前回投稿した段階からあまり進んでないです。
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冬弥攻めのNLも書きたいなと思いつつ、彰人関係で書きたいネタが多すぎて手をつけられていなかったので、いつか書けたらいいなということでとりあえずかきかけの状態でupします。
❏設定❏
・とくになし
❏本文❏
杏「冬弥、お願い! 勉強教えて!」
杏:顔の前で両手を合わせてお願いする
冬弥「……別に構わないが、普段は小豆沢に教えてもらっているのに、突然どうしたんだ?」
杏「それが……こはねが、家庭の事情でしばらくの間は早く帰らなくちゃいけなくなったみたいでさ」
冬弥「そうだったのか」
杏「うん……練習にも影響が出るからって、後で二人にも伝えるつもりだとは言ってたんだけど……」
冬弥「しばらくの間とは、どれくらいだ?」
杏「二週間くらいだって」
冬弥「なるほど……テストまで残り一週間しかないから、俺に頼むというわけだな」
杏「う、うん……冬弥の相棒は私じゃなくて彰人だし……私がこはねとの時間を邪魔されたくないように、冬弥も彰人と過ごす時間を邪魔されたくないと思うけど、この通りお願い!」
杏:再び顔の前で両手を合わせてお願いする
冬弥「彰人と過ごす時間は十分にあるし、そんなことは思わないが……それに、赤点を取って補習を受けることになってしまっては練習にも影響が出る。今日から一週間みっちりと教えこみたいのだが、その覚悟はあるか?」
杏「い、一週間!?」
冬弥「何事もそうだが、勉学も一日にしてならずだ。それとも、今回のテストも一夜漬けで挑むつもりだったのか?」
杏「う!」
冬弥「図星のようだな……」
杏「わ、分かった……じゃあ、一週間みっちり鍛えてください!」
杏:再び顔の前で両手を合わせてお願いする
冬弥(勉強を教わる時に、鍛えてくださいとはあまり言わないと思うが……やはり白石が体育会系だからなのだろうか……)
冬弥「では、早速練習後から始めるか。勉強場所は、俺の家でもいいか?」
杏「え!? と、冬弥の家で? てっきり、いつもみたいにうちの店か、メイコさんの店で……」
冬弥「それは駄目だ。ただでさえ客で賑わっていて集中しづらい環境な上に、店の手伝いをしなければいけない気になって更に集中できなくなるだろう。メイコさんの店も、ミク達全員が揃うと大所帯になってしまい、同様の環境だと言える」
杏「うっ……い、言われてみれば……」
冬弥「今回の件は、彰人や小豆沢にも伝えておこう」
杏「え!? ちょ、ちょっと待ってよ!」
冬弥「なんだ?」
杏「彰人はいいけど、こはねには内緒にしたいなって……」
冬弥「なぜだ?」
杏「うっ……」
杏(冬弥の家で二人きりで勉強を教わることになった……なんて言っちゃったら、こはねに誤解されちゃうかも……)
冬弥「……分かった、なぜかは分からないが伝えたくないんだな。だったら、二人には内緒にしておこう」
杏「う、うん、ありがとう」
杏:ほっと胸をなでおろす
冬弥「では、練習に向かうとしよう」
杏「うん、練習の後はよろしくね、先生」
冬弥「俺は先生ではない」
杏「もう、冗談くらい言ったっていいでしょ。ほんと、冬弥はこれだから」
杏:文句を言いながらも、本気で怒ってはいない様子で冬弥の隣りに並んで歩きだす
~数時間後~
杏「う、うう……」
冬弥「早いな、もうギブアップか?」
杏「だ、だって……」
杏:冬弥の家に上がって勉強を教わりはじめてから数十分しか経過していないにもかかわらず、ついに教科書に書いてある文字すら読めなくなってくると、限界を訴えるように机に突っ伏してしまう
冬弥「あまり根を詰めすぎてもよくないからな、この辺りで休憩にしよう」
杏「あ、ありがとう、冬弥……なんでかは分からないけど、教科書を読んでると、いつも喋ってるはずの日本語が外国語の呪文みたいに見えてきちゃって……」
冬弥「それは、重症だな……ひょっとすると、慣れない勉強で脳が疲れることによって、幻覚が見えているのかもしれない」
杏「あ、え、えーっと……今のは、誇張表現? って、言うんだっけ? そんな感じがするっていうだけで、その……」
冬弥「なるほど、実際には幻覚は見えていないんだな」
杏「もう、冬弥ってば……ちょっと勉強したくらいで幻覚が見えてたら、かなりヤバイやつじゃん」
❏メモ❏
二人同時に消しゴムかなにかをとろうとして手が触れ合ってドキッとする展開とか