正邪による性さま尊厳破壊プレイ【尊厳破壊】
「……ん、」
「性のカリスマ。ようやく、起きたか。ふふ、薬など効かぬ神にこうも効いてしまうとは」
目を開けると、目の前には正邪のカリスマと呼ばれる男が近くの椅子へ腰掛けている。
我は、確か宴に誘われてーー寝入ってしまったようだ。それほど、多く酒を飲んでだ記憶はないのだが。彼はきっと酔い潰れた自分を介抱してくれたに違いない。正邪との付き合いは、長い。最高神である自分と最近生まれた若い神。歳の差はあれど、兄弟のように自分は可愛がっていた男の前で、年甲斐にもなく醜態を晒してしまったらしい。すまぬ、と素直に詫びを入れて起き上がろうと性のカリスマは試みるものの、何故か起き上がることが出来ない。正確には、体に力が入らないのだ。ーーそして、あろうことか正邪が使役しているあの黄金の液体が、我の手首に纏まりついていた。体の自由が効かず、まるで拘束された状態だ。
「……?」
「?何をしている?服従に作らせた特別な薬だ。無駄だ。貴様とて、二、三日は動くことは出来ん」
「何を、……貴様、正邪っ」
自分に薬を盛ったのだと、彼はいつもと変わらぬ口調で衝撃の事実を口にした。性のカリスマの開いた口が塞がらない。それほど、ショックな出来事だった。
「なぜ……?」
「ーーもう貴様の時代は終わった。存在を維持するだけで精一杯だろう。故にその神の権限を我に寄越せ」
神の権限を渡す。それは、神の力が失われるということ。そういった理由から、死とは無縁のカリスマ達でさえも、自身の力を譲渡や強奪されることには過敏になるのだ。
確かに、彼の言うとおり性のカリスマは原初の時代から神として崇められている。それ故に、長く使ってきたこの体は限界に近かった。彼に権限を渡してしまえば、それこそ性のカリスマは存在すら危うくなる。
「ーー我に死ねと?断る」
「死も良いかもしれんぞ?性のカリスマよ」
「っ……、貴様、我を愚弄するとはっ!生意気な小童が……っ!思い上がるなッ」
「ほう?思い上がっているのは、貴様だろうに」
口角をあげているが、彼の目は笑っていない。ただ、一点。アメジストの瞳がただずっとこちらを見つめていて、性のカリスマの背筋に冷や汗が流れた。
「ふふ。だからこそ貴様は、面白い。我が直に手を下す羽目になるとは」
「何……っ!?」
邪魔と言わんばかりに、正邪は性のカリスマの上着を横へずらす。ーーーそして、自分の腹に彼のものだという証の淫紋のようなものが橙色の光と熱を帯びて光っていた。
「貴様は、見境なしに老若男女抱くそうだなーーそうさな。我が貴様の権限を手に入れた後は、我の寵愛を受けよ」
「っさては、気が触れたか……!?我は誰のものにもならぬ」
「貴様の胎には、既に我の印を刻んでいる。その虚勢、いつまで持つかーーしかと、我の眼(まなこ)で見届けてやろう」
※
この後、即落ち2コマでバリタチせー様が淫紋とせーじゃ様による調教のせいでバリネコになるし、権限奪われてズタボロ状態でせーじゃさまに囲われる愛人生活が待ってるかもしれない。