちは様々だ。そのひとつを自分は葉流火に与えているにも関わらず、怖くなる。震えてしまう。考えるだけで……怖い。
     
    「いい」
    「へ」
     
     暖かな湯気をたてるマグカップを見つめる。すぐ隣に座る葉流火が妙にハッキリした声で答えた。
     
    「そんな余計なこと一生考えなくていい。俺が圭のこと嫌いになるなんてありえないから。それだけは安心して隣にいてほしい」
    「一生?」
    「うん、一生」
    「一生は流石に……わかんねえだろ」
    「わかる」
     
     まっすぐ圭の目を見据える。藍色のマグカップはテーブルのど真ん中に置かれていた。
     
    「本当に?俺のこと嫌いにならない?」
    「うん。絶対。絶対ならない」
    「じゃあ、誓える?」
     
     マグカップに添えられたティースプーンを葉流火に向ける。柔く光る銀色のまあるい切先で葉流火に問うた。
     
    「誓う。いますぐに、ここで」
     
     顔に影がかかリ近づく気配。応えるように目を閉じた。重なった唇からは二人とも甘いミロ味がして傍にはお揃いのマグカップがある。高校生の二人が永遠を誓うには十分すぎて、圭はたまらずまたちょっとだけ泣いてしまった。

     ◆◆◆
     
     部活終わりのグラウンドにトンボをかける。スーッとまっすぐになる土は見ているだけで気持ちいい。それからなんとなく見上げた空は夕日の橙色に夜の藍色が溶け込む最中だった。
     
    「照ピ。お疲れさま」
     
     トンボの柄に顎をのせふぅと一息つく照夜の元に圭は近寄った。なんでしょうか。尊敬してやまない先輩に向かって、照夜はしゃんと姿勢を正して身体を向けようとした。
     しかし、できなかった。いつの間にかすぐ隣にやってきた圭が自身の口元に手のひらをあてながら照夜の耳元でしずかに囁いたから。
     
    「葉流ちゃんはね、俺のすべてなんだ」
     
     内緒だよ。いたずらな顔で笑ったあと、照夜の手からトンボを奪ってその場を去っていく。俺が片付けておくね、と。
     尊敬してやまない先輩の手を煩わせるなんてとんでもないのに。すぐに取り返して、できれば次の試合に向けてのアドバイスなんかも聞いたりしたいのに。
     ――「俺のすべて」。言葉が耳鳴りのように頭の中を反響して照夜はその場からしばらく動けなかった。

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