素直な君はちいさなわんこ 何があったか突如としてハングマンが小さな犬になり、今そのからだを元気よく動かして俺のベッドの上を縦横無尽に走り回っている。俺は朝からの騒動に疲れてしまって、軽くシャワーを浴びて直ぐに横になってしまおうと、小さい生き物がシャカシャカと走り回るそこを今にも閉じてしまいそうな目で見下ろしている。
いつ戻るのか分からないが、誰にも分らないことが俺にも分かるはずもなく。とりあえず獣医によると元気しかないという事なので、まずは睡眠を確保したい。
ハングマンは走り回ってはシーツにからだを擦り付けたり顔を埋めたりと忙しい様子で、いつもふたりで寝ているベッドの何が楽しいのかずっと動き回っている。だがそれだといつまで経っても俺が寝れないので、ブランケットを片手にハングマンを潰さないようにベッドに横になって深く息を吐いた。
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