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    アルミ

    @arumi3aot
    進撃ライベル
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    アルミ

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    スクカーのライベルに、とばっちりのジャン

    #ライベル
    rebel

    右腕の恋人「ライナー!ここにいたか!」
    「あ?なんだ?」
     バンっと自習室の扉が開いたかと思うと、整髪料で髪をびっちり固め、黒の革ジャンを着込んだ不良男(暑くないのだろうか)が、こちらを指差して叫んでいた。
    「お前!昨日の飲み!すっぽかしやがって!」
    「あぁ」
     革ジャンの不良男ことジャン・キルシュタインは、イライラとした様子でツカツカとバイクブーツを鳴らしながら歩み寄ってきた。
     ジャンが苛立ちをぶつける張本人、ライナーはこともなげに「忘れてた」と答えてみせた。
    「お前目当てに集まった女子連中、白けてすぐ帰っちまったんだぞ!」
    「ジャン、いい女がいなかったからって俺に当たるなよ」
    「おーおー女に不自由してないジョック様はいいよなぁ!電話もメッセも無視しやがって!ほんとにフリーなのかぁ!」
    「そんなに気になるか。今は右腕が恋人だ」
    「そんなん聞きたかねぇよ!…おいベルトルトォ!お前ジョックのメッセンジャーしてんだろ!スケジュール管理ちゃんとしろ!」
     ライナーの隣で我関せずとレポートに使う資料をまとめていたベルトルトは、急に矛先を向けられて目を丸くする。
    「えぇ…?」
    「つーか、次はお前が来てくれてもいいぞ。どこぞのジョック様はお忙しいみたいだし?」
     それにお前だってどうせフリーだろ?なんて失礼な言葉を投げかけられ、ベルトルトは困惑気味に眉を八の字に下げる。
    「え?えぇと、僕は…」
    「おいジャン、ここ自習室だぞ。そんなに興奮してはしゃぐな。周りに迷惑だ」
    「別にはしゃいでねーよ!文句言いに来ただけだ!」
    「じゃあもういいだろ。埋め合わせは…まあ、また今度な」
    「…チッ仕方ねぇな」
     ライナーの一言で、まわりから注目を浴びていたことに気づき、冷静になったジャンは大人しく引き下がった。
    「あ、ジャン。それからな」
     バツが悪そうに踵を返そうとするジャンへと最後、ライナーは一言声を掛ける。
    「コイツは、彼女を作る隙なんて一ミリもないんだ。だから誘うな」
    「…は?」
     ライナーの言葉にジャンは怪訝な表情を向けたが、ライナーの微笑みとその隣で強張った表情をしたベルトルト、そしてそんなベルトルトの肩をゆったりとライナーが抱くのを見て、何かを察したように目を逸らした。
    「あー…はいはい。わかりましたよ…」
     もうあいつら、二度ッと誘わねぇ!
     そう考えながらジャンはそそくさと自習室を後にした。
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